――ミュージカル『刀剣乱舞』を経験したことで、成長を実感しましたか？

中尾暢樹「正直なところ、そこはまだわからないんです。ただガムシャラにやってきただけですから。次に“刀ミュ”に出る機会があったら、そこで感じるかもしれない。“あんなに大変だったことが、普通にできているぞ!?”って。今、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜うずまきナルト物語〜の稽古で一緒の北園（涼）くんにも”刀ミュ”の話を聞いたりして、今後の楽しみがまたひとつ、増えた感じです」

――夏には舞台『東京リベンジャーズ』の公演がありました。こちらもシリーズ化への期待が高まりますが、千堂敦、“あっくん”役はいかがでしたか？

中尾暢樹「先輩の（陳内）将さんをはじめ、松田凌さん、主演のタケミチ役の木津つばさくんと、本当に頼りになる人たちばかりで、大好きな作品になりました。つばさくんは１歳下なんですが、あんなに動いて、ガムシャラに汗をかいてっていう座長の姿を見て、ものすごくパワーをもらった。チームとしても良かったので、またみんなと会いたいなって思います」

――続きができる楽しさがありますね。

中尾暢樹「そうなんですよね。ドラマなど、続編ができることってそんなに多くなくて。僕は戦隊の映画とか、“あな番”くらいでしかそういう経験がない。なので、今年頑張った作品が来年も続いたらいいなというのはあります」

――最新作ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜うずまきナルト物語〜では主演のうずまきナルト役を演じますが、こちらはオーディションだったとか。

中尾暢樹「はい。もともと過去の舞台を観ていたので、決まったときはうれしいのと同時に、これから大変だ…！と気持ちが引き締まりました。ナルトの存在の大きさ、何年も続いている舞台を受け継ぐプレッシャーに加えて、歌にアクションにとこれから身に着けなければいけないことがたくさんあることがわかっていたので。舞台では毎日、体を動かし続けるので、稽古の段階からしっかり動いて体を慣らしていかないとなと。でも、「NARUTO-ナルト-」の殺陣指導が、戦隊の頃にお世話になっていた清家（利一）さんだったので、久しぶりにお会いできましたし、歌唱指導も“刀ミュ”のときのカサノボー（晃）先生で、知ってる先生方に教えていただけるという部分では、助かりました」

――映画『チア男子!!』（2019年）のときも、最初は動けなかったと言っていましたね。

中尾暢樹「そう、あんな感じです。「NARUTO-ナルト-」の初日のアクション稽古後も、生まれたての子鹿のようにヨロヨロになっていました（笑）。３日ぐらい筋肉痛になって動けなかったくらい。今もまだ、日々筋肉痛です」