ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画！ 今月は、今秋上演予定のTRUMPシリーズ最新作、音楽朗読劇『�K世界 〜リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について〜』で久々に共演する池岡亮介くん＆大久保祥太郎くんが登場。お互いの第一印象や懐かしいエピソード、役者として尊敬する部分など、たっぷりと語ってもらいました♪

――6年ほど前（『デ☆ビュー』2014年7月号）に前山剛久さんを交えて３人で取材をしたことがありましたが、２人だけでの取材は初です。お互い、最初に認識したときのことは覚えていますか？

大久保祥太郎「僕が事務所に所属して最初に行ったレッスンでのエチュード（即興芝居）が今でも覚えているくらいとても印象に残っていて。あのレッスンにいけぴーが参加していなかったとしたら、初対面はその次の日の、ミュージカル『テニスの王子様』（２ndシーズン）の合宿の場だと思います」

池岡亮介「記憶にないなぁ」

大久保「じゃあ、きっとあのレッスンにはいなかったんだよ。いけぴーとは高校も一緒で僕が２学年下だったんだけど、教室の前で待ち合わせして、一緒に稽古場に行ったりもしたよね」

池岡「全然覚えてない（笑）。祥太郎は、いつも近くにちょこんといる存在だったのは確かなんだけど。テニミュのときは、ライバル校はライバル校同士で結束がすごく硬かったよね」

大久保「特に、ルドルフと山吹は仲がよかったから」

池岡「とにかく明るい２校だったからなぁ（笑）。青学（せいがく）も楽しかったけれど、いろいろと考え込むことも結構あったんだよ。でもこの２校は陽キャラがいっぱい居て、楽しそうだなぁと思っていた」

大久保「青学はずっと一緒にやっているから、常に明るく楽しくってわけにもいかないしね」

――共演作品といては、D2版『TRUMP』（2013年）がありますね。

池岡「役的には、まったく絡んではいないんですが（笑）」

大久保「いけぴーのやった臥萬里（当時はガ・バンリと表記）とピエトロ・ロンドは孤立した感じのキャラクターだったしね」

池岡「あ、でも萬里が殺されるとき、祥太郎、僕の右肩をつかんでなかった？」

大久保「どういうこと？」

池岡「ジョルジュとモローがバンリを押さえつけるんだよ。たぶん、祥太郎は僕の右肩担当だった気がする」

大久保「それたぶん、荒井（敦史）くんじゃないかな。去年の『COCOON星ひとつ』のとき、僕はジョルジュ役で萬里役の木戸邑弥くんを押さえたから。『TRUMP』のときは荒井くんがジョルジュ役、僕はモロー役だったんだよね」

池岡「祥太郎のモローは何をやっていたの？」

大久保「陳内（将）くんのクラウスに刃を向けるという、愚かなことをしていました（笑）」

池岡「そうだった。あとさ、あのときの祥太郎の衣裳の感じが、すごいツボだったんだよね。当時、祥太郎はまだ10代だったし、小さい子が着せられている感じがね。その姿でクラウスに刃を向けている姿がまた可愛くて」

大久保「モローはトリプルキャストだったから、衣裳も着回していたんだよ（笑）。３人の体格、全然違うのに」