連載「D-DAYS +Plus」vol.219 陳内将
2026/05/01
「“最近デビューしたこと”は、エーステの春夏公演を、一緒に卒業した夏組の宮崎湧くんと観に行ったこと」

――実際に、何人かで議論する場があるとして、陳内さん自身はどういう動きをしそうですか。
陳内将「最初のうちは、ちょっと引いた場所から全体を見ているかもしれないです。ひょうきんで居ていい場だったら、ひょうきんなキャラで終わらせるんですけど、真面目な話だなと思ったら、みんなの話を聞いて、良くない方向に行きそうな時には『ちょっといいですか』って口を挟む感じ。昔、D2の時代はリーダーっぽい立ち位置だったから、前に出てまとめなきゃいけなかったけど、今ならそんな動きをすると思います」
――ベテラン勢から盗めるところは盗もうといったところもありますか?
陳内将「まぁ僕ももうすぐ役者歴20年くらいになりますから、学ぶだけではダメだなと。先輩たちに面白がってもらえるような、やり合うシーンもありますしね。前は、役者は芝居で見せてナンボだみたいな感覚が強かったんです。でも結局、やっぱり人だよなと。如実に人間性が出そうな作品ですし、そういう人間性を感じさせる年齢にもなってきたので、偽りなくみんなと接して、いい作品にしたいです」

――今年も忙しい日々を送っていますが、4月は少しゆっくりする時間が持てたとか。
陳内将「はい。お休みをいただいたので熊本に帰省してきました。実家でゆっくりしようと思ったのですが、結局1日2日で飽きちゃうんですよね。で、なんだかんだで芝居のことばかり考えてしまう。1日経ったくらいで、もう『ちょっと台本読みたいから、親父、黙っててくれない?』って(笑)。東京にいても、映像を見たり、台本を読んだり、舞台を観に行ったりして過ごしていました。舞台を観に行くことが、また次の活力になるので。やっぱり自分は芝居が好きなんだなと、改めて認識しました」
――芝居好きな陳内さんらしいお話ですが、家族大好きっ子なエピソードは?
陳内将「僕はばあちゃん子なので、ばあちゃんには会えるときに会っておきたいんですよ。なんか昔より元気になっているなっていうのが確認できたし、ばあちゃん、兄貴のことは自分の旦那さんだと思い込んでいるのに、僕のことはちゃんと僕だって認識してくれたんです。勝手に“勝った!”と思っちゃいました(笑)」

――最後に、この春デビューしたこと、したいことを教えてください。
陳内将「“デビューしたこと”でいうと、今真っ先に浮かんだのは、7年やらせていただいたエーステの春夏公演(MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 〜SPRING & SUMMER 2026〜)を、一緒に卒業した夏組の宮崎湧くんと観に行ったことですね。劇場が始まりの銀河劇場だったこともあり、湧ちゃんと一緒のタイミングで観に行きたいとずっと思っていたところ、お互いにここでしか一緒に行けるタイミングがないという日に観劇できたんです。僕らが舞台の上で過ごしてきた7年があって、それを客席側から一緒に観るっていうのがすごく不思議な感覚でした。でもやっぱり、自分ごとのように開演前はドキドキしたり緊張したり、心を落ち着けるようになるのは変わらなかった。卒業はしているんだけど、まだ一緒に歩んでいるんだなっていう感覚があったから。卒業後の新たな一歩を、湧ちゃんと僕と、そしてカンパニーのみんなと共に踏む出せたと実感した瞬間でした。これからチャレンジしたいことで言うなら、(大鶴)義丹さんが飲みに誘われたら断らないとおっしゃっていたので、若手組とベテランさんをつなぐ中間管理職として、これは僕がお声がけすべきだろうと勝手に思っていて。稽古期間中にでもみなさんとご飯に行けたらなと。実現したら絶対に、この陪審員の番号順に並んで座ってもらうつもりです(笑)」
舞台を中心に活躍中の陳内将、世界的名作『十二人の怒れる男』への意気込みを吐露
陳内将(じんない・しょう)●1988年1月16日生まれ、熊本県出身。 近年の主な出演作に、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ、舞台『紅葉鬼』シリーズ、舞台『東京リベンジャーズ』シリーズ、ドラマ・舞台『あいつが上手で下手が僕で』、『Take Me Out』2025、『華岡青洲の妻』、『いつかアイツに会いに行く』、『キオスク』、『パロンドローム』、『ラヴ・レターズ〜2026 New Year Special〜』、Office8次元 近代日本文学新説上演 第三弾『人間失格』、音楽劇『アカネイロのプレリュード』など。今後の待機作として、9月〜10月に月波兎 第5回公演『おやじの瓢箪』、2027年1月〜2月に舞台「文豪とアルケミスト」第10弾公演などが控えている。
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『十二人の怒れる男』
2026年5月30日(土)〜6月7日(日)博品館劇場

作:レジナルド・ローズ
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:松森望宏
キャスト:
陪審員長/大鶴義丹
陪審員2番/國島直希
陪審員3番/中村梅雀
陪審員4番/相葉裕樹
陪審員5番/長江崚行
陪審員6番/小松準弥
陪審員7番/今江大地
陪審員8番/和田琢磨
陪審員9番/佐藤B作
陪審員10番/モロ師岡
陪審員11番/陳内将
陪審員12番/佐藤信長
判事/福山潤(声の出演)
守衛/今井聡
≪story≫
殺人罪で起訴された少年の運命を決めるのは、12人の陪審員。証拠は揃い、目撃証言もある。陪審員たちは「有罪」に票を投じ、議論はすぐ終わるはずだった――しかし、たった一人の陪審員8番が「合理的な疑いがある」と異議を唱える。
「本当に彼は犯人なのか?」「証言は信用に値するのか?」
閉ざされた陪審員室で繰り広げられる、緊迫の心理戦。証拠の矛盾が浮かび上がるにつれ、12人の間には亀裂が生まれ、理性と感情、偏見と真実が激しくぶつかり合う。「正義」とは何か?「公平な目」を持つことはできるのか?そして、最終的に彼らが下す決断とは――。密室劇の最高峰にして、時代を超えて問い続けられる名作。あなたなら、この評決にどう向き合うか?
◆公式サイト
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