連載「D-DAYS ＋Plus」vol.214 SEVENIC

――11月に行われたO-WEST（東京・渋谷）でのライブでも、MCも含めて自分たちでしっかりと回せていて。着実に、グループとして総合的な力を着けてきている印象でした。

ケンタ「いつもめちゃくちゃ話し合って考えているんです。変身ポーズの名乗りとかもそうだし、どうしたらみんなの気を惹けるのか、僕らのことを知らない人たちに印象を残して、メンバーの良さを出せるのか。エピソードトークにしても、普段の生活でなにか話せることはないか話しまくっていて。それを話してみたらおもしろいんじゃない？って意見出し合ったりして」

リク「『それ、おもんない』って弾かれることもありますけどね（笑）」

リョウ「ネタ会議みたいなものです。本当にあったことをどう言ったら、ちゃんと伝わるかな？っていうのをみんなで話し合って詰めています」

――お客さんの前に出ることが増えたことで、新たな気づきというのはありましたか？

リョウ「少しだけ、自分たちに求められていることはわかってきた気がします。以前は自分たちがおもしろかったから、これを話したいからっていうのが先行していたけど、きっとこういうことが知りたいんだろうな、この裏側に興味があるんだろうな、とか。映像には残っていないけど、実はこういうエピソードがあって……など、みんなが知りたいことファーストになってきました」

ショウ「自分だけの話よりは、メンバー間の関係が伝わる話のほうが、より喜んでくれるんだな、とか」

――名前の書いてあるボードを回す“サインスピニング”のパフォーマンスもすごかったです。

リク「思っていた以上にお客さんの反応がよくて、うれしかったです。突然やるから、“えっ!? ”って動揺するかな？という想像もしていたのですが、意外と盛り上がってくれてよかった！」

ケンタ「いつから練習したっけ？」

リョウ「３ヶ月くらい前かな」

リク「スタッフさんが、僕らの新たな武器になるようなことがないかと探してくださって、それでやってみようということになったんです」

――最初にコツを掴むのが上手だった人とかいますか？

オオジュ・ショウ・ケンタ・リョウ「リク！」

リク「僕です（笑）。舞台で棒術をやったことがあって、遠心力で回すっていうことに慣れていたんです。良い経験していたんだなって改めて思いました」

ケンタ「リョウくんは手汗で大変だったよね（笑）」

リョウ「そう。代謝が良いってレベルじゃなくて、昔、父親に買ってもらったゲームボーイが手汗で水没するってくらい、本当にヤバいんです。ボードを回しているうちに手汗ですべって飛んでいくってことが何回かあって。ショウも結構苦労していたよね？」

ショウ「僕は左利きなので。常にこんがらがっていました」

リョウ「ずっと逆手でお箸持ってご飯食べなきゃいけない、みたいな感じで」

リク「海外ではガソリンスタンドで客引きのためにやっていたというのがルーツみたいで、もともと、何人かでそろってやるっていうものじゃない。そこを僕らがみんなで作っていくというのも楽しかった」

リョウ「競技としては世界大会もあるらしいんだけどね」

ケンタ「あんまりこんなことやるグループっていないから、SEVENICらしいかもね（笑）」

オオジュ「リハーサルでぶつかって落としちゃうこともあったから、本番では緊張しました」

ショウ「一人が落とすと一気に崩れてしまうので、本当に息を合わせてやらないといけないんだよね」

リョウ「当たると痛いというか、『アザになるから注意して』って言われていたので、まわりのことを意識して神経を研ぎ澄ませて、集中力を高めないとっていうのはあります」