連載「D-DAYS ＋Plus」vol.207 綱啓永

――五十嵐といえば、夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』で演じた五十嵐頼人で、役名は似ているけれど全然違うタイプで、役の幅の広がりを感じました。

綱啓永「そう、しかも（『未来の私にブッかまされる!?』に続いて）映画『ネムルバカ』でも共演した久保（史緒里）さんと話していて、五十嵐悠の妹が、“五十嵐りん”なんですよ。“りん”ちゃんは久保さんが『未来の私にブッかまされる!?』で演じていた役名なので、世界線違うのに不思議な感じだねぇなんて話をしていました。僕、これまで自分が演じた役名とか全部メモしてあって、こんな役やったなぁってたまに見返すんです。過去にやった役も含めて最近40を超えたので、記念すべき50個目はどんな役になるんだろう!?ってワクワクしています」

――同じ五十嵐でも、頼人のようにどちらかといえば振り回される“受け”の芝居と、悠のようにグイグイ仕掛けていく“攻め”の芝居と、よりやりやすいというのはありますか？

綱啓永「難しいところですけど、芝居では特に相手の台詞を聞くというのを大事にしているので、そういう意味では受けの芝居のほうができるようになってきたかなっていうのはあります。悠みたいに自分からアプローチしていく芝居は、まず自分を着火させないといけないので、まだまだ経験が必要かなと。もっと場数を踏みたいと思っています」

――最近はタイプの違う映画への出演が続いています。

綱啓永「ここ数年、映画にチャレンジしたいと言っていたので、叶って嬉しいです。しばらく、まだ映画が続く予定です。一個一個、丁寧に全身全霊で臨んでいきます！」

――ちなみに今日は筋肉痛とのことですが、ついに本格的な筋トレを!?

綱啓永「そう、これまた数年、筋トレやりたい、やります、みたいなことを言い続けてきて、やっと筋トレの話ができます（笑）。一昨日からジムに通い始めまして、今まさに全身痛すぎ状態です。これまで、筋肉痛だって大騒ぎしている人に対して、内心“大袈裟だよ”って思っていたのですが、今日の僕はまさにそっち側（笑）。もう、（太ももを指して）このゾーンがパンパンで。でもこの痛みこそが、頑張っている証なんですよね。これまで僕が筋トレをやっては辞めてってなったのは、筋肉痛が来なくなっていたから。成長がわかるから頑張れるわけで、なくなるとモチベーションが下がるんですよね。今回は今後のお仕事のためというのもあって、パーソナルトレーニングもやって自分の体と真剣に向き合っているので、きっと続けられると思います！ 食べ物が９割らしいので、食生活も意識するようになって、3日続けてサラダチキンも食べています！」

――俳優仲間たちと、筋肉トークとかはしないですか？

綱啓永「特にはしてないですけど、前田拳太郎が去年、京都に行っていて時間があるときに筋トレばかりしていたみたいで、体つきがすごい変わったんですよ。彼とはよくサウナに行くんですが、めちゃくちゃ筋肉自慢されますね（笑）。僕と（樋口）幸平でめっちゃイジってますけど、１年後くらいには、僕も同じことをしているかもしれないです（笑）」