連載「D-DAYS +Plus」vol.204 加藤大悟
2025/02/03
「威厳ある王様のオーラを出しつつ、一方で人間と魔族の混血だという葛藤など、人間らしい感情部分も追求していきたい」
――アーティストとして歌で表現することが好きというところが入口で、そこに役者として芝居と歌での表現が加わった。そして次回作、ミュージカル「贄姫と獣の王〜the KING of BEASTS〜」で初主演を飾ります。
加藤大悟「アーティスト活動はずっとやりたいことで、それは今も変わっていないのですが、役者としての作品に携わることで明らかに表現の幅は広がってきました。それこそ作詞とか。台本を読み込んで、言葉の意味を一つひとつ深く考えるようになりました。ミュージカルも挑戦したいことの一つだったので、しかも“主役もいつかは……”と夢見ていたことなので、決まったときは最高に嬉しかったです。少女漫画原作でファンタジックな世界観でテーマが深くて、キュンキュンする場面もあって。僕の大好きな非日常感があるので、作り上げていくのが楽しみです」
――ミュージカルの楽しさはどんなところですか?
加藤大悟「歌で状況や今の心境を伝えることが求められるので、そこはミュージカルならではの特権ですよね。歌だからできる表現がある。あと今回みたいなファンタジーをやれるのも、すごく嬉しい。普段自分が生きている世界とは全然違う世界観で、経験し得ないことが経験できる。だからこそ難しかったりするんですけど、模索して、突き詰めていく楽しさがあります」
――しかも今回は王様の役。
加藤大悟「そうなんですよね。座り方一つでも変わってくるだろうし、一つひとつの動作を考えて、身につけていかないといけない。王の動きとはなんぞやと。歩くペースはゆっくりかもしれない、でも意識してやりすぎると不自然になるかなと。体に染み付いている感じを出すことが大事なので、威厳ある王様のオーラを出しつつ、一方で人間と魔族の混血だという葛藤など、人間らしい感情部分も追求していきたいと思っています」
――ドラマ『葵くん、また、ジム行くんだ?』でも高橋健介さんとダブル主演ですね。
加藤大悟「健介くんとはプライベートでも何度か食事に行っているので僕は仲が良いと思っていて、健介くんもたぶん、僕のことが大好きだと思うので(笑)、のびのびとやらせてもらえそうです。即興の芝居が入るんですが、尊敬も信頼もしているので、きっと目で話し合うというか、通じ合えると思います!」
――これから身につけたいスキル、やってみたい分野や役というのは。
加藤大悟「サックスをやってみたいですね。ジャズの音が好きなので。これまで特に楽器はやっていないし、譜面も読めないんです。なので全部耳で聴いて覚えています。親が歌が上手くて、生まれたときからずっと親の歌を聴いて育ってきたので、たぶん、ピッチの感覚はいいほうじゃないかな。歌はずっと好きだけど、役者の仕事も毎回楽しめているので、これからもいろんな挑戦を重ねながら続けていきたいです」
数多くの2.5次元作品などで活躍中の加藤大悟、3月に初の主演ミュージカルが決定!
加藤大悟(かとう・だいご)●2000年9月19日生まれ、愛知県出身。ワタナベエンターテインメント所属。 2018年東海エリア4県のご当地イケメンボーイズを発掘する「TOKAIスクールボーイズ」オーディションにて合格し、芸能界入りを果たす。2019年4月にボーイズグループ「Hi☆Five」としてメジャーデビュー。 主な出演作は、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ、舞台『魔法使いの約束』シリーズ、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、映画『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』、CX『ぽかぽか』水曜レギュラーなど。BSフジドラマ「葵くん、また、ジム行くんだ?」(放送日未定)では高橋健介とW主演を務める。