D-DAYS vol.182 池岡亮介 | 特集 | Deview-デビュー

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D-DAYS vol.182 池岡亮介

2023/04/03

「『マーキュリー・ファー』のときは、演出サイドに座って稽古を見ていたので、“僕も芝居したいなぁ”とムズムズしていた」

池岡亮介

――まさに朝活ですね。

池岡亮介「稽古終わりは疲れてしまって、勉強どころじゃなかったですから(笑)」

――大きく進路を変えたのは、オーディションがきっかけだったんですね。

池岡亮介「そうですね。上京前というか、オーディションを受ける前は、特にやりたいこととか、夢もない感じで、毎日淡々と過ごしていたんです。このまま、なんとなく勉強して大学に入って就職して結婚して……という人生になるんだろうなと。部活も辞めてしまっていたし、なにか頑張って欲しいと願った母親がオーディションに応募したんです。そんな感じだった自分にも好きになれそうなこと、やりたいなって思うことができたからと、父親を説得しました」

池岡亮介

――大学進学の約束も果たし、ここまで役者としてのキャリアを重ねてきました。最新作は舞台『サンソン −ルイ16世の首を刎ねた男−』になります。こちらは昨年、アンダースタディ(代役)として参加した『マーキュリー・ファー』の演出家、白井晃さんによる演目。作品から作品へ、務めた役割が実を結んでつながっていったんですね。

池岡亮介「ありがたいです。決まったときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。もともと、白井さんの舞台や演出への憧れがあったので、アンダースタディのお話があったときも、素直にテンションが上がっていました。同じ空間で白井さんの演出を見ていられるだけで嬉しかったけど、やっぱり欲が出てきてしまうんですよね。自分も演出を受けたい!と思うようになり、それが今回、実現したんです。『マーキュリー・ファー』のときは、演出サイドに座って稽古を見ていたので、ムズムズしてくるわけです。“いいなぁ、僕も芝居したいなぁ”って。なので、プレッシャーも大きいですが、今はとても楽しんで稽古ができています」

池岡亮介

――どんな楽しさですか?

池岡亮介「『マーキュリー・ファー』のときはワンシチュエーションで、そこまで登場人物が多くない作品だった。今回は真逆で、フランス革命時代の話で相当な人数が出てきて、場面転換も多い。革命の前から描いて、その後どうなったのかも展開していきますから。空間の埋め方や人の動かし方、見せ方など、『マーキュリー・ファー』のときとはまた違うやり方になっています。舞台装置、アンサンブルの方たちも含めて、1シーン1シーン、みんながちゃんと絵になる作りなので、ワクワクしてきます」

――稽古場はどんな感じですか? 池岡さん同様、今回から参加の崎山つばささん、佐藤寛太さんとはどんなやりとりを?

池岡亮介「登場人物として、僕と寛ちゃんと崎山さんの3人でいることも多いんです。それぞれに色が違うのが目に見えてわかるので、一緒にいておもしろい。お互いの存在によって、それぞれの役の個性が際立つというか。寛ちゃんは言われたことを自分で消化するというよりは、その場で納得するまで白井さんに詰めていく感じなので、あれはなかなかマネできないですね。彼ならではのスタイルです」

池岡亮介

――演じる役柄はサン=ジュスト。楽しみですね。

池岡亮介「実は、原作の小説には、サン=ジュストって出てこないんです。実在の人物ですが、作品としてはオリジナルのキャラクターなんですよね。前作は観劇していないのですが、白井さんは過去の作品を踏襲することを好まない方なので、稽古の初日に『池岡なりのサン=ジュストを作ってくれていいから』と言ってくださって。ただ、一度上演されている演目なので、稽古の展開がとても速いんです。サン=ジュストを深めていくのはもちろんですが、今は現場に追いついていくことに集中しています。僕はこれまで、時代劇をあまり経験していないというのもあるし、演劇では現場によって進め方が違うので、その場の空気に合わせて、どういうやり方でやっていくのかを探りながらやっている感じです。その場にいるいろんな人を観察して、盗めるところは盗んでいく。その上で、自分の色を乗せていけたらと思っています」

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Information

舞台『サンソン −ルイ16世の首を刎ねた男−』

2023年4月14日(金)〜4月30日(日)東京建物 Brillia HALL
2023年5月12日(金)〜5月14日(日)オリックス劇場
2023年5月20日(土)〜5月21日(日)まつもと市民芸術館 主ホール

演出:白井晃
脚本:中島かずき(劇団☆新感線)
音楽:三宅純

出演:
稲垣吾郎
大鶴佐助 崎山つばさ 佐藤寛太 落合モトキ 池岡亮介 清水葉月
智順 春海四方 有川マコト 松澤一之
田山涼成/榎木孝明 ほか

舞台『サンソン』舞台『サンソン −ルイ16世の首を刎ねた男−』ビジュアル

  

舞台『サンソン』ルイ=アントワーヌ・サン=ジュスト役/池岡亮介

≪story≫
18世紀フランス革命。
ロベスピエール、マリー・アントワネット、ルイ16世・・・・・
彼らの首を刎ねたのは、たったひとりの死刑執行人だった。
その名は、シャルル=アンリ・サンソン。
彼は死神か、聖人か?
あまりに過酷で、あまりに非情な時代を生きた男の
本当にあった数奇な運命の物語。

◆公式サイト:https://sanson-stage.com/

Audition

ワタナベエンターテインメント【マンスリーオーディション】(2023年4月度)

ワタナベエンターテインメント

テレビ番組で活躍中のタレントやブレイク中のお笑い芸人、女優・俳優、ミュージシャンからアイドルまで幅広いジャンルの人材をマネージメントしているワタナベエンターテインメントが、次世代を担うスターを大募集!
■主な所属者/
中山秀征、石塚英彦、恵俊彰、ネプチューン、松本明子、ビビる大木、イモトアヤコ、ハライチ、サンシャイン池崎、平野ノラ、森山あすか、瀬戸康史、志尊淳、山田裕貴、綱啓永、井上想良、中川翔子、Little Glee Monsterなど

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