ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンターテインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画。今月は、4月14日開幕の舞台『サンソン −ルイ16世の首を刎ねた男−』に出演する池岡亮介くんが登場。同舞台への意気込みはもちろん、“4月は新生活スタートの季節”ということで、池岡くんが経験してきた“新生活エピソード”を振り返ってもらいました！

――池岡さんは10代で事務所に所属し、高校時代に地元である愛知県から上京しています。新生活シーズンということで、当時のことを振り返ってもらえたらと。東京に住み始めたのは、いつぐらいから？

池岡亮介「高1のときにD-BOYSオーディションを受けて、9月くらいに事務所に入ったんですよね。それまで通っていた学校が厳しめの進学校で、週に3回、朝に学力テストがあったんです。もし赤点を取ったら、放課後に残って補修を受けて、再テストを受けないといけない。地元ではそんな高校生活を送りながら、週１のレッスンを受けるために東京まで夜行バスなどで通っていました。土曜日も隔週で授業があったし、先生から、“このままじゃ進級も難しくなるんじゃないか”と心配されている状態でした」

――上京するきっかけとなったのが、ミュージカル『テニスの王子様』。

池岡亮介「これはさすがに両立は厳しいなと思い、東京在住の親戚の家に滞在させてもらっていました。東京の学校に転校したのが高２で、ひとり暮らしをするようになったのは高3になってからです」

――激動の高校時代ですね。

池岡亮介「はい（笑）。父親には最初、反対されていましたから。高校をちゃんと卒業して大学に行くことを条件に、最終的に許してくれました。上京に関しては、当時は東京への憧れもあったので、気持ち的にポジティブな感じだったんですよ。地元にいたときは、情報番組に出てくるおしゃれなお店なんて、空想の世界みたいな感覚でしたから。それこそ、上京は異世界に転生したみたいな感じで、“何があるんだろう？”“どんな世界なのかな？”という好奇心のほうが大きかった。“えっ、放課後に渋谷!? 修学旅行で計画を立てて行ったところに、放課後に行けちゃうの!?”って（笑）。だから、ひとり暮らししてもホームシックとかは全然なかったです。テニミュもやっていたので、感傷に浸るヒマもなく、忙しくしていました」

――学業との両立もなんとかなりましたか？

池岡亮介「“卒業できるかな”“出席日数大丈夫かな”みたいな心配はいつも抱えてはいましたけど。振り返ると、ホームルームだけ参加して、そのまま稽古場へ行くなんて日もあって、当時の自分はよくやっていたなぁって思います。朝早く学校に行って、誰もいない教室でテスト勉強したり、朝食に弁当を食べたりしていました」