――原作でもマイキーとドラケンはとても魅力的なコンビですが、実際の松田さんと陳内さんはどのような関係性だったんですか？

陳内将「アニメとかでもマイキーの世話をする“お母さんドラケン”みたいなものがコミカルに描かれていますけど、実際にもそういうことが結構あって。凌と一緒に白の地下足袋を買ったんですけど、それは裸足で履いてもいいし、臭くなるのが嫌な場合は靴下を履いてもいいんですよね。それで、どうやら松田マイキーは靴下を履きたい派なんだけど、靴下を忘れてくるタイプで（笑）。だから、僕が靴下を2足持っていってました」

――陳内お母さん!!（笑）。

陳内将「そうなんです（笑）。凌が靴下忘れてワタワタしてるときに、『靴下あるよ』って。凌は『ええ！なんで靴下あるの？』って言ってましたけど。凌に関してはそういうことが多々あったような」

中尾暢樹「本当にマイキーとドラケン、そのまんまの関係性でしたよね」

――演じてみて改めて感じた、ご自身の役の魅力、好きなところは？

中尾暢樹「アッくんはひたすらカッコイイなと。自分の立ち位置を理解しているし、支えられるときは支えて、一肌脱ぐときは脱ぐし、実際にいたら友達になりたいタイプの男です。それに自分の気持ちを素直に吐けるというか、『お前、すげーよ！』ってタケミチに言えるアッくんがすごく好きです」

陳内将「僕は、どう考えたってドラケンが“主演俳優賞”を獲っていいと思うのに、『いや、自分は“助演俳優”なんで』っていう感じの姿勢がすごく好き。そこに粋を感じるし、それを意識してやるんじゃなくて、気づいたら縁の下の力持ちになれていればいいなっていうところで尊敬してます。本当にカッコイイんですよ、ドラケンは」

――今回の『血のハロウィン編』、新キャスト4人が加わり、さらに面白くなる予感しかないですが。楽しみにしている点は？

陳内将「一虎が…」

中尾暢樹「“じんとも”じゃないですか！」

――共演経験も多く、一緒に番組をやられている赤澤燈さんが羽宮一虎を演じられますね。

陳内将「一虎は東京卍會（トーマン）立ち上げメンバーの1人で、僕が龍であいつが虎で。僕、今年の書初めで『虎』という字を書いて、その次に『龍』を描いたんです。今年が虎年というのもあるけど、一虎とドラケンっていうのもあるし、『血のハロウィン編』でまたあいつと一緒にやれるってことも含めて。“じんとも”でまた共演ってなると、面白おかしく揶揄されることもあるんですけど、そうじゃなくて、役者仲間としてお互い切磋琢磨して、真剣にやっているからこそ、また一緒に共演できると思っていて。それって奇跡だと思うし、そこに感謝するという想いで、今までで一番力いっぱいの虎と龍を書いたんです。嬉しいですよね、燈とはいろんな関係値で舞台に立てているから、すごく面白いし、ありがたいことだなと思います」

中尾暢樹「今の段階でまだ台本が上がってないので、どうなるのかわからないですが。アッくんに関しては前回に比べたら出番は限られてくるかもしれないけど、その分、キーポイントとなるところにいると思うので、そこでどう絡んでいくのか。タケミチが頑張ってきた過去から現代に戻ってきたとき、アッくんはどんな人生を生きてきたのかという部分はその一瞬で見せないといけないので、そこはしっかりと詰め込んで濃いアッくんをやりたいなと。それと、新キャストの方々が加わる分、さらに迫力は増すのかなと。『血のハロウィン編』、今回どんな舞台セットになるんだろう」

陳内将「僕もそこは気になっている。トーマンと芭流覇羅の決戦で、スクラップ工場みたいなところで車を登っていって戦うシーンがあるんですけど、そのセットとかどうなるんだろう。どう描くのかめっちゃ楽しみだよね」

中尾暢樹「本当に楽しみですね。前回身体がボロボロになりながらも舞台上をみんなで駆け回ったのがいい思い出なので、今回もがむしゃらに頑張りたいです」