D-DAYS vol.145 三津谷亮×大久保祥太郎 | 特集 | Deview-デビュー

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D-DAYS vol.145 三津谷亮×大久保祥太郎

2020/03/03

「悩みながらも役者を続けているのは、結局のところはお客さんの笑顔があるからだと思います」

三津谷亮×大久保祥太郎 撮影/宮坂浩見 取材・文/根岸聖子

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今月は、舞台を中心に活躍中の三津谷亮くん&大久保祥太郎くんが登場♪

三津谷亮×大久保祥太郎三津谷亮

――前回の2人の対談(2019年5月掲載:Vol.135)では出会った頃の思い出から『COCOON 月の翳り星ひとつ』について語っていただきましたが、今回は、去年共演した『COCOON』の振り返りトークからお願いします!

三津谷亮「アフタートーク的な感じですね! 祥太郎は『月の翳り』と『星ひとつ』の両方出ていたから、きっとすごく大変だったよね」

大久保祥太郎「ただ、ジョルジュとモローは脇を固めるポジションの役柄だったし、台詞の分量的にはそこまで多くはなかったから。でも精神的にヘヴィな作品だったし、噛まれて『ギャー』って叫ぶのもシンプルに大変ではありました」

三津谷「喉が(笑)」

大久保「そう。僕は2013年に『TRUMP』でモローをやっていて、それから6年経って『COCOON』でジョルジュをやることになったときに、彼らの背景が描かれたのは、素直にとてもうれしかったです。池ちゃん(モロー役の池村匡紀)とも、一緒に考えながら演じました」

三津谷亮×大久保祥太郎大久保祥太郎

三津谷「演出の末満(健一)さんはミザンス(立ち位置)をすごく大事にされているので、ジョルジュとモローは常にセットで考えられていたよね」

大久保「そうそう。漫才コンビみたいに、左がジョルジュ、右がモローって」

三津谷「ダンスを踊るシーンでも振り付けが対称になっていて大変そうだった。ただ踊るだけじゃなく、対象の動きとしてキレイに見せなければいけなかったから。でも、祥太郎はそういうの、すぐできちゃうんだよねぇ」

大久保「いやいや(笑)」

三津谷「僕も(『星ひとつ』でウル役を演じた宮崎)秋人とは殺陣では歩数もまったく同じで、鏡面、要するに鏡に写したような動きになっていたからね。秋人のクセもマネするようにして、細かいところまで合わせていました。秋人もきっと、僕の動きに合わせてくれていたと思う。あと僕は『TRUMP』シリーズに関わってきた歴史がある分、ちょっとした台詞でもいろんなことを思い出して、感情がすごく高ぶってしまっていて。初めてこの作品に関わる人には、その落差で退かれるかもしれないなという心配はありました(笑)」

三津谷亮×大久保祥太郎

大久保「思い入れの強い作品だし役だからね。どうしても、そうなっちゃうよ。あと末満さんは稽古初日に、誰がどこから出てきて、そこでしゃべって、こっちにはけて…っていう感じで頭から全部ミザンスをやるんです。慣れていない人は、まずそこが大変だったと思う」

三津谷「末満さん、『TRUMP』のときは、台詞がちゃんと役の言葉になっていないときは止めながらやっていたけど、最近はそこが変化していて、稽古が進むスピードが早かった。スピーディーに流れつつも物語の後半、僕は役としての自分の感情がどんどん重くなり、そのスピードについていけなくなるっていうのはありました。止めようと意識しても、涙が出ちゃうんですよね。相手役の秋人に心の中で“ごめん!”って思いながらも、自分の感情がほとばしるのが止められなかった。それくらい、『TRUMP』のときの記憶は強かったな」

大久保「『TRUMP』はソフィー目線?」

三津谷「そうだね」

三津谷亮×大久保祥太郎

大久保「で、『星ひとつ』はウル目線だから、ちょっと違うんだよね。両方観ている方は、当時あった台詞がそのままだったとしても聞こえ方が違うと思うんだけど、みっちゃんも言い方を少し変えていたよね。ちょっと変えるだけで、こんなに印象が変わるんだなぁと感慨深かったな」

三津谷「ウルからとソフィーからとでは、クラウスの言葉の受け方って違ってくるからね」

大久保「自分はこういうつもりで言ったけど、受け取ったほうは違う感じ方をするってこと、実際にあるもんね。それが作品世界で感じられたのがおもしろかったな。あと『TRUMP』シリーズって、時系列じゃないし、あとから明かされることがすごく多いから、やる側としては、“これ知ってたら、あそこの芝居もうちょっとこうしたかった…”っていうのが出てくるよね(笑)」

三津谷「うん。それはちょっと悔しい部分でもある」

大久保「だからまた観たくなるし、こっちもまたやりたくなるんだよね」

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東京マハロ第23回公演は、「彼の名はレオナルド」(新作)及び「あるいは真ん中に座るのが俺」(再演)の2作品平行上演。三津谷が出演する「あるいは真ん中に座るのが俺」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」を紐解いたシチュエーションコメディ。

第3回岡山子ども未来ミュージカル『ハロルド!』

2020年3月28日(土)、29日(日)岡山・おかやま未来ホール

『ハロルド!』

岡山の豊かな自然と命の巡り、進化するAI技術、子どもたちの友情や人々の営みを圧倒的なエンターテインメントとして描くMADE IN OKAYAMAのオリジナルミュージカル。オーディションで選ばれた岡山の子どもたちが、3ヵ月にわたりプロのスタッフと稽古を重ね、本格的な舞台創りに挑む。

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