――5月には朗読劇「私の頭の中の消しゴム」もありました。こちらはいかがでしたか？

中尾暢樹「すごかったです。全身全霊で叫び、全身全霊で向き合って、役者もお客さんも大号泣で本当にいい経験になりました。日記を読んでいくような構成になっていて、その感じもすごくよかった」

――同じく5月には、ニューヨークで開催された「ジャパン・パレード」に、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト」チームで参加。こちらも初のニューヨークだったんですよね。

中尾暢樹「そうなんです。パレード中もコスプレしている人たちがいたりして、みんな『NARUTO―！』って叫んでくれたり、おもしろかったです。あの声かけは、日本にはあんまりない文化かなって。ニューヨークではオフの時間もあったので、ブロードウェイに『MJ The Musical』を観に行って。言葉はわからなかったけど、歌も踊りも全部、最高でした」

――そんな素敵なニューヨーク時間を過ごして、今はNetflixで『オオカミちゃんには騙されない』が配信中です。本当に、いろんな作品に関わったことがわかる上半期でしたね。

中尾暢樹「『オオカミちゃん〜』に決まった時は、“え、僕でいいんですか？”と少しびっくりもしましたが、参加してみようと思って挑戦しました。他のメンバーも、みんなすごくいい人たちばかりでホッとしました。実際に顔を合わせるまで、他のメンバーの情報はまったく与えられていなかったんです。本当に、初めましてのところからスタートしましたから」

――人間力が試されますね。

中尾暢樹「試されます。僕、初対面の人と交流するのは得意というわけではないですけど、頑張ってなんとか仲良くなろうとすることはできるタイプというか。みんな、他の人のことを知って恋愛しようと思って来ているわけだから、そこは頑張らないとおかしいというか、見てくれる人に対しても、参加してる人に対しても失礼にあたる。みんながちゃんと同じ方向を向いて、向き合おうとしていたから、僕も頑張ろうと思いました。普通だったら、もうちょっとゆっくり関係性を深めていくところを、あえて積極的にいかないといけない。なので、パワーはいりましたね（笑）。最後まで、一生懸命やりました」

――今後のことだと、秋にはライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜忍びの生きる道〜が上演。ついに完結編です。

中尾暢樹「そう、ついに！ 「NARUTO-ナルト-」はもう、本当にね、青春って感じなんです。あんなに汗だくになって、日々稽古して。自分の大好きだったマンガの役をやれるって、そんな機会、そうそうないですからね。自分は「NARUTO-ナルト-」をやってたんだぞって、一生言うことができますし。前回、きつかった部分を鍛えとこうという意識で、今から少しずつ、足腰鍛えているんです。あと、今は少しお休みをもらって時間もあるので、国内旅行でもしてリフレッシュしてこようかなと。下半期のためのエネルギーも、しっかり充電してきます！（笑）」