D-DAYS vol.185 中尾暢樹

――２月には初のカレンダーブックを発売し、お渡し会も開催。5月には初ファンミーティングも実施するなど、ファンの方と触れ合う機会が増えましたね。

中尾暢樹「もともとは、インスタライブで僕のファンの方々に“やって欲しいこと”を聞いてみたときに、“カレンダーを出して欲しい”という声があがったところから始まったんです。僕自身、誰かのファンとかってなったりした経験がなかったから、カレンダーというのがあんまりピンと来ていなかったのですが、ワンちゃんとか猫ちゃんのカレンダーの写真が自分になるってことかと。ファンのみんなに喜んでもらえるのならやってみたいなと思い、そこから実現したんです。ファンミーティングも、そこから始まったって感じかな。マネージャーさんが頑張って動いてくれたんです」

――何事も、言ってみるもんですね！

中尾暢樹「みんなが言ってくれたおかげでカレンダーも作れたし、イベントもやれました！ たくさん集まってくれたので、うれしかったです」

――ファンミーティングについて、裏話なども聞かせてもらえたら。『オールナカオニッポン』ってネーミングはどこから来たのか、とか。

中尾暢樹「ああ、これはパッと思いついたんです。本当にラジオみたいにグダグダしゃべったり、質問募ったりして。何かのゲームをしたり、ゲストを呼んだりっていうのも楽しそうだけど、せっかくだから、自分のことを知ってもらうイベントにしたかったんです。約10年役者をやっていて、初めてのファンイベントですからね。これまで、あまり素で話す機会もなかったですから。自分の性に合うことを、無理せずにやろうと思ったんです。それも、『オールナカオニッポン』ってタイトルが浮かんでから、じゃあ、ラジオっぽくしようよって、バーって中身が決まっていったんです。無理をしないで、自分が心から楽しんでいる雰囲気でやったほうがいいだろうと思いまして。僕のことを好きでいてくれる方たちが集まってくれる場なので、甘えさせてもらいました（笑）。またタイミングが合ったら、やりたいとは思っています。バースデーイベントやって欲しいという声もありましたし」

――4月期はドラマ『あいつが上手で下手が僕で シーズン2』も。シーズン１はドラマから舞台という流れでしたが、シーズン２は逆でした。

中尾暢樹「そうですね。シーズン2は舞台が先でドラマがその後という流れだったので、関係性がもう出来上がっていたし、映像のスタッフさんたちもすごく慣れていて。シーズン１では本当に大変だったらしいんですが、シーズン２は鬼巻きでしたね。基本、“カミシモ”は長回し（撮影を途切れさせずにカメラを回し続けること）が多いのですが、２回くらい回わして『はい、OK』みたいな。僕らの関係性も出来上がっているから、みんな何も言われなくても勝手に動けるんです。１回カメラ回してチェックして、すぐ本番っていう。ただ僕ら“ねあんでる”は若手のほうなので、入りが早くて…。朝５時とか（笑）。こういうの、久しぶりだなぁって思いながらやっていましたね。大変なところもありつつ、コメディだから、撮影は楽しかったです。（相方の木津）つばさも、楽しそうにしてましたよ。ちなみに、かぶりものを被っていたり、変顔をしていたりするのは、みんなアドリブです、全員。僕らがリハでちょっと面白いことをやったりすると、カメラさんがそれを追ってくれて、シーンが出来上がるというか。アドリブって言っても、ちゃんとリハの段階で計算してやらないと意味がない。本番でいきなりやるのでは遅いんです。やってみて、これは映らないなと思ったら、やめておく。そういう臨機応変さは求められていました」