――メディアミックスで各方面から注目を浴びている作品ですが、魅力はどんなところにあると思いますか？

陳内将「人間って誰しもが、“過去にこうしておけば良かった”っていうのがあると思うんです。この『東京卍リベンジャーズ』はタイムリープものですが、“12年前の今日”という限られた時間にしか戻れない。そこで何かひとつ問題を解決しても、それでも未来が思ったようには変わっていないことに気づく。そんなに簡単に理想の未来にはならないから、戻るたびに死にものぐるいで頑張って、やっと目的を達成できるのか…!? いや、できない、みたいなところがいいんですよ。ストーリーが進むにつれて“タケミチ、頑張れ！”って自然に応援してしまうんです。人間ってそんなに強くないから、タケミチのビビりで泣き虫でっていうところにも、すごく惹かれるんですよね。いやぁ、『東京卍リベンジャーズ』、本当にいいんですよ！ 青春時代の、何よりも信じて疑わない絆っていう、10代らしさもいい。僕はスポーツでしかそこを味わって来なかったので、今の年齢になって、また別の青春物語を体感できるのが、本当に嬉しいです」

中尾暢樹「登場する一人ひとりのキャラクターも魅力的ですよね。真っ直ぐなやつもいれば、アホもヘンなやつもいて、みんな、それぞれに芯が通っているんです。中でも特にドラケンがね！ カッコイイんです！」

陳内将「いいよねぇ〜」

中尾暢樹「はい。【下げる頭持ってなくてもいい。人を想う“心”は持て】とか、台詞にシビレます」

――本当に中学生!? っていう。

中尾暢樹「ホントですよ。キャラクターがみんないいから、女性の方でも絶対に好きなキャラができると思います。陳内さんが言っていた、タイムリープのおもしろさをヤンキー漫画とミックスさせたところもすごい！」

――舞台ならではのおもしろさは、どんなところにあると思いますか？

陳内将「実際に目の前で芝居を繰り広げるという、生々しさは舞台ならではじゃないかな。映画ではカット割りや寄った画など迫力ある映像が体験できるし、それぞれに良いところがあると思います。舞台には舞台のギミックがあるので、シーンチェンジ、暗転の意味、タケミチの叫びが目の前で見られるなど、楽しみしかない。早く稽古がしたいなぁ」

中尾暢樹「生でやるからこその迫力って、絶対ありますよね。キャラはみんなカッコイイし、アクションもあって熱いし。キャラ同士の絡み、ワチャワチャするテンポも、舞台ならではの楽しさ、面白さが出せると思う」