連載「D-DAYS +Plus」vol.220 池岡亮介 | 特集 | Deview-デビュー

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連載「D-DAYS +Plus」vol.220 池岡亮介

2026/06/01

「父親から『自分の転機は30代半ばだったから、お前もそろそろ引き締めていけ』と言われて、そういう年代になったんだなと」

池岡亮介 撮影/宮坂浩見 取材・文/根岸聖子

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画「D-DAYS+Plus」。
今月は、7月上演の舞台『煙の汽水域』に出演する池岡亮介さんが登場。初の三人芝居に挑む想いや演じる役どころについて、年齢とともに変化してきた芝居への向き合い方、さらには『今年と来年が転機になると思う』と明かす、30代の自身の分岐点についてもたっぷりと語ってもらいました。

池岡亮介

――7月に上演される『煙の汽水域』は出演者が3人ですが、この形式でのお芝居というのは初めてでしょうか。どういった印象がありますか?

池岡亮介「初めてです。去年の『絢爛とか爛漫とか』は4人でしたし。舞台作品って、例えば5、6人という少人数だったとしても、この人とこの人はどういう関係なのかなっていうのを探りながら観ていくわけじゃないですか。その関係性は人数が多いほど複雑になっていくと思うので、2人や3人だと割と早めに判明する分、物語に集中できるスピードが早まります。関係性がじわじわわかっていくところがおもしろい作品もあるので、絶対というわけではないのですが」

――人数が少ないと出番も台詞も多くなりそうで、難しさが増すような印象がありますが、出演人数によって演じる上で注意する点って変わってきますか?

池岡亮介「人数が多いと、会話に加わるタイミングの難しさは出てくると思います。僕は意外とその辺が好きというか、とある演出家さんに『隙間産業みたいな芝居が上手い』と言われたことがあるんです(笑)。ステージ上にいて、自分がしゃべっていない部分を、邪魔にならない、うるさくならない程度にどう埋めるかっていうのも楽しいですよ」

池岡亮介

――遡ると、ミュージカル『テニスの王子様』でのベンチワーク、いわゆるメインでお芝居している側ではない、ベンチにいるときのお芝居も、お客さんの楽しみのひとつになっていました。

池岡亮介「テニミュに関しては、忘れられないエピソードがひとつあるんです。もともと、演じていた海堂薫はあまりしゃべらないキャラクターだったこともあって、“もうすぐ自分がしゃべるタイミングだな”という芝居に慣れすぎてしまい、演出の井関(佳子)さんに注意されたんです。ゲネプロ公演だったかな、『サボってるのがわかるよ』って。自分なりにちゃんとやっているつもりだったけど、台詞がなくてもやれることっていっぱいあるんだなっていうのに気づかされました」

――経験を積むごとに、いろんなものが俯瞰で見えるようになってきた。

池岡亮介「いろんな舞台に出させてもらって思うのは、本当に演出家によってやり方って全然違う。様々な手法、パターンに触れてきたことで、俯瞰で見てしまうことは増えましたね。だからこそ、自分の中で“こういう感じかな”って決めつけて、ちょっと上澄みだけのお芝居になってしまわないようにブレーキを踏まなきゃいけない。俯瞰で見てばかりではなく、ちゃんとその場、その瞬間に無心でいられるようにしないと。そういう距離の取り方が、今の自分にとっての課題でもあるんです」

池岡亮介

――どこでそう気づいたんですか?

池岡亮介「それこそ去年の『絢爛とか爛漫とか』の4人芝居のときに、セリフがすごく多かったこともあり、俯瞰している自分というのが減っていたんです。あれは結構楽しかったなぁ。俯瞰しているときって、“こういうことできるな”、“こういうこともやってみようかな”と考えているんですけど、『絢爛とか爛漫とか』では終わった瞬間に、“こんなことが起きていたな”って、あとから認識していた。頭で考えるのではなく、体が先に動くって、やっぱりおもしろいなと思いました。ただ、僕は役として俯瞰していることが多いんですよね(笑)」

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Information

ムシラセ2026年本公演『煙の汽水域』
2026年7月11日(土)〜7月19日(日)下北沢小劇場B1

『煙の汽水域』

『煙の汽水域』

脚本・演出:保坂萌
キャスト:阿岐之将一、異儀田夏葉、池岡亮介

≪story≫
20歳。父が死んだ。
葬式の夜、母はちょっとだけ晴れやかな顔をしている気がした。
友達が慰めてくれた。別に、傷ついてなんてないのに。
35歳。
彼女に振られた。その夜、友達から秘密を打ち明けられた。
僕は、どんな顔をすればいいかわからなかった。
50歳。
父が死んだ歳に追いついた。息子はもう帰ってこないし、妻とも必要なことしか話さない。
友達の連絡先は、いつのまにか消えてしまった。

いつか、あの日の全部がわかる日が来るんだろうか。

男と女と、友達の男。三角関係にもなりきらない、僕たちの30年の。

◆公式サイト
https://mushirase.net/

Audition

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■主な所属者/
瀬戸康史、山田裕貴、見上愛、真飛聖、さとうほなみ、綱啓永、斎藤瑠希、井内悠陽、柏木由紀、Little Glee Monster、 中山秀征、ネプチューン、アンガールズ、ハライチ、イモトアヤコ、ハナコ、四千頭身、土佐兄弟、丸山礼、林修、伊沢拓司 ほか

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