vol.108
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、3月に出演舞台を控える荒木宏文くん&碓井将大くんが登場♪
撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子
荒木宏文「僕らが『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を撮りきる前に、碓井たちの撮影も始まっていたから、その頃は重なっている時期もあったよね。制作会社もスタッフも一緒だったこともあり、僕らと碓井たちの食事会を開いていただいたこともあって」
碓井「そう。僕らの世代は全体的に若いこともあって、いろいろわからないことも多かったから」
荒木「僕らは全員二十歳超えていたけど、碓井たちは未成年が多いから、夕方ぐらいに食事会をしようって企画してくださって。あれ? でも、そのとき碓井は、来られなかったんだよね?(笑)」
碓井「そうなんです。参加しようと思っていたんですが学校があって。撮影が始まったとき、僕、まだ15歳だったんです。荒木さんにはよく、東映撮影所の休憩所でコーヒー買ってもらっていましたね。『おはようございます』って挨拶すると、ズッキー(鈴木裕樹)さんか、荒木さんが『何飲む?』って、いつも何かおごってくれた思い出があります」
碓井「そうですね。お互い音楽が好きだったということもあって、『こういう音楽が好き』っていう話をしたり」
荒木「英語とか、海外のことにお互い興味があったから、そういう情報交換をしていました」
荒木「え、そう!? 全然入らないよ(笑)」
碓井「『淋しいマグネット』のときの話なんですが、瀬戸さんと荒木さんは、早かったイメージがある」
荒木「瀬戸は早いね。すぐ覚える。でも、『淋しいマグネット』は独特だったからなぁ。なかなか台詞が入らなかったんだよね。入らない理由は、感情的になっているから、言っていることが支離滅裂で、文章がぐちゃぐちゃになっている台詞だったから。理屈が通ってないから、全然覚えられなくて苦戦した記憶がある」
荒木「感情が高ぶってるせいで、トゲのある言い方になってしまうって、人としては、よくあることなんだけどね。気持ちと言葉が合ってないことは、リアルではあり得ることなんだけど、文章として成り立たないようなことをそのまま覚えるは、すごく難しかった。当時、演出の茅野(イサム)さんに、『覚えるってことの基準は、言われたことをやりながらでも、いつでもその言葉が出てくる状態になることだ』って言われたのを覚えていますね。目を閉じてボソボソって台詞を言えるだけじゃなくて、ほかのことをやらされながらもその言葉がサラっと出てくるようにならないとダメだと。まずそこをクリアしないと演出がつかないから、それが本当に大変だった。ダブルキャスト、同じ役がいることで比べられる事に対しても妙に緊張があったし(笑)」
碓井「僕は遠藤くんと一緒の役だったんですよね。僕らの若手チーム(Blues)のほうがぜんぜん組みあがらないから、稽古に時間かかっていて」
荒木「そう。それで若手チームが稽古場を使っているときは、僕ら大人チーム(Reds)は休憩所に集まって、誰かが台詞をぼそっと言ったら、そこに合わせて掛け合っていくっていう練習をしていましたね(笑)」
碓井「しかも、全役ダブルキャスト、4バージョンで上演だったけど、若手と大人チーム混合の『Whites』、『Purples』ってほとんど芝居合わせてない状態だったんですよね。今考えると、すごく怖いことだなって思います。だって、劇場、Bunkamuraシアターコクーンだったんですよ!? そうそうたる演目を上演している劇場じゃないですか。当時は、そのすごさがわからなかったんですよね」
碓井「荒木さんが最近よく出ている“2.5次元舞台”というジャンルの勢いがすごいですけど、荒木さんは、どんな風に捉えているんですか?」
荒木「商業として成り立ちやすいっていうのは、あると思うよ。とはいっても、演劇ということにこだわりを持って作っている作品が決して廃れているわけじゃない。“舞台を観る”という文化は、まだまだ日本では敷居が高く、娯楽として広く浸透していないっていうのがある。でも、2.5次元の作品は、マンガやアニメ、ゲームといった、身近なものを具現化してショー的に見せているから、アイドルとかを追いかける感覚で気軽に観に行ける面を持っていると思っていて。だから、“劇場に足を運ぶ”という文化を広めるという役割的には、すごくいいきっかけになっていると思うんだよ」
碓井「僕も今、すごく興味があるんです。こうやってヒットするもの、人が集まるものには必ず理由があると思うし、今度、ぜひ観に行かせてください!」
あらき・ひろふみ
1983年6月14日生まれ、兵庫県出身。近年の主な出演作は、ミュージカル『黒執事』〜地に燃えるリコリス〜、ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』、歌劇『明治東亰恋伽〜朧ろ月の黒き猫〜』、映画『闇金ドッグス5』など。
うすい・まさひろ
1991年12月3日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、舞台『ピアフ』、『プルーフ/証明』、『CRESSIDA』など。3月4日公開の映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』に出演。4月26日から上演されるNAPPOS PRODUCE『スキップ』への出演も決定している。
ミュージカル『刀剣乱舞』〜三百年(みほとせ)の子守唄〜
【東京公演】3月4日(土)〜26日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
【大阪公演】4月1日(土)〜9日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
【東京凱旋公演】4月14日(金)〜23日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
オフィスコットーネプロデュース『The Dark』
3月3日(金)〜12日(日)吉祥寺シアター
★ 主演・宮崎秋人×演出・中屋敷法仁、韓国で大ヒットした舞台『柔道少年』の日本初上演への想いを語る
★ジュウオウイーグル中尾暢樹「忍ばす本能覚醒して!」ジュウオウジャー&ニンニンジャー勢揃いで名乗り披露
★主演・岐洲匠「よっしゃラッキー!」と雄たけび 『宇宙戦隊キュウレンジャー』制作発表
件名:荒木宏文×碓井将大 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。
【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
【応募締切】
2017年1月28日(火)23時59分まで。
※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
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vol.123(2018.5)三津谷 亮×陳内 将
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vol.122(2018.4)池岡亮介×山田裕貴
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vol.121(2018.3)前山剛久×中尾暢樹
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vol.120(2018.2)鈴木裕樹×宮崎秋人
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vol.118(2017.12)牧田哲也×三津谷 亮
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vol.117(2017.11)瀬戸康史×堀井新太
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vol.116(2017.10)三津谷亮×前山剛久
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vol.115(2017.9)宮崎秋人×中尾暢樹
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vol.114(2017.8)前山剛久×白又敦
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vol.113(2017.7)陳内 将×土屋シオン
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vol.112(2017.6)西井幸人×根岸拓哉
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vol.111(2017.5)柳下 大×中尾暢樹
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vol.93(2015.11)和田正人×宮ア秋人
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vol.91(2015.9)根岸拓哉×白又敦×土屋シオン×前山剛久×大久保祥太郎
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vol.89(2015.7)堀井新太×志尊淳
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vol.87(2015.5)牧田哲也×三上真史
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vol.86(2015.4)荒木宏文×柳下 大