vol.120
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、舞台『おたまじゃくし』に出演する鈴木裕樹くん&宮崎秋人くんが登場♪
撮影/宮坂浩見 取材・文/根岸聖子
鈴木裕樹「えっ!! そんな前!?」
宮崎「僕はまだワタナベエンターテイメントカレッジに通っていた頃だったんですけど、ズッキー(鈴木)さんと(D-BOYS卒業生の)加治(将樹)さんが、帰り際に僕らがバラシをしているところまで来て『お疲れ様です。よろしくお願いします』と挨拶してくれたんです。“わ、本物だ!”というのと、わざわざ僕らに挨拶してくれるなんて、優しい方たちなんだなぁと思いました」
鈴木「そんなこと、あった!? いや、ちゃんとしていて良かったわ〜(笑)」
宮崎「和田さんには、とてもお世話になりました」
宮崎「あのときは、それこそ毎日、コテンパンにダメ出しもされていましたからね(苦笑)」
鈴木「それは、みんな同じだったよ。その中でも、秋人からは、“やってやるぜ!”という気概が感じられたんですよね。考え込むタイプの役者さんもいるし、受け止め方は人それぞれではあるんだけど、秋人のそういう感じが見ていてすごくいいなと思いました」
鈴木「ええ子やな〜(笑)。秋人との共演って、D-BOYSの中では多いほうなんだよね。『夕陽伝』とその後に『引退屋リリー』(2016)があって、今回の『おたまじゃくし』で3回目なので、僕的にはすごく安心感がある。舞台に関しては、秋人のほうがひっきりなしにやっているし、負けないように頑張らないとなと。今回に関しても、別の舞台の本番をやっている期間に、この舞台の稽古やったり、並行して作品に関わっていたりと、本当にすごいスケジュールの中でやっているしね。後輩だけど、尊敬しているし、頼りにしています!」
鈴木「そういう断りは、確かになかったね(笑)」
宮崎「マイペースなもので、すみません!(笑)。でも、ズッキーさんだからっていうのはすごく大きいです。今回の役の関係性的にも、僕がズッキーさんを振り回す立場でもあるので、こういう感じでいいかなと思って……」
鈴木「うん、全然いいよ(笑)。別に、マイペースだなとも思わなかったし、自由にやって作品が良くなるなら、そのほうがいいしね。全体的にはまだ固まってないですけど、秋人とのシーンはわりとやりやすいというか、“きっとこういうことなんだろうな”っていうのはスッとは入れる感じはあるんですよね。お互いの質が、いい感じでマッチしてるんじゃないかな」
宮崎「あ、それはあるかもしれないですね」
鈴木「特に今回、僕は、普段、あまりやらないようなことを詰めていっている感じなんです。僕が演じる小森憲一は、自分自身とは全然違うタイプの人間なんですよね。どちらかと言えば、僕自身は憲一みたいに自分勝手な言動で振り回したり、散らかしたりする側って、あまり得意なほうじゃなくて。秋人のシーンがすんなり入れるのは、その二人の関係性では僕がボケを拾う側だからなんだろうなと。でも、今回は周りを振り回す側に回らないといけないときもある。そこは、ひとつの課題でもあります」
鈴木「とってもアツい方だなと。ディレクションもわかりやすいです。言葉だけだと、どちらか一方を指しているようにも聞こえるんですが、実は、技術的なこと、感情的なことの両方を説明していたり。だからその分、やるべきことは多くなるんだけどね」
宮崎「そうなんですよね。言っていることはわかりやすいんですが、それを体言するっていうのが、難しいんですよね(笑)」
鈴木「求められるレベルは高くなる。“そうか、全部やれってことか”と、逆に腹は括れるけどね。例え話もおもしろいし、ヒントをたくさんくれるのは、とてもありがたいです」
宮崎「ストーリーもわかりやすいですしね。文学的な戯曲など、台詞が難しいといった舞台もありますが、この『おたまじゃくし』は、絵本を読んでいるように楽しめるなと思っていて。僕は絵本が好きで、よく読むんですけど、シンプルな話でも深かったり、絵の中にもいろいろと込められていたり、考えさせられる作品が多いんですよ。この舞台もそんな感じなので、警戒せず、何も考えずに観て欲しいです。構えなくても、メッセージがバシバシ飛んでくる作品ですから。マンガとか絵本とか読む感覚で、気軽に開ける扉だと思うので、ぜひ観に来てもらえたらと思います」
鈴木「絵本ねぇ。確かに。やっぱり、秋人はいいこと言うな!(笑)」
すずき・ひろき
1983年10月3日生まれ、岩手県出身。近年の主な出演作は、舞台/、『夕陽伝』、『引退屋リリー』、『関数ドミノ』、ドラマ/『家売るオンナ』、『警視庁・捜査一課長』、映画/『俺たちの明日』、『ハピネス』など。
みやざき・しゅうと
1990年9月3日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、舞台/ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』主演、舞台『青の祓魔師』、bpm EXTRA STAGE『ESORA』、ドラマ&舞台連動企画『男水!』など。現在公開中の映画『ちょっとまて野球部!』に出演。4月には、舞台『PHOTOGRAPH51』が控える。
【東京】2018年2月1日(木)〜12日(月)ザ・高円寺
【大阪】2018年2月15日(木)〜18日(日)ABCホール
≪story≫
主人公・小森憲一は、家族にも言えない病気「精子無力症」を抱えていた。そんな時、長年疎遠であった父が亡くなり、遺品整理をするために、生まれ育った実家である文化住宅「栄荘」に泊まることになる。その夜、栄荘にやってきたのは、「息子」だと名乗る青年・アキノリであった。 この物語は、「文化住宅」という無くなりつつある文化を舞台に、男三代の命の受け渡しを描くタイムトリップ物語である。
件名:鈴木裕樹×宮崎秋人 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。
【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
【応募締切】
2018年2月28日(水)23時59分まで。
※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
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vol.123(2018.5)三津谷 亮×陳内 将
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vol.122(2018.4)池岡亮介×山田裕貴
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vol.121(2018.3)前山剛久×中尾暢樹
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vol.120(2018.2)鈴木裕樹×宮崎秋人
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vol.119(2018.1)荒井敦史×根岸拓哉
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vol.118(2017.12)牧田哲也×三津谷 亮
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vol.117(2017.11)瀬戸康史×堀井新太
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vol.116(2017.10)三津谷亮×前山剛久
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vol.115(2017.9)宮崎秋人×中尾暢樹
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vol.114(2017.8)前山剛久×白又敦
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vol.113(2017.7)陳内 将×土屋シオン
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vol.112(2017.6)西井幸人×根岸拓哉
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vol.111(2017.5)柳下 大×中尾暢樹
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vol.110(2017.4)堀井新太×山田裕貴×三津谷亮
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vol.109(2017.3)和田正人×瀬戸康史
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vol.108(2017.2)荒木宏文×碓井将大
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vol.107(2017.1)荒井敦史×池岡亮介
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vol.106(2016.12)山田裕貴×根岸拓哉×白又 敦
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vol.105(2016.11)宮崎秋人×三津谷亮
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vol.104(2016.10)柳下 大×牧田哲也×前山剛久
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vol.103(2016.9)三上真史×山田悠介×西井幸人×大久保祥太郎
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vol.102(2016.8)堀井新太×三津谷亮×陳内将
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vol.101(2016.7)山田裕貴×志尊淳
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vol.100(2016.6)鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大
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vol.99(2016.5)陳内将×三津谷亮×山田悠介×前山剛久
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vol.98(2016.4)宮崎秋人×荒木宏文×白又敦
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vol.97(2016.3)堀井新太×荒井敦史
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vol.96(2016.2)志尊淳×中尾暢樹
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vol.95(2016.1)山田裕貴×前山剛久
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vol.94(2015.12)柳下大×三津谷亮
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vol.93(2015.11)和田正人×宮ア秋人
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vol.92(2015.10)鈴木裕樹×高橋龍輝×阿久津愼太郎
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vol.91(2015.9)根岸拓哉×白又敦×土屋シオン×前山剛久×大久保祥太郎
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vol.90(2015.8)瀬戸康史×荒井敦史×池岡亮介
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vol.89(2015.7)堀井新太×志尊淳
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vol.88(2015.6)陳内 将×池岡亮介
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vol.87(2015.5)牧田哲也×三上真史
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vol.86(2015.4)荒木宏文×柳下 大