堀井新太×三津谷亮×陳内将 - D★DAYS Vol.102 | Deview-デビュー

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vol.102

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、注目の映画や舞台が控える堀井くん&三津谷くん&陳内くんの3人が登場♪

堀井新太×三津谷亮×陳内将

撮影/mika 取材・文/根岸聖子

堀井新太
堀井新太
「“楽しい!”だけで終わる作品はない。必ず悔しい想いは残る。自分に足りない部分には必ず向き合うし、次への課題は常にある」
――三津谷くん、陳内くんは同期で共演も多いですが、堀井くんとお二人は、これまでどんな接点がありましたか?
堀井新太「陳内くんとは、2014年のDステ10th『駆けぬける風のように』で共演したけど、実は三津谷くんとはまだ一回も共演してないんです。でも、同じ事務所なので、顔はよく合わせてきたよね」
三津谷亮「レッスンとかでね。お互い、出席率がよかったので。それこそ、レッスン参加者が二人だけのことがあって(笑)、エチュード(即興芝居)を一緒にやったりしていました。(堀井)新太って、いい意味で気を遣わないタイプなので、すごくありがたかったです。僕は自分が気を遣ってしまうほうなので、相手に気を遣われるのは苦手なんだよね。その点、新太はすごいフランクで。オーディションに受かって加入したときから、全然、新人っぽさがなかったし(笑)」
三津谷亮
三津谷 亮
――デビュー当時から新人らしくなかったと。
堀井「当時は、右も左もわからなくて、人に対するリスペクトが足りていなかったんだと思う。そんな状態で入ったから、やってみて、いかに自分がダメかを知ったんだよね。それからは節度を持って接するようにはなったと思います!」
陳内将「色んな話あるよね(笑)」
堀井「そうですね。今となっては反省してます。(笑)」
――結構な大物感出してますね(笑)。
堀井「本当に何も考えずに、オーディション受けちゃったんです。もちろん、今はみんな、周りにいる方々がすごい人たちだってわかっていますよ!」
陳内「いやでも、この性格だからこそ、舞台で一緒になったときも、笑いを提供してくれて和ませてくれたよ。空回りすることもあるけど(笑)、とにかく真っ直ぐな性格だからね。本当に一生懸命やってるなっていうのが伝わってきたし」
陳内将
陳内 将
三津谷「愛されキャラなんだよね。たぶん、他の人が新太と同じことをしたら、ガッツリ怒られるんだろうけど(笑)、新太だから、許される。そこは、人としての魅力であり、才能だよね。だって、真っ直ぐに生きるって、結構怖いことだと思うから、すごいなって思う」
堀井「えっ、そう!? でもさ、みっちゃん(三津谷)も、もっと自由にやればいいのにって思うこともあるよ」
三津谷「先輩方の前だと緊張するからね。D2のメンバーでいるときとか、割と自由にやってます(笑)」
――そんな三津谷くんは、6月末から7月に大河ドラマ『真田丸』に出演しましたが。大河ドラマといえば、堀井くんが先に経験した場所でしたね。
三津谷「出演は3話分だけでしたけど、たまたま、舞台『帝一の國』を観に来てくださっていたプロデューサーさんから声をかけていただいて出演が決まったんです。舞台と映像のお芝居はやっぱり違うなって改めて感じたし、悔しさ、リベンジしたいなっていう気持ちも芽生えました。ドライ、テスト、本番っていう撮影の流れにも慣れていなくて、全部本気でやっていました。舞台と違ってシーンごとに細かくカット割りがあって撮影するので、前のシーンはどうだったかを自分で台本に書き込んでいたんですが、それが自然にできている周りの役者さんは本当にすごいなと。自分では自然にできていたつもりでも、映像を観ると大げさな動きになっていたり、本当に、悔しさしか残らなかった」
堀井新太×三津谷亮×陳内将
陳内「でも、そういう気持ちって、すごい大事だよね」
堀井「すごいわかる! 特に大河ドラマは、話数も多くて監督も替わるからね。僕の場合は、朝ドラ『マッサン』がきっかけで『花燃ゆ』に出演させていただいたんだけど、いろんな人が注目してくれていたなか、自分的に爪痕を残せなかったのが悔しかった。“もっとできたんじゃないか”っていうのも正直あったし、みっちゃんの気持ちはすごくわかる。時間も限られているしね。悔しいけど、何を言っても言い訳になっちゃうし、だからこそ、またやりたいっていう気持ちは強くなりました。あとさ、改めて最近思ったんだけど、ストーリーよりも演出のほうが大事なことってあるんだよね。……ってこれは『ONE PIECE』の作者、尾田栄一郎さんが言ってたんだけど」
陳内「自分の言葉じゃないんかい!(笑)」
堀井「昨日メモったんだよ(笑)。感動的なエピソードとか、盛り上がるシーンは最初から狙っちゃいけない。感情の盛り上がりで感動が生まれるわけだから、そこに至るまでの流れを演出していかないといけないんだって。今、そういう芝居をしたくて仕方がないし、やれそうな気がしてる。という流れで、9月には舞台『家族の基礎〜大道寺家の人々〜』という作品が控えているので、みなさん、観に来てください!」
陳内将
三津谷「いきなり告知来たよ!(笑)」
陳内「でもさ、“楽しい!”だけで終わる作品ってないよね。全部、必ず悔しい想いは残る。自分に足りない部分には必ず向き合うし、次への課題は常にあります」
堀井「あっ、質問していい? 反省点はありつつ、陳内くんが一番、自分の中で理想に近い形でできた作品って何?『駆け風』の沖田総司は?」
陳内「いや、“まだもっとやれる、やりたい”って思った。この仕事を始めた当初は、どの仕事も満足感や達成感のほうが強かったんだけど、それはまだ、よくわかってなかったからなんだよね。経験を積んでいけばいくほど、そういう感情はなくなっていっている気がするな。三津谷と最近までやっていた舞台『また逢おうと竜馬は言った』も、身を削って全力でやったけど、それでも全部が理想通りに合致した作品かと言われると、そうとは言い切れないし」
三津谷「求められているように自分自身で役柄をしっかり作れたのか、それとも作品の力で底上げしてもらったのか、どちらなのかわからないこともあるからね。僕らの仕事って満足してしまったら、終わりな気がする。もちろん、楽しいからこそ続けているんだけど」
三津谷亮
堀井「なるほどねぇ。僕は一度だけ、自分の限界値を超えられた作品があって、それが『マッサン』で演じた森野一馬役だったんです。出征前の1週間は、自分でも想像もしないような表情が出来ていたし、たくさんの手紙をいただいたりと、反響もあって。戦争を経験している90歳の方から“演じてくれてありがとう”という手紙をいただいて、本当に嬉しかった。それから、“この作品、この場で何故自分がここにいるのか”という意味を真剣に考えながら、やっていこうっていう気持ちが強くなりました。そこは、ここにいる3人はみんな一緒だと思います」
――そんな3人がこの夏出演する作品について、それぞれの見どころを教えてください。
三津谷「僕は8月20日から、超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末ROCK』黒船来航』に、桂小五郎役で出ます。出演者がアーティスト並に歌が上手い方たちばかりだし、最初から最後まで歌いっぱなしという作品は初めてなので……。しっかりと感情を乗せつつ、伝えるべきことを音に乗せて届けられるようにしたい」
陳内「楽器も弾くの…!?」
三津谷「そう、ドラム担当なんだよね。全部で20曲あるから、今からリズムの練習はすごいやってるよ」
堀井新太
堀井「20曲!? それはすごい挑戦だね」
三津谷「あとは歌のキーが高いので、ボイトレで声をちゃんと作っていかなきゃなって。まだまだ課題だらけです。新太は9月に舞台を控えてるけど、夏には映画が公開されるんでしょ?」
堀井「そう。映画『青空エール』城戸保志役を演じるんだけど、役柄的にはコミカルにもシリアスにもいけるから、そのバランスはすごく気をつけました。僕の出番の前後は、緊迫したシーンが多いこともあって、監督からは『ホッとするやつになって欲しい』と言われていて。後半になると自分の想いを吐き出すシーンもあるので、やっていて楽しかったです。城戸のポジションはピッチャーなんだけど、僕は野球経験者ではあっても野手だったからピッチャーをやったことがなくて、そこはかなりドキドキしました。しかも、いろんなところで『僕は野球やってましたから!』って言っちゃってるし(笑)」
陳内「あははは!」
堀井「投球フォームとか、ちゃんと出来てるかなとか、違和感なく映ってるかなとか、今になってすごく不安になってきてるんだよね(笑)」
三津谷「陳ちゃんは、舞台『また逢おうと竜馬は言った』でも二役やったけど、次も役柄をシャッフルする舞台なんでしょ?」
堀井新太×三津谷亮×陳内将
陳内「そうなんだよね。今度挑戦する舞台『不機嫌なモノノケ庵』は、2人芝居で、出演者4人全員が二役を演じるお芝居なんだけど、毎回組む役者が変わるから、本番では同じ組み合わせがないんだよ。ただ、二役っていうのは今までも結構やってきたからね。自分の中に別の役柄が残ったままっていうのはない。今回は、簡単に説明すると、“イジる方”“イジられる方”っていう対比があって、たとえば僕が原嶋(元久)くんとかをイジるのは想像できても、原嶋くんが僕をイジる側の役って、みんな想像できないと思うんですよね(笑)。でも、そういう組み合わせでも、ちゃんと自然に見せないといけないし、それが今回の挑戦でもあると思っていて。ぜひみなさんには、“これって役のイメージ的に逆じゃない?”っていうほうを、むしろ観に来て欲しいです。それが終わると、11月からはミュージカル『黒執事〜NOAH’S ARK CIRCUS〜』にみっちゃんと出演します!僕はベンガルの王子・ソーマ役を演じます」
三津谷「僕はサーカス団のメンバー・ダガー役を演じます!こちらはサーカスということで、得意の一輪車ももしかしたら見られるかも!?(笑)。サーカス編は原作でも人気のシリーズなので、ぜひ、ご期待ください!」
堀井新太 堀井新太
ほりい・あらた
1992年6月26日生まれ、東京都出身。主な出演作は、NHK 連続テレビ小説『マッサン』、NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』、NHK 創作テレビドラマ大賞『川獺』主演、ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)など。現在放送中のドラマ『ラブラブエイリアン』に出演。 9月6日より上演される舞台『家族の基礎〜大道寺家の人々〜』に出演決定。
三津谷亮 三津谷 亮
みつや・りょう
1988年2月11日生まれ、青森県出身。主な出演作は、學蘭歌劇『帝一の國』シリーズ、キャラメルボックスfeaturing D-BOYS『また逢おうと竜馬は言った』主演(岡本役/土方役)、NHK 大河ドラマ『真田丸』豊臣秀保役など。11月18日から上演されるミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』に出演。
陳内 将 陳内 将
じんない・しょう
1988年1月16日生まれ、熊本県出身主な出演作は、『特命戦隊ゴーバスターズ』、初主演映画『ガチバン NEW GENERATION 1&2』、舞台『東海道四谷怪談』、キャラメルボックスfeaturing D-BOYS『また逢おうと竜馬は言った』主演(岡本役/土方役)など。9月30日から上演される『露出狂』、11月18日から上演されるミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』に出演。
俳優集団D-BOYS堀井新太&三津谷亮&陳内将が、この夏に“デビューしたいこと、したこと”を大発表!
青空エール
堀井くん出演!
映画『青空エール』
8月20日(土)全国東宝系にてロードショー
「高校デビュー」「俺物語!!」などの傑作を生み出してきたヒットメーカー・河原和音の代表作「青空エール」を実写映画化。トランペット初心者ながらも名門の吹奏楽部に入部し、夢をひたむきに追い続けるヒロイン・小野つばさ(土屋太鳳)と、甲子園を目指す野球部員で、つばさと共に応援し合いながら夢に向かって進む山田大介(竹内涼真)たちの恋、夢、友情を描いた「青春」ストーリー。堀井くんはつばさと大介のクラスメイトで、大介とバッテリーを組むピッチャー・城戸保志役で出演。

(C)2016 映画「青空エール」製作委員会
(C)河原和音/集英社
幕末Rock
三津谷くん出演!
超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航
【京都公演】8月20日(土)、21日(日)京都劇場
【東京公演】9月3日(土)〜9日(金)EX THEATER ROPPONGI
“幕末”という時代設定のもと、志士(ロッカー)たちが音楽で新しい時代を創るゲーム・アニメ『幕末Rock』を原作とした舞台シリーズ第2弾。 “ 超歌劇(ウルトラミュージカル)”として、2015年12月に吉谷光太郎氏の脚本・演出で舞台化されると、本格Rockの楽曲の数々と圧巻の雷舞(ライブ)演出を若手実力派俳優たちがミュージカルで表現し話題となり、観客がペンライトを振りながら観劇するという観客参加型のライブ要素を取り入れた演出で人気を博した。そして、この夏「超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航」と題して、東京と京都の2都市で新作を上演。三津谷くんは桂小五郎役で出演する。

(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
幕末Rock
陳内くん出演!
舞台『不機嫌なモノノケ庵』
9月6日(木)〜11日(日)赤坂RED/THEATER
ワザワキリ原作による漫画・テレビアニメ『不機嫌なモノノケ庵』の舞台版。何らかの事情で現世に留まる妖怪たちを、本来住むべき隠世(かくりよ)へと送り届ける、芦屋花繪(あしやはなえ)と安倍晴齋(あべのはるいつき)の妖怪祓いコンビの活躍を描く。 出演者である陳内将、入江甚儀、元木聖也、原嶋元久の4名全員が、芦屋花繪と安倍晴齋の2役を演じ、全12公演すべてが異なる組み合わせで展開される。

(C) ワザワキリ/スクウェアエニックス・「不機嫌なモノノケ庵」製作委員会
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