鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大 - D★DAYS Vol.100 | Deview-デビュー

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vol.100

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 100回目となる記念すべき今回は、鈴木裕樹くん&牧田哲也くん&碓井将大くんが登場♪

鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大

撮影/宮坂浩見 取材・文/根岸聖子

鈴木裕樹
鈴木裕樹
「自分なりに行動することが大事かなって思う。動いているうちに意外と縁ができたり、繋がったりする」
――それぞれが共演したり、作品を観て感じた役者としての印象などを教えてください。
碓井将大「僕はお二人とはDステの『鴉〜KARASU〜10』や『ラストゲーム』(再演)、『ヴェニスの商人』、『十二夜』でご一緒させてもらったのですが、とりあえずは“ズッキー(鈴木)さんに任せて置けば安心”みたいな印象はあります。常に場をまとめてくれるというか」
鈴木裕樹「(しんみりと)まぁ〜、そうなっちゃいますよねぇ」
牧田哲也「言い方にベテランな感じが出ていますね(笑)」
鈴木「こんな話、普段はしないからな〜。僕と牧田は、他に『クールの誕生』もあるか。一緒にやっているのはDステだけだけど、碓井はアメリカに留学して帰ってきてから変わったよね」
――どんな風に変わったんですか?
牧田「だいぶアメリカナイズされてね(笑)」
鈴木「演出家の方にも『あ〜、なるほど〜!』ってフレンドリーになっていたりして(笑)。もちろん今は、そこからだいぶ落ち着きも増して、大人になったけれど(笑)。碓井はもともと能動的に動くタイプだったけど、大人になって、自分のやりたいことをハッキリ言うようになってきた。それはいいなと思ったよ」
碓井「牧田さんは、今年になって劇団『柿喰う客』のメンバーになったことに驚きました。D-BOYSでありながらも、他の劇団に入るって、なかなかないじゃないですか。何かあったんですか?」
牧田哲也
牧田哲也
牧田「お、碓井からのインタビュー来た!(笑)。俳優としてこれからやっていけるんだろうかと、将来を考えたときに、一度、劇団という場に入って、そこで数年過ごすという選択もありだと思ったんだよね。自分が芝居をする場は、自分から作っていかなくちゃ、というか。細かい理由はたくさんあるけど、大まかに言うと、そんな感じ。そう考えていたときに、柿喰う客が劇団員を募集していて。主宰の中屋敷(法仁)さんはDステ『チョンガンネ』や戯曲リーディング、この前までやっていた舞台『黒子のバスケ THE ENCOUNTER』でもご一緒していて、自分を一番面白くしてくれる演出家さんだったから、自らオーディションを受けに行ったんだよね」
碓井「劇団に所属するって、どんな感じなんですか?」
牧田「今、稽古に参加しているけど、『柿喰う客』のメンバーはキャラクター的にも、自分と相性のいい方たちばかりなんだよね。しかも、みなさん本当に頭の回転が速い。そうじゃないと、彼らの作品はやっていけないんだなと感じたし、今の自分に必要な要素だと思った」
碓井「確かに、『柿喰う客』の作品って、みんなすごいですよね」
鈴木「牧田は自分からアクションを起こす人だとは思っていたけど、昔、よく言ってたよね?『代表作が欲しい』って」
牧田「ありましたね。例えば、2人はスーパー戦隊ヒーローをやっていたりするけど、僕にはそういう“アレね!”っていう作品がないなって思っていて。そういえば、そんなこと言ってたね。すっかり忘れていたけど(笑)」
碓井将大
碓井将大
――そんな風に思っていたことがあったんですね。
鈴木「その頃に比べたら、今の牧田は自信が漲っている気がする。誰に何を言われようと、自分は自分だっていう。D-BOYSとはまた別に、劇団っていうベースみたいなものができるのは、結構大きいんだろうね」
牧田「それはあるかもしれないです。じゃ、今度はこっちから行きますよ! ズッキーさんは頭がいいんです。以前、ズッキーさんが演出助手をやってくださった舞台『Equal-イコールー』に出演をしたときにも、客観的な視点を持って、理解力があった。展開を自分の頭の中で描ける人なんですよ。碓井は、アウトプット型の人間で、自分の頭の中でやりたいことがハッキリしてくると、それをちゃんと外に出していく。碓井の攻めの姿勢はすごくいいと思うけど、さらに言えば、インプットにも力を入れたら、さらにいろいろ仕掛けていくことができるんじゃない?」
碓井「最近よく『好きなことだけじゃなくて、苦手なこと、嫌いだって思っていたことにも触れてみたほうがいいよ』って言われるんですよね。僕、映画は好きでよく観るけど、ドラマのほうがあまり追いついていなくて。ドラマが苦手とか嫌いとかっていうわけではないんですけど、なんとなく好きなものばかり観てしまっているなって。なので、今クールの連続ドラマは1話から全部観たんです。そうやって全部のドラマを観ることで気づいたこと、新しい発見があったから、観てみてよかったなと思った。本当に、どこでどんな発見があるかって、やってみないとわからないんですよね」
――では、最新の仕事についてのお話も。まずは、『土曜ワイド劇場』から続く人気シリーズ、『警視庁・捜査一課長』に出演中のズッキーさんから。
鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大
牧田「ドラマづいてますね!」
鈴木「俺のベースはドラマなのかな〜(笑)。『土曜ワイド〜』でシリーズ作品として5年やってからの連ドラ化で。長くやっていることもあって、現場では監督、キャストのみなさんと和気藹々とした雰囲気のなかで撮影に臨んでいます。大変なこともあるけど、消化不良のままっていうことはなく、きちんと話し合うことができるのはありがたいです。僕が演じる天笠一馬は、基本的には“真面目一直線”っていうキャラクター。特に、変わったお芝居はしていないんですが、色々な可能性を模索した上で、ベストな立ち位置になっていると思います」
――7月からもドラマ『家売るオンナ』に、レギュラー出演が決定しています。
鈴木「はい。不動産屋の新宿営業課の一員です。そこに、北川景子さん演じるチーフがやってくるという。どんな手段を使ってでも家を売るという強気な女性がね」
――こちらも真面目でイイ人の役ですか?
鈴木「いや、今回はそうでもないですね(笑)。僕が演じる八戸大輔は、仕事ができるわけではないのに、自分ではできると思っていて、自分を追い抜いていった千葉雄大さん演じる後輩・足立に絡むっていう役です。どの程度の絡みになるのかは、観てのお楽しみということで(笑)。牧田の次の作品は?」
鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大
牧田「劇団『柿喰う客』10周年を記念して、6月に、約1ヵ月の間で5演目を一気にやる『柿喰うフェスティバル』がありまして。僕はそのうちのひとつ、『フランダースの負け犬』に出ます。稽古期間は短いんですが、すごく台詞が多い役だから、頑張らないとなって。物事がスピーディーに進んでいくので、そういう環境に身を置くことでも、鍛えられるなと思っています」
鈴木「牧田は主演みたいなポジションなの?」
牧田「そうですね。劇団でしかでできない作り方でやっているので、刺激になります。あと、8月に三島由紀夫文学館 リーディング公演『こころで聴く三島由紀夫Y』に出演します。こちらは、僕が前からご一緒させていただきたいと思っていた、宮田慶子さんの演出作品なんです。僕が出演する演目は、三島由紀夫の『卒塔婆小町』なんですが、今から楽しみですね」
鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大
――そして、碓井くんは、9月に舞台『CRESSIDA』にて、念願だった演出家の森新太郎氏の作品に出演しますね。
碓井「少し先のことなので、本格的に始動はしていないのですが、森さんは本当にずっと一緒にやりたかった方なので、今からすごく楽しみです。森さんの作品を観に行くようになって、ワークショップに参加させていただいたり、少しずつ接点ができていって、2年、3年越しぐらいでやっと叶ったんです。平幹二朗さん演じる老俳優と少年俳優たちの物語なのですが、俳優さんが普段感じていることを、お客さんと共有できるような作品だと思うので、役者を目指している読者の方たちにはぜひ、観て欲しいです」
――みなさん、口に出して『やりたい』と言っていたことが叶っていますが、やはり、夢や願望は外に出したほうがいいと思いますか?
牧田「それはありますね」
碓井「あとは、しつこく追いかけることかな。気になる劇団や演出家さんの作品を観に行ったりして、自分なりに行動することが大事かなって思います。動いているうちに、意外と縁ができたり、繋がったりするんですよ」
鈴木裕樹 鈴木裕樹
すずき・ひろき
1983年10月3日生まれ、岩手県出身。近年の主な出演作は、Dステ17th『夕陽伝』、つかこうへい七回忌特別公演 『引退屋リリー』など。現在放送中のドラマ『警視庁・捜査一課長』(テレ朝系)に出演中。7月10日放送スタートのシリーズ第6作目『鉄神ガンライザーヒーローズ』(テレビ岩手)、2016年秋公開の映画『ハピネス』への出演が決定している。
牧田哲也 牧田哲也
まきた・てつや
1984年6月7日生まれ、愛知県出身。近年の主な出演作は、BSスカパー!『螻蛄(疫病神シリーズ)』、NHKBSプレミアム『はぶらし/女友だち』、舞台『黒子のバスケ THE ENCOUNTER』など。8月11日に上演される『三島由紀夫文学館 リーディング公演「こころで聴く三島由紀夫Y」』、10月14日から上演されるDステ19th『お気に召すまま』に出演。
碓井将大 碓井将大
うすい・まさひろ
1991年12月3日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、舞台『ピアフ』、『プルーフ/証明』、NHK『トットてれび』、関西テレビ『大阪環状線』、テレビ東京『孤独のグルメ』など。公開中の映画『CONFLICT〜最大の抗争〜』に出演中。6月14日放送予定のBSジャパン火曜スペシャル『多岐川恭 男と女のミステリー時代劇』に出演する。
D-BOYS鈴木裕樹×牧田哲也×碓井将大が語る『Deview』との思い出
鈴木くん出演!
新水曜ドラマ『家を売るオンナ』
7月スタート 水曜よる10:00〜 日テレ系
物語の舞台は、2016年夏――。東京オリンピックを4年後に控え、熾烈な住宅売買競争が繰り広げられている東京。
主人公・三軒家万智(さんげんや・まち)は、不動産屋業・テーコー不動産の売買仲介営業課チーフで家を売るエキスパート。彼女の手にかかればどんな客でも必ず家を買うと言われている。客とその家族が抱える問題に首を突っ込み、時には客を怒らせながらも、独特かつ型破りな方法で問題を解決し、客の人生最大の買い物を売りまくる。鈴木裕樹は、テーコー不動産の社員・八戸大輔役で出演。
牧田くん出演!
『柿喰う客フェスティバル 2016』
6月2日(木)〜6月26日(日)王子小劇場
若手演出家・中屋敷法仁が代表を務め、今年、劇団結成10周年を迎えた“柿喰う客”。約1ヵ月をかけて、劇団の代表作『サバンナの掟』、『いまさらキスシーン』『露出狂』『フランダースの負け犬』『へんてこレストラン』の5作を一挙上演。牧田哲也は、中屋敷が19歳で書き上げた、第一次世界大戦下のドイツ軍を舞台に描いた友情物語『フランダースの負け犬』に出演。
碓井くん出演!
『CRESSIDA(クレシダ)』
東京公演:9月4日(日)〜25日(日)シアタートラム
水戸公演:10月1日(土)〜2日(日)水戸芸術館ACM劇場
大阪公演:10月8日(土)〜9日(日)サンケイホールブリーゼ
物語の舞台は1630年代頃のロンドン。名優だったシャンクは晩年、グローブ座の演技指導者になっていた。そこに養成所からスティーヴンが入所を希望するが、彼の話し方は幼く、シャンクは彼の入所を断った。スティーヴンはシャンクに対して養成所のメンバーが逃亡したことを伝える。公演ごとに役を養成所の若い少年たちのメンバーに頼っていたシャンクは、今日の公演に困り、しぶしぶスティーヴンを受け入れる。しかし、シャンクは彼を認めていなかった。
借金を負ったシャンクは、少年俳優スティーヴンを売り飛ばすことを計画。「トロイラスとクレシダ」の上演を考え、彼を芝居に登場させて、地方劇団からの声がかかるように仕向けるのだが……。


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