D★DAYS Vol.99 | Deview-デビュー

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vol.99

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、キャラメルボックス featuring D-BOYS『また逢おうと竜馬は言った』に出演する4人が登場♪

陳内将×三津谷亮×山田悠介×前山剛久

撮影/北山美穂子 取材・文/根岸聖子

陳内将
陳内将
「僕達D-BOYSを知らない世代の方々にも、自然に前のめりになってもらえるよう、全力で臨みたい!」
――まずは、この4人の関係性について、出会った頃のエピソードを教えてください。
陳内将「この3人(陳内、山田、三津谷)は、ほぼ同期です」
三津谷亮「僕と(山田)悠介は『第5回D-BOYSオーディション』で一緒だったんですが、そのときにちょうどDステ『ラストゲーム』に陳ちゃん(陳内)が出ていたんです。それを観に行ったときに陳ちゃんのことを知り、そのあとに『鴉〜KARASU〜04』で3人一緒になったんです。7年前の自分にとっては、まさか、またこうやって『また逢おうと竜馬は言った』で、この3人が揃って舞台に出るなんて、考えられなかったと思うんだよね。『鴉〜KARASU〜04』で陳ちゃんと同じ役をやったときは、演出の方に怒られてたし、悠介も大変そうだったよね。よく今まで続いたなぁと(笑)。悠介はこう見えて頭がいいし、意外と何でも出来ちゃう人なのに、かなり絞られてたよね」
山田悠介「まぁ、当時はいろいろと至らない点が多かったから」
三津谷亮
三津谷亮
三津谷「そんな僕たち3人は28歳なんですけど、『また逢おうと竜馬は言った』初演(1992年)で、上川(隆也)さんが同じ28歳のときに経験された役を、今回陳ちゃんとダブルキャストでやれることが本当に嬉しいです。上川さんとは舞台『真田十勇士』でご一緒させていただいたんですが、本当に周囲への配慮が勉強になるんです。お芝居でも細かいところまで拾ってくださるし、そんな尊敬する役者さんが演じた役を生きられるのは、すごく光栄です」
前山剛久「僕はこの4人の中で一番後輩になります。『D-BOYSスペシャルユニットオーディション』がきっかけで、堀井新太と山田裕貴が同期。あと、実は三津谷さんとは、同じ時期に『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受けていて(笑)。雑誌に掲載されるのが五十音順だったから、“ま”と“み”で並びが近かったんすよね」
三津谷「当時、うちの母親が“前山くんってカッコイイね”って、僕の次に投票していたよ」
前山「実はうちの家族も“三津谷くんいいね”って言ってた(笑)。というわけで、三津谷さんは実際に顔を合わせる前から知っている存在だったんです。そのあと、実際に会う前に観た映像で、先輩にイジられている姿を観て、“あれ? イメージと違うな”って思いました(笑)。そして陳ちゃんは、初めて事務所の演技レッスンを受けたあと、みんなで陳ちゃんの舞台を観に行くことになって、舞台『優しい6つの夜のために』(2010年)を観たのが最初の出逢いです」
山田悠介
山田悠介
三津谷「それ、僕も同じ役で出てたよ」
山田「その時にも(陳内と)ダブルキャスト、やってるんじゃん!(笑)」
陳内「やってたね(笑)」
三津谷「あのとき、同じ役でも陳ちゃんが自分より魅力的だったから、落ち込んでたんだよ。懐かしいな〜」
前山「悠介さんに初めて会ったのは、確かD-BOYSと D2が初コラボしたイベント『春どこ2011』だったと思います。すごく優しい人だなっていう印象でした」
山田「優しくしておいて良かった〜(笑)」
――そんな4人が、演劇集団キャラメルボックスの演目の中でも歴史ある人気作品『また逢おうと竜馬は言った』で共演します。今回、初めて触れる方にもわかりやすく紹介していただけますか?
三津谷「ストーリー的にも観ていて安心感があると思います。舞台をあまり観たことがないという方にとっても、いい意味でわかりやすくて楽しめる。結末もすごくイイ感じなので」
陳内「キャラメルボックスさんは、小説や映画の舞台化でも成功されているけれど、演出の成井豊さんが書き下ろした作品はとても素晴らしくて、その中でも『また逢おうと竜馬は言った』は代表作と言われる作品です。再演も5回目だからね。“キャラメル史上、もっとも過酷”とも言われているけど……」
――どんなところが!?
前山剛久
前山剛久
三津谷「主に体力面ですね」
山田「究極の選択を迫られていることが多くて、全力でその瞬間を生きなければいけないという場面が多いんだよね。キャラメルボックスさんの過去の映像を観たら、“全力じゃなければつまらない”、“彼ら(主演2人)が疲れてナンボのおもしろさだ”とあって。やっている人たちはものすごくキツそうだけれど、全力であるという美学が感じられました。そういうのも生の舞台の醍醐味ですよ。前山と僕は、ちょっとヘラヘラしているキャラクターだと思いますが(笑)」
前山「そうですね。ポイントで絡んでいく感じ」
山田「振り回す側だからね」
三津谷「いや、前ちゃんは振り回される側だよ。だから一緒に全力で頑張るんだよ!」
前山「あっ、確かにアクション多いんだった!」
陳内「しかも前ちゃんの役柄は笑いも取らないといけないんだよ!?(笑)」
前山「うわぁ……プレッシャーすごいけど、頑張ります!」
――人気作の再演ならではのプレッシャーもありますよね。
陳内将×三津谷亮
陳内「そうなんですよ。これまでずっと演劇集団キャラメルボックスを代表する役者さんが演じられてきているので」
三津谷「お客さんの中には、僕達D-BOYSを知らない世代の方々も多いだろうし、“どうなの、この2人は!?”って腕組んで観るみたいな人も絶対にいるよね。そういう人たちにも自然に前のめりになってもらえるよう、本当に全力で臨みたいです!」
山田「あ〜なんかドキドキしてきた。大丈夫かなぁ。結構大事なシーンが多いから」
陳内「(山田が演じる)本郷は、男前な役だからね」
三津谷「大丈夫!! そこはクリアしてるよ!」
山田「そっち側ではっちゃけたかったなぁ(笑)」
――主人公の岡本が坂本竜馬に憧れているように、みなさんが尊敬している、憧れている人は?
山田悠介×前山剛久
三津谷「僕は上川隆也さんです。『真田十勇士』で、殿である上川さんからしたら、僕の役って十勇士のうちの一人だと思うんです。でも、上川さんは“銃は回したほうがカッコイイよ”とか、ちゃんと見て下さって。自分が真ん中でその場面を回している人が、そこまで広い視野で舞台上を見ていること自体がすごいと思ったし、公演中もすごく気にかけてくださったんです。舞台上以外でも『箸の持ち方がヘンだから直してやるよ』って矯正してくれて、千秋楽でご飯をご一緒させていただいたときは、『初日で、箸の持ち方直さなかったら、お前とは口聞かないぞって言ってたけど、ちゃんと直して偉いな』って。アメとムチの使い方も上手いし(笑)、本当に素敵な方なんです。再演のときに、台本に載ってない台詞を演出家さんに提案できたりしたのも、殿のおかげですよ」
前山「ちょっと三津谷さんとは変るんですが、僕はミッキーマウスです! 世界中の人に夢を与えているので、自分もそういう存在に少しでも近付きたいななと思っています」
陳内「僕は、野原ひろし(『クレヨンしんちゃん』に登場する野原しんのすけの父)ですね(笑)。とくに劇場版ではいつも泣かされるんです。普段はヌケているのに、いざ子供のピンチになると命をかけて助けに行く。あの生き方は本当にカッコイイと思います」
陳内将×三津谷亮×山田悠介×前山剛久
山田「ここでいきなりリアルな話になりますが、僕は関和学さんという釣りのプロの方ですね。去年の夏頃、大会で、もう釣りができないかもしれないというくらいの大ケガをされたんですが、入院中も毎日ブログを更新して、この間の大会で復帰したんです。大変だったと思うのに、そういうのはまったく表に出さずに明るく振る舞われていて。あの精神力と人柄、すごく尊敬しています。ということで、最後に舞台のアピールもね(笑)」
陳内「そうだね。歴史を知らないとわからないかな……? っていう心配は無用ですから、ぜひ劇場におこしください!」
三津谷「自分が10代で将来の不安を感じていたときに、こういう作品で背中を押してもらえたら素敵だなって思える作品です。だから、『Deview』読者のみなさんのような若い世代の人たちにもぜひ観て欲しいです!」
陳内将 陳内将
じんない・しょう
1988年1月16日生まれ、熊本県出身。主な出演作は、『特命戦隊ゴーバスターズ』、ドラマ『スイッチガール!!1&2』、初主演映画『ガチバン NEW GENERATION 1&2』、舞台『東海道四谷怪談』など。キャラメルボックスとのコラボ公演は、Dステ15th『駆けぬける風のように』(2014年)、『パスファインダー』(2015年)に続いて、今作で3作品目。
三津谷亮 三津谷亮
みつや・りょう
1988年2月11日生まれ、青森県出身。主な出演作は、舞台『真田十勇士』、舞台『學蘭歌劇 帝一の國』シリーズ、Patch stage vol.7『幽悲伝』、てがみ座『地を渡る舟』など、舞台を中心に活躍する一方、NHK大河ドラマ『真田丸』に第25回から出演予定。
山田悠介 山田悠介
やまだ・ゆうすけ
1987年7月29日生まれ、埼玉県出身。主な出演作は、ドラマ『スペシャリスト』、『梅ちゃん先生』、映画『起終点駅 ターミナル』、舞台『ホテル・カルフォリニア』など。現在放送中のNHKドラマ10『コントレール〜罪と恋〜』に出演中。10月14日より上演されるDステ19th『お気に召すまま』への出演が決定。
前山剛久 前山剛久
まえやま・たかひさ
1991年2月7日生まれ、大阪府出身。主な出演作は、主演舞台『金色のコルダBlue♪SKY』、舞台『美男高校地球防衛部LOVE!活劇!!』、ミュージカル『ふしぎ遊戯〜朱ノ章〜』など。演劇集団キャラメルボックスとのコラボ公演は、Dステ15th『駆けぬける風のように』以来2度目の参加となる。10月14日より上演されるDステ19th『お気に召すまま』への出演が決定。
陳内将×三津谷亮×山田悠介×前山剛久が、出演舞台『また逢おうと竜馬は言った』の見どころを語る
また逢おうと竜馬は言った
キャラメルボックス featuring D-BOYS
『また逢おうと竜馬は言った』
【東京公演】5月28日(土)〜6月12日(日)サンシャイン劇場
【神戸公演】6月16日(木)〜20日(月)新神戸オリエンタル劇場
他劇団から複数のゲストを招いて新たな可能性を探求する、演劇集団キャラメルボックスの“アナザーフェイス公演”に、俳優集団D-BOYSから陳内将・三津谷亮・山田悠介・前山剛久が参戦。1992年に初演され、今回が5回目となる『また逢おうと竜馬は言った』を上演する。キャラメルボックス史上最も過酷な主役「岡本」と、彼が憧れる「竜馬」はそれぞれダブルキャストで演じる。
≪story≫
ツアーコンダクターのくせに、すぐ乗り物に酔ってしまう、岡本。彼は坂本竜馬に憧れていて、竜馬のような男になりたいと願っている。しかし、いつもドジばかり。今日も彼のミスで同僚の本郷とその妻・ケイコが大喧嘩。ついに、ケイコは家出してしまう。竜馬の力を借りて、喧嘩の仲裁に乗り出すが、絵画密輸事件に巻き込まれて、話は思わぬ展開に……。


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