vol.97
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、この春に主演ドラマ&出演舞台を控える仲良しコンビ、堀井くん&荒井くんが登場♪
撮影/加藤千絵(CAPS) 取材・文/根岸聖子
堀井新太「敦史のほうが、僕よりも先に事務所に入っていたから、先輩なんだよね」
荒井「まずね、この人は運が強い人なんだなって思った。一見、ちゃらんぽらんに見えるけど(笑)、実力と同じくらい、いやそれ以上に運が強い。あと、下町っぽさも強かった!」
堀井「まだ僕がデビューして間もない頃だったし、一人では不安だったこともあって、僕のソロのコーナーにも、二人が出てくれることになって。それで敦史が“どうしますか!?”って、すごい僕のこと、立ててくれたの。それで、僕がいろいろ提案したりして。最終的に、できもしないのに、『ボイパ(ボイスパーカッション)やる!』って言い出したんだよね」
荒井「最初は、ソロコーナーで新太が歌うときに、僕らが後ろで踊るっていう話だったのに、この人、いきなり『ボイパする!』って言うから、なぜか僕らが歌を担当することになったんだよ。“わけわからない!”って思いつつも、おもしろかったし、楽しかった!」
堀井「そう。“チューニング音をボイパでやるから、そのときだけは、手拍子を煽るのをやめて、お客さんに向かって『し〜!(静かに)』ってやってくれ”って、二人にお願いしてさ。でも、いざ、本番になったら、そのボイパの音が小さすぎて、客席に全然聞こえないっていう(笑)」
荒井「実は、僕も昔からDaichiくんに教えてもらっていたから、チューニング音もできたんだよね。だから、あのときは“後ろでやっちゃおうかな!?”って、一瞬、思った」
荒井「でも、そこが伝説的におもしろかった(笑)。みんな聞き入っていたのに“音、全然出てないし!”って、もうおかしくてたまらなかった」
堀井「笑ったよね〜。あと敦史ってさ、こう、ちょっとナナメに見るクセがあるじゃない? 世の中に対して」
荒井「ナナメに見ているわけじゃなくて、何事も、まずは疑問を持って見つめているの!」
堀井「そう、それ。敦史のそういう飾らないところがいいなって思った。特に会話をしなくても、一緒にいて通じ合うというか、ウマが合うというか、すごく楽なんだよね」
荒井「新太こそ、飾ってないと思うけどな。俺は少しシールド(壁)を作る部分もあるけど、新太は、まったくない。いろいろと物事に対して疑問を抱くクセのある僕ですが、それに対して新太は、何を考えているかわからないんだけど、なんか、わかる……っていう不思議な人なんです」
荒井「いい風に言うなよ!(笑)。そういう表現はしたくないの! というか、たぶん、みなさんが見ている堀井新太、そのままなんだよね。真面目な話をしているのに、いきなり論点がズレたりして、“こいつ、バカだな(笑)”って思うこともあるけど。しかも、途中で脱線に気づいてちゃんと自分で戻すよね(笑)」
堀井「そうかな?(笑)。その後、D☆DATEの1stツアーの3年後くらいに、ドラマ『GTO』で、初めて共演したんだけど、あの日々も濃かったね」
荒井「台詞がないときのアドリブ、役としての対応をきっちり求められたからね。1話からずっと、そういう姿勢でやってきた。最終話では、隆一(菊池風磨)とあゆな(松岡茉優)の二人の卒業式をやるシーンで、監督から『一人ずつ、アドリブでひと言しゃべって』って言われて。『そこを、一人ずつ抜くから。ダメだったら使わないよ』っていうプレッシャーを与えられて、僕が一番最後だったんだよ。しかも、僕の前の竜星(涼)が泣いてさ!“うわっ、この流れで僕はどうすれば!?”って焦ったな〜」
堀井「僕はそのシーンでは、今までのやりとりを汲んで『また麺類食べようぜ!』って言ったけど、いや〜あの現場は本当に緊張した。だからこそ、みんなで結束したし、青春していたよね」
荒井「『GTO』の撮影が終わって、すぐに僕と新太は映画『ズダボロ』撮影があって。その後も、お互い別々の作品をやっているけど、『GTO』のメンバーとは、今もときどき会ってるしね」
堀井「転機という意味では、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』に出られたことは大きかったです。いろんな人からメッセージをいただいて、反響がすごくて。年上のベテラン俳優さんに囲まれた現場だったので、自分の至らなさも知ったし、たくさん学ばせてもらいました」
ほりい・あらた
1992年6月26日生まれ、東京都出身。主な出演作に、NHK 連続テレビ小説『マッサン』、NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』、金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)、日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)など。現在、『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜』(テレ東系)に出演中。9月より上演される舞台『家族の基礎〜大道寺家の人々〜』(作・演出:倉持裕)に出演が決定。
あらい・あつし
1993年5月23日生まれ、埼玉県出身。主な出演作に、映画『悪の教典』、映画『ガチバンスプレマシー2』(主演)、映画『ガチバン TRIBAL』(主演)、映画『ズタボロ』、舞台『里見八犬伝』、Dステ17th『夕陽伝』など。
創作テレビドラマ大賞『川獺(かわうそ)』
3月29日(火) 午後10:00〜10:48 NHK総合
松浦保(堀井新太)は、父の危篤の報に接し、14年ぶりに故郷の町に戻って来る。父は絶滅したはずのニホンカワウソを発見したと嘘の発表をして世間を騒がせ、それがきっかけで離婚し、保とは別々に暮らして来た。父にわだかまりを抱きつつ、妊娠した恋人を守りきれない自分にも苛立つ保。しかしふとしたきっかけで父の行動の陰にカワウソの住む磯を守ろうとする強い意志があったことを知り、父の生き方を理解して新たな一歩を踏み出していく――。
舞台『闇狩人(やみかりうど)』
【東京公演】5月13日(金)〜22日(日)天王洲 銀河劇場
【北九州公演】5月28日(土)北九州芸術劇場 大ホール
【大阪公演】6月11日(土)〜12日(日)森ノ宮ピロティホール
普段は息をひそめ、予備校生やジャーナリスト、ミュージシャン、探偵などに身を隠して生きている「闇狩人」。素手でもめっぽう強いが、いざ闘いの時となると、武器として、定規やけん玉、ギターピックなどを駆使し、見事に悪人を仕留める。間武士(はざまたけし)役に高杉真宙、我竜京介(がりゅうきょうすけ)役に横浜流星、三枝将(さえぐさしょう)役に鈴木勝大、陣内力(じんないちから)役に荒井敦史など、今をときめくキャストが集結。4人の闇狩人が縦横無尽に活躍し、極悪非道な強敵を一網打尽に打ち砕く、痛快無双のアクションエンターテインメント作品。
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vol.92(2015.10)鈴木裕樹×高橋龍輝×阿久津愼太郎
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vol.91(2015.9)根岸拓哉×白又敦×土屋シオン×前山剛久×大久保祥太郎
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vol.90(2015.8)瀬戸康史×荒井敦史×池岡亮介
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vol.89(2015.7)堀井新太×志尊淳
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vol.88(2015.6)陳内 将×池岡亮介
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vol.87(2015.5)牧田哲也×三上真史
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vol.86(2015.4)荒木宏文×柳下 大