和田正人×宮﨑秋人 - D★DAYS Vol.93 | Deview-デビュー

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vol.93

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、D-BOYSの最年長メンバー和田くんに加え、10月にD-BOYSに新加入したばかりの宮﨑くんが初登場!!

和田正人×宮﨑秋人

撮影/coto 取材・文/根岸聖子

和田正人×宮﨑秋人
「想像の一歩二歩先まで考えてビジョンを描くと、次の道も開いていく……秋人もそうであってほしい」(和田)
――今回は、10月に新しくD-BOYSメンバーになった宮﨑くんと、最年長メンバーである和田くんという、珍しい組み合わせでの対談になります! まず、和田くんは彼の加入をどう感じましたか?
和田正人「D-BOYSは最近、よくも悪くも固まってきていた感があるので、いい刺激、起爆剤が入ったなと。これから彼が、どんな立ち位置を築くのか、どんなふうにD-BOYSを転がしてくれるのか。新メンバーであろうと、影響力を与えようと思えば大きく作用するからね」
宮﨑秋人「僕自身、D-BOYSに入って何ができるんだろう!?というのを考えていました。それまでは個人で、ただの宮﨑秋人で活動してきて、自分のことだけ考えていればよかった。D-BOYSの先輩たちには今までもお世話になっていましたし、僕自身、その中に入ることで何かを起こさないといけないなという想いはありつつ、まだ答えは明確には見えてないんです。どんな意識でいたらいいですか?」
和田正人
和田正人
和田「そうだなぁ。俳優集団とはいえ、いろんな個性が混在しているのがD-BOYSだし、ユニットとしてのカラーがあるわけでもないんだよね。ただ、ひとつの勢力が強くなれば、そちら側の色が強くなるというのはある。秋人が今頑張っている、いわゆる2.5次元舞台というのは、我々がかつて関わり、今は離れている分野でもあるんだよね。そんなD-BOYSに、秋人の持つ色を足したかった部分はあるかもしれない。特に、秋人がD-BOYSに身を置くことで、自分たちの本質の部分であるDステが強化されるんじゃないかと。というのも、今回の『夕陽伝』で17作品目になるDステは、僕らD-BOYSとしての財産だと思ってるんです。絶対に守り、続けていくべきものだし、D-BOYSとしての大きな存在理由になっているから。Dステがあることで、僕らは演劇を作り上げていく俳優集団だって、ハッキリ言い切れる。僕らが作ってきた道だし、もっともっと世の中に発信していきたいんです」
宮﨑秋人
宮﨑秋人
宮﨑「それを聞いてスッキリしました。僕自身、これからどうしたらいいんだろう!? とモヤモヤした気持ちがあったんですが、Dステを背負えるぐらいの役者になればいいんだと。今回は新たにD-BOYSに加入したこともあって、『夕陽伝』では二番手の役をいただきましたけど、いずれ、何年後かに主役を張れたらいいなと思いますし、そのときはDステ、D-BOYSを引っ張っていければと。そのときまでに、外の現場でも、もっともっと経験を積んでいこうと思います」
和田正人×宮﨑秋人
――宮﨑くんは、ワタナベエンターテイメントカレッジ出身で、それこそDステではスタッフ側としてお手伝いから始まり、『夕陽伝』で主役の瀬戸康史くんに次ぐ二番手を役を務めるまでになりました。最初に関わったDステは何でしたか?
宮﨑「一番最初は、Dステ『鴉~KARASU~04』(2009)での(舞台セットなどの)バラしでしたね」
和田「そういう人、結構多いですよ。僕も、小さい劇場の作品でチケットの手売りしたし、瀬戸もチラシを並べるのを手伝ったりしてね。劇場に行って現場を見て、勉強しなさいという方針なんですが、それはすごくいい経験になってます。舞台に立つだけだと、裏方スタッフさんの大変さや気持ちもわからない。でも、それを知ってるからこそ、終演後、舞台をバラしてるスタッフさんに『ありがとうございました!』と自然に挨拶ができるんです」
宮﨑「確かに、バラしてるときに『よろしくお願いします』『お疲れ様でした』って声をかけてから帰られる人ばかりで、嬉しかったのを覚えてます。D-BOYSの人たちは、みんないい人たちなんだなって」
和田「D-BOYSのメンバー、みんな本当に真面目だから(笑)。僕らは初期メンバーで、右も左もわからない新人ばかりだったから、“荒れ地を耕すのって、こんなに大変なんや”っていう感じだったけど(笑)。今は僕らが歩んできた道があるから、それを通ってきてもいいし、違う道に行ってみてもいい。城田(優)や瀬戸をはじめ、僕らが模索しながら開拓してきた10年だったけど、秋人に考えて欲しいのは、想像の一歩二歩先まで考えて欲しいってことなんだよね。“Dステで主役を張る”という目標のさらに先の……たとえば何かの演劇賞を獲るとか、そこまで目指して欲しい。まずは、考えることから始めると、次第に想像できるようになってきて、早く取り組むことができるんだよ。そうすると、10歩で辿り着ける道のりが、7歩でゴールできたりするから。そういう、先を見据えて考える力が、真面目すぎるとできなくなるんだよね。真面目なゆえに、大それたことを考えなくなってしまう。でも、先のことをイメージしてビジョンを描くと次の道も開いていく。城田がまさにそんな感じだったけど、秋人も、ぜひそうであって欲しいんです」
和田正人×宮﨑秋人
――Dステ初出演で二番手という抜擢は、どう感じましたか?
宮﨑「最初は、瀬戸さんの弟役ということしか知らされてなくて、あとから重要な役だと知って、プレッシャーと不安でいっぱいになりました。稽古では毎日悩んでいますし、D-BOYSの先輩達は本当にすごいなと思いながら、足掻いてます。11年続いてきたD-BOYSとDステのすごさを肌で痛感させられました。自分も一度肩の力を抜いて、何を言われてもいいと覚悟を決めて、役として一度作り上げた物を壊してみたんです。凝り固まったものを壊すには、それしかないと。たとえ、マイナスに転がったとしても、壊せた勇気を自分で認めればいいんだって」
和田「Dステってさ、劇団と一緒で自由な創作な場なんだよ。なのに、今秋人が言ったようなコメントが出てきてしまう。秋人は初めてだから仕方がないんだけど、いろんなことを自由にやってみていいんだよ。だって、俺らの劇団なんだから。そんなに思い詰めず、いろんなことを自由にやっていい。稽古は答え合わせの場じゃなくて、試す場なんだから。正解を求めても仕方がない。しかも、正解だって1つじゃないからね」
宮﨑「確かに。わかりました、これから意識を変えていこうと思います」
和田正人×宮﨑秋人
――一方で、和田さんが出演した映画『起終点駅 ターミナル』も公開になります。『Deview』ユーザーのような若い世代にも観てもらいたいと思う見どころを教えてください!
和田「映画って観る人の人生に沿ってきているもので、この作品は、大人の男が傷つき、現実から逃げ、行き着くところまで行き着いた結果、そこから再生していく物語なんです。日本を代表する俳優の佐藤浩市さんが主演であり、また、『Deview』ユーザーと年齢の近い本田翼さんが共演している、古き良き時代の日本映画ですよ。決して、派手な作りではないけれど、この作品を観て、自分がこれからどうしていきたいのか、そんなことを少しでも考えるキッカケになってくれたら嬉しいですね。自分はどんな想いを持って、この芸能界を目指しているのか? 憧れから野心まで、人それぞれ、様々あっていいんだけど、テレビでの視聴率が落ちているとか日本映画の盛り上がりがいまひとつだとか、そういった巷で耳にするマイナス要素を吹き飛ばすような想いも抱いてくれたらと。先に話していたように、一歩も二歩も先を目指して欲しいんです。この業界自体を活性させようという気持ちを持って、デビューを目指していただけたとしたら、すごく頼もしく感じますし、一緒に仕事したいなって思います」
和田正人 和田正人
わだ・まさと
1979年8月25日生まれ、高知県出身。Dステ15th『駆けぬける風のように』主演・立川迅助役にて、平成26年度文化庁芸術祭 演劇部門新人賞を受賞。ABC朝日放送ラジオ 戦後70年特別ドラマ『南号作戦最後の輸送船 東城丸』(11月8日午後9時~放送)
宮﨑秋人 宮﨑秋人
みやざき・しゅうと
1990年9月3日生まれ、東京都出身。主な出演作は、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(新開隼人 役)、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ(永倉新八 役)など。11月4日に1st DVD 『Shuto Miyazaki ~Shootin’Stars~』が発売。
起終点駅
和田くん出演!
映画『起終点駅 ターミナル』
11月7日(土)全国ロードショー
愛した女性を死に追いやった過去を抱え、誰とも関わることなく釧路で、自分自身に裁き罰を課すかのようにひっそりと生きていた弁護士・鷲田完治(佐藤浩市)。そんなある日、弁護を担当した若い女性・椎名敦子(本田翼)が、ある人を探してほしいという依頼のため、完治の自宅を訪ねてくる。個人の依頼は受けないと心に決め生きてきた完治だったが、家族に見放され誰にも頼ることなく生きてきた敦子の存在は、ずっと止まったままだった完治の心の歯車を少しずつ動かしていく。敦子もまた完治との出会いによって、自分の生きる道を見出していくのだった。 そして、人生の終着駅だと思っていた釧路の街は未来へ旅立つ始発駅となり、2人それぞれの新しい人生が動き出そうとしていた。

(C)2015 桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会
夕陽伝
宮﨑くん出演!
Dステ17th『夕陽伝』
【大阪公演】11月21日(土)~22日(日)森ノ宮ピロティホール
物語の舞台は、大和朝廷の時代。政治を取り仕切る凪大王(なぎのおおきみ/山本亨)は、最愛の妻を亡くして以降、心を病んでいた。その大王の子供・第一王子の海里(かいり/瀬戸康史)は、天真爛漫で、自由のない宮中生活を嫌い、外の世界を見て回りたいと願うため、周りからは『バカ王子』と揶揄されている。一方、第二王子の都月(つづき/宮崎秋人)は、生真面目で書物や草花を愛する温厚な性格ながら、兄に嫉妬にも似た劣等感を抱いていた。そんな兄弟と幼馴染の陽向(ひなた/小芝風花)の3人は、喧嘩しながらも仲良く暮らしていくなか、お互いを想う気持ちがいつしか恋心へと変化していく。陽向を想う都月、それを知り自分の気持ちを内に秘める海里、そんな海里に想いを寄せる陽向……それぞれの想いは交錯していく。


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