「sitcomLab」舞台稽古を読者レポーターが体験取材!|読者レポーター企画「TeamD」Vol.13 | 特集 | Deview-デビュー

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「sitcomLab」舞台稽古を読者レポーターが体験取材!|読者レポーター企画「TeamD」Vol.13

2024/03/14

TeamDレポーターがキャストの皆さんに直撃インタビュー!

「sitcomLab」稽古取材

舞台の稽古見学&体験取材をさせていただいた後、『まわれ!無敵のマーダーケース』キャストの栞菜さん、平井浩基さん、神里優希さん、「sitcomLab」プロデューサーで同作品の脚本・演出を手掛ける佐野瑞樹さんに、TeamDレポーターが直撃インタビュー。デビューのきっかけやsitcom(シチュエーションコメディ)の面白さや難しさ、役者業の魅力についてなど、貴重なお話をたくさん聞いてきました!

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「誰かに感謝されたり、喜ばれたり、一度舞台に上がってその快感を経験をしてしまうと、役者って辞められないなと」

「sitcomLab」稽古取材(写真左より)平井浩基さん、栞菜さん、神里優希さん、佐野瑞樹さん

――まずは佐野さんへの質問なのですが、『sitcomLab』を立ち上げたきっかけを教えてください。(TeamDレポーター・りょうさん)

佐野瑞樹さん「sitcomLabは、既存の演劇のやり方を変えてみようというコンセプトがあって。そもそも舞台作品というのは、昔からの流れというか慣習みたいなものがあって、“こういうふうに作っていくべきだ”というのがあるのですが、30年ほど演劇をやってきて、違ったやり方もあるんじゃないか、もっと今の時代に適応した演劇の作り方があるんじゃないかなと思っていたんです。ただ、なかなかそれを試す場所がなくて、“じゃあ、自分で試す場所を作ってみよう”と。僕自身、sitcom(シチュエーションコメディ)がすごく好きなので、sitcomをやりつつ、より多くの方に知ってもらえるように広めて、新しい演劇の形を模索していけたらという想いで始めました」

――チケットの手渡し会とかもやられていますよね?(TeamDレポーター・おとねさん)

佐野瑞樹さん「そうですね。チケットの手渡し会やチップタイムなど、いろんなものを試してやってみて、良いものは取り入れていくし、もちろん失敗もいっぱいあるので、これは違うなと思ったものは次からやらないとか、いろんなことを試してやっています」

「sitcomLab」稽古取材(写真左より)TeamDレポーター・おとねさん、りょうさん

――役者を目指したきっかけや、デビューまでの経緯を教えてください。(TeamDレポーター・おとねさん)

神里優希さん「僕は最初は芸能界にあまり興味がなくて。よくあるパターンですが、母親にあるオーディションに連れて行かれたことがきっかけで興味を持ち始めて、何もわからない状態でこの世界に飛び込みました。東京に出てきて、漠然と売れたいなと思ったりもしたのですが、心のどこかでやっぱり人前でお芝居するとか、歌を歌ったり踊ったりすることって、はるか遠い夢のような感覚がずっとありながらも、がむしゃらに過ごしていました。そんな時、あるオーディションを受けて。“これに受からなかったら、実家に帰ろう”って真剣に考えていた時、ありがたいことにそのオーディションに受かって、そこから明確な目標が出来てきて、徐々にお芝居の楽しさを知りました」

佐野瑞樹さん「そのオーディションは何だったの?」

神里優希さん「ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)です」

佐野瑞樹さん「テニミュ受かったんだ。それは運命変わるね」

神里優希さん「運命変わりましたね」

栞菜さん「私は子供の頃にハロー!プロジェクトが大好きで、“私もあの中に入りたい!”って思って、オーディションを受けて合格したことがこの世界に入ったきっかけです。そこでアイドルとして何年か活動していたのですが、アイドルを辞めた後に事務所も移籍して、そこのスタッフさんに『舞台をやってみない?』と勧められて、そこから本格的に芝居を始めました」

「sitcomLab」稽古取材佐野瑞樹さん

――アイドル時代の活動が活きているなと感じることはありますか?(TeamDレポーター・おとねさん)

栞菜さん「そうですね。やっぱりアイドルもライブ活動が多かったですし、ステージに立つことが好きで、今も舞台を中心に活動しているのですが、やっぱり生の空気の中で生きているみたいなことを感じるのが好きだなと改めて思います」

平井浩基さん「僕は芸能活動を最初に始めたのは、まったく記憶のない0歳の時で。母の影響で始めたのですが、地元・名古屋で劇団に入ったりして活動していました。たぶん、幼稚園児くらいの時だったと思うのですが、母親がそれこそ『デビュー』の雑誌で見つけた事務所に、僕ら兄弟3人とも応募して、その事務所に入ることになったのが東京来ることになった1つのきっかけです。それで名古屋と東京の行き来きしながら活動していたのですが、中学生になった時に、地元で高校受験するか、テニミュのオーディションを受けるかという選択に迫られて…」

神里優希さん「一緒じゃん!(笑)」

平井浩基さん「当時は、すでに事務所も辞めていたので、最後に運試しみたいな感じも含めて受けたら、受かることができて…。でも、それまでテニミュは2回落ちているんです。だから、“もうこれは縁がなかったんだな”って思っていたのですが、最後の最後に受かることができて、今に至るっていう感じです」

「sitcomLab」稽古取材栞菜さん

――『まわれ!無敵のマーダーケース』の世界観を教えてください。(TeamDレポーター・りょうさん)

佐野瑞樹さん「僕はsitcomが好きなので、基本的には脚本もシチュエーションコメディの作品が多くて。そんな中で、人が殺されるのに笑えるって可能なんだろうかという自分の中の想いがあって、それに挑戦してみたいなと思って書いた作品なんです。恐怖の中でいかに笑いを作れるか…というところにチャレンジしているので、僕が持っているsitcomの中でもかなり特殊なものになっています。なかなかコメディで鉈を持った殺人鬼って出てこないですからね(笑)。なので、この作品は恐怖の中でいかに笑えるかというコンセプトで作っているので、そこが見どころです」

――ワンシチュエーションコメディの面白さと難しさについてお聞きしたいです(TeamDレポーター・おとねさん)

栞菜さん「舞台上に出たらもう逃げられない感ありませんか? 1回出ると袖にはけることもほとんどないじゃないですか」

佐野瑞樹さん「シーンの切り替えがないからね」

栞菜さん「普段だと、袖にはけた時に“よし、次はこのシーンだ”って、気持ちを切り替えることができるのですが、この作品は一旦始まると、人によっては1時間半ずっと舞台上にいる人もいるので」

平井浩基さん「始まったら、もう止められないっていう感じだよね。僕以外の劇団員役のみなさんはずっと出てますから」

佐野瑞樹さん「そうだよね、それってけっこう大変だよね。セリフを言ってなくても芝居はずっと続いているし、繋げていかないといけないから」

栞菜さん「セリフない時のほうが、頭使うし大変じゃないですか?」

平井浩基さん「そうそう。ここの会話は聞いちゃいけない設定だから、別の場所で芝居を作らなきゃいけないし…みたいなね。そこは難しい部分ではあります」

「sitcomLab」稽古取材平井浩基さん

神里優希さん「あとは、言っても大前提としてお芝居なので、笑いを狙いにいこうとすると失敗しちゃうじゃないですか。そこが難しいですよね。“このシーンのこのセリフだけ頑張ろう”とかじゃなくて、作品として1つなので、やっぱり緻密に正確に積み上げていくのが難しい。何か1つでも崩れたら、すべてが台無しになってしまうので」

佐野瑞樹さん「そうね。僕らの中では“フックをかけていく”と言うのですが、お客様に対してしっかりと種まき、フックをかけておいて、後で回収するという笑いの取り方だからね」

神里優希さん「なので、それが上手くかからないと、どう頑張ってもぜんぜんウケなくなってしまう。そこは面白さでもあるのですが、難しいなと思います」

佐野瑞樹さん「だからこそ、決まった時は気持ち良いよね。しっかりとお客様に伝わったんだなって。でも、次の日に同じようにやろうとするとまた違うっていう」

――日によって変わるんですか?(TeamDレポーター・りょうさん)

佐野瑞樹さん「ぜんぜん違います。同じシーンでも、昨日はめちゃくちゃウケたのに今日はぜんぜんウケなかったなとか。なので、何が良かったのか、どこがダメだったのか、毎回分析をして、修正していくっていうのが、生のお芝居の面白い点だと思います」

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Information

「sitcomLab」とは?

「sitcomLab」稽古取材

佐野瑞樹のsitcom(シチュエーションコメディー)を多くの人に知ってもらうため、既存の手法ではなく、視点を変えた独自アプローチを実験的におこなうプロデュース企画。


■今後のスケジュール■

★Route Theaterこけら落とし公演
Route Theater × #sitcomLab「ギャングアワー」
脚本・演出:佐野瑞樹
sitcomLab公演:2024年4月23日(火)〜28(日)Route Theater

★sitcomLab 第4弾『リバースヒストリカ』
2024年7月9日(火)〜21日(日)

★sitcomLab 第5弾『苦闘のラブリーロバー』
2024年12月10日(火)〜15日(日)

◆sitcomLab 公式X
@sidezerostage

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ドラマ・映画出演者にインタビュー取材をしたり、舞台の稽古場潜入取材をしたり、なりきりモデル体験をしたりなど、エンタメ現場をリアル体験する企画や、芸能プロダクション訪問や新人開発担当者との模擬面談、スクール体験レポやオーディションレポート、ビューティー企画、『デビュー』スタッフとユーザーとの座談会参加など、主に『Deview/デビュー』が企画する読者参加型コーナーに、TeamD読者レポーターとして参加してもらいます。

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