芸能プロダクション「フラーム」訪問取材|読者レポーター企画「TeamD」Vol.3 | 特集 | Deview-デビュー

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芸能プロダクション「フラーム」訪問取材|読者レポーター企画「TeamD」Vol.3

2023/07/28

『デビュー』読者レポーターが芸能事務所に訪問&新人開発担当者に直撃インタビュー!

フラーム訪問取材

戸田恵梨香、有村架純など、ドラマや映画などで主役を張る人気女優をはじめ、服部樹咲、片岡凜、鳴海唯などの若手女優も多数在籍している芸能プロダクション「フラーム」に、読者レポーター・天野夏希さんが訪問! 日頃、オーディションの審査を担当している新人開発担当者へのインタビューをはじめ、実際のオーディションさながらの模擬面談を体験してきました!

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フラーム訪問取材「TeamD」読者レポーター・天野夏希さん

──本日、読者レポーターを務める天野夏希です。よろしくお願いいたします。最初の質問なのですが、25歳から女優を目指すのは遅すぎるでしょうか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「天野夏希さんは現在25歳なんですね。なぜそう思ったんですか?」

――事務所の募集でも応募条件が20歳までというところがほとんどなので、ずっとモヤモヤしていたんです。(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「弊社でも一般募集は20歳までとしています。なぜかというと、事務所に入っていきなり大きな役をつかめる人はめったにいない。小さい役をコツコツ重ねるなどの"助走期間"が必要なんです。となると、たとえば15歳から仕事を初めて10年の経験値がある人と、今から仕事を始める人。同じ25歳だけど、キャスティングをする側からしたらどっちを取るか? という話になる。また事務所としても仕事の選択肢が増えるというメリットがあるんですよ」

フラーム訪問取材フラーム新人開発担当・辻村さん

──たしかに……。やっぱり25歳からのスタートはデメリットしかないのでしょうか?(天野夏希さん)

新人開発担当・辻村さん「ただし女優には定年がないんです。ようは75歳まで女優をやるとしたらあと50年もある。その時点で10代から始めた人をひっくり返しているのは、ぜんぜんあり得る話です。特にスタートが遅いのであれば、今何ができるかというよりも『自分はどこへ向かって突き進むのか』というビジョンをしっかり持っているかどうかが重要だと思いますね」

──ふわっとではいけないということですね。(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「そうですね。10代から20代前半まではフレッシュでいいけど、25歳から先は人間性がモノを言いますから。また25歳まで一般社会で培った経験は、芝居をする上で強力な武器にもなるはず。年齢を重ねたことを憂うよりも、むしろ味方にするくらいのポジティブさを持っていたほうがいいと思います」

──ありがとうございます。では次の質問なんですが、書類審査では主にどこを見ていますか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「すべて目を通しますが、瞬間的に目に飛び込んでくるのはやはり写真です。かと言ってビジュアルのいい悪いを見ているわけではなく、その人から滲み出てくる"何か"ってあるんですよ」

フラーム訪問取材

──よく"オーラ"って言いますけど……。(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「そうですね。それが具体的にどんなものかと言うのは難しいんですが、1つ思うのは頑張っている人って輝いてますよね。その輝きって『自分はこれを頑張った』という自信から滲み出てくるんじゃないかと思うんです。ダイエットでキレイになった人も、痩せたからキレイになったわけじゃなくて、『ダイエットを頑張った』という自信がその人を輝かせているんだと思う。甲子園球児もイキイキ輝いてるじゃないですか。やっぱり能動的に動いてる人は見た目にもステキさが表れるんじゃないかなと思います」

──なるほど、頑張ります! ではフラームさんでは書類審査のあとはどんな流れになりますか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「まずはリモートオーディションを行い、対面でお会いしたい方には事務所に来ていただきます。事務所では面接、演技審査、写真テストの3つを行うのが通常の流れですね。また未成年の方の場合は保護者の方との面談も行います」」

──面接ではどんな質問をしますか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「やっぱりみなさん自分をよく見てもらいたいから、立ち居振る舞いも言うこともよそいきっぽくなるんですよ。僕はそれを"家の電話に出るお母さん現象"って呼んでるんですけど(笑)」

フラーム訪問取材

──アハハ(笑)。たしかに声がワントーン高くなりますよね。(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「そうそう。だけど僕らはその奥にある素顔を見極める必要があるんです。なのでわりと意地悪な質問を投げかけることも多いんですよ。最近どんなことで怒りましたか? とか、人生最大の失敗談を教えてください、とか」

──それはちょっと想像してなかったです。(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「わりとこういう質問する面接官は多いですよ。もちろん"正解"の答えを求めてるわけではないですし、思いがけないことを聞かれたときの表情とか、焦ってる様子なんかにもその人の素が現れるのでよく見てます。あとはすごく緊張してる人だったら、質問というよりも雑談みたいな感じの会話を心がけてます」

フラーム訪問取材

──演技審査ではやっぱり演技力を見ているんですか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「何をもって演技力というのかですけど、基本的に芝居というのは人と人とのやり取りですよね。こっちが一方的にセリフを言ってるだけでは芝居は成り立たない。特に演技を習ってなくても、そうした会話のキャッチボールができるかどうかはけっこう重視していますね」

──ありがとうございます。ちなみに、デビュー前にやっておいたほうがいいことはありますか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「女優に関して言うと、僕は優しさってすごく大事だと思うんです。相手への想像力というのかな。役を演じるというのは、自分をどう見せたいかじゃない。この役はどんな人生を生きてきたのか、どんな気持ちでこのセリフを言ってるのか、いかに相手の立場に立ってものを考えられるかどうかなんです。そのために一番いいのは本を読むことだと思うんです。物語の世界に入って主人公の気持ちや目線になれるのが、本を読むということだから」

──映画をたくさん見るのはどうですか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「もちろんいいと思います。ただ、映画よりも本のほうがビジュアル情報がない分、深く物語に入れるんじゃないかなと思いますね。また相手の気持ちを知るためには、その対比的存在である自分のことを知るのも大事。自分の感覚に敏感になるためにも、日記を付けるのはとても有効だと思います」

フラーム訪問取材

──では最後に、業界で新人に求められているものを教えていただけますか?(天野さん)

新人開発担当・辻村さん「これはただ1つ、オーディションを勝ち抜く力です。かと言って必勝法なんて誰にもわからない。残念ながら僕らにもわかりません。結局、その人が自分で掴むしかないんです。オーディションに落ちて、何がダメだったかを振り返って、そこを改善して臨んで、またダメだったら改善して、その繰り返しが自分を形成すると思うんですね。もちろん中にはたまたま最初から勝ち抜いて、たちまちスターになる人もいます。だけど40年、50年先を考えるなら、最初の5年くらい辛くて泥臭い経験をした人のほうが、いきなり売れた人よりも残りの女優人生が豊かなものになるんじゃないかと思います。そう言う意味でもたくさん失敗するって、けっこう意味がある気がしますね」

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