中高生の声優コンテスト「声優魂」の最終審査を取材! 読者レポーター企画「TeamD」Vol.12
2024/02/21
優秀賞&インターナショナルカテゴリー優秀賞受賞者にインタビュー
■優秀賞
■インターナショナルカテゴリー優秀賞
――受賞の感想をお願いいたします(りなさん)
高橋さん「一言、素直にとても嬉しいです。正直、皆さんの演技を見ていたら徐々に徐々に自信が失せていって。僕なんかが取れるのかなって休み時間何回も思ったんですけど、いざ名前を呼ばれたときに、嬉しさで今まで生きてきた中で一番の冷や汗と鼻水が垂れてきて(笑)。今日、本当に演技通してすごく楽しかったですし、こうやって夢を追う仲間たちと出会えて、本当にいい経験になったなと思います」
鈴木さん「まあダメだろう、という諦め半分だったのですごく嬉しかったです。今回臨むにあたって、北海道や鳥取の大会の動画配信で優勝者を見て、ああダメかもしれんって思いながら来たんですよね。実際今日みんなの演技を聞いて、やっぱりまだ力不足なんだってちょっと諦めてたんです。それでも諦めずに『個性を出せ』っていうお言葉があったので、自分の個性を出せるだけ出してやろうと思いました。最優秀賞の彼女は涙を出し、彼(高橋さん)は鼻水を出し(笑)、私は汗を出してっていう感じだったんですけど、よかったです」
千田さん「まずは優秀賞をいただけて本当に嬉しいです。この素敵な舞台で同じ夢を持った仲間と集まって気持ちをぶつけることができて、まだまだ悔いの残る部分もあったのですが、本当に嬉しい!って、300回くらい言いたいです。私は何か目標に挑戦するときには、かけっこで走るときみたいに、ゴールよりもうちょっと先まで行かないと本当のゴールにはたどり着けないという気持ちを大切に臨んでいるので、今の私に一番ぴったりな言葉は『勝って奢らず、負けて腐らず』という言葉だと思っています。今日ここで出会えた皆さんと、また素敵な現場でご一緒できるように、もっと頑張っていきたいなって思いました」
カサンドラさん「優秀賞をいただけて、本当に嬉しいです。みんなの演技は素晴らしくて、本当にいい経験になりました。これをきっかけにもっと夢に向かって頑張りたいと思います」
――今日のステージでは、皆さんどのようなところをアピールしようと思いましたか?(りあんさん)
高橋さん「今まで生きてきた中で、何か突出して一番になることや個性って本当に無くて。親にも“何かないかな?”って聞いたことがあったんです。そうしたら“お前は笑顔だけは一級品だから、それだけ頑張ればいいよ”って言われたのを思い出して、今日は終始笑顔で、負けても勝っても笑顔でいられるように、自分は笑顔が素敵なんだよっていうのをみんなに知ってもらえたらいいなと思って頑張りました」
鈴木さん「私は自分の魅力を出していくのが割と得意なほうだと自分で思っていて。演技では正直全然みんなに敵わないんですけど、個性を出すことや、自分の言葉で何かを語ることは誰にも負けないくらい輝けるところだと思っていたので、そこを全面に押し出していくことをアピールしました。あとはやっぱり笑顔で悪いことはないと思うので、笑顔を絶やさないようにということだけは心がけていました」
千田さん「初めはどんなふうにみんなと差をつけようかとか、やっぱり目立った方がいいのかなっていうふうに思って、焦る気持ちでいっぱいだったんですけど、演技指導をしていただいたことのある先生から、“声は良いかもしれないけど、声に頼らず演じることを意識するために、声を作らずやってみて”というアドバイスをいただいていたので、声にとらわれずに、その場その場で等身大の自分で、素直なお芝居がしたいなっていうことを心がけて臨みました」
カサンドラさん「言葉の壁があるので、絶対に噛んだり、イントネーションとかアクセントを間違えたりすることはあると思っていて。そういうところにとらわれずに楽しむ、そして見てる人を楽しませることをアピールしたいと思いました」
――審査員の方々からたくさんお言葉をいただいたと思うんですけど、指摘されたことで印象に残っていることとかはありますか?(りなさん)
高橋さん「自分と台本の距離、自分と映像の距離、中にいるキャラクターの環境について指摘していただいて、ハッと思わされるところがありました。今までアニメは好きでよく見ていたんですが、それを真似して練習するときに、セリフをどれだけ上手く噛まずに読めるかに集中してしまっていたなと。ただ音読しにきているだけじゃなくて、キャラクターになり切って、自分を出せるようにするんだって、気付きを得られたなって思いました」
鈴木さん「審査員の方が終始“距離感を意識して”とおっしゃっていて。どこにいるとか、どういう姿勢でいるとか、誰に言葉を投げかけているのかという、距離感がすごく大事なんだと思いました。そこが自分はできてなかったと思うので、印象に残っています」
千田さん「インターナショナルカテゴリは発表が最後のほうだったので、私たちは出番がないと思っていたんです。慌てて台本をチェックして、バタバタしながら臨ませていただいたので、“落ち着いて読もう”とご指摘いただいて。そんなハプニングを体験して、やっぱり自分はまだまだ即戦力が備わっていないなって思って。そんな失敗を前向きに捉えて、もっと頑張りたいなと思いました」
カサンドラさん「“もうちょっと楽しんでやっていこう”って皆さんに言われていたのを聞いて、演技は楽しむことだ!と改めて思いました」
――今回、『声優魂』を受けようと思ったきっかけを教えてください(りあんさん)
高橋さん「81オーディションに出場したんですが、そこで賞を取ることができなくて。ゲストでいらしていた声優の駒田航さんが“声優魂というものがあるよ”と紹介されていたので、絶対受けてやろう、今度こそ取るんだという気持ちで受けました」
鈴木さん「私は実は今回が2回目なんです。私が声優さんになりたいって思い始めたのが高校1年生の夏で、オーディションは受けていたんですが、やっぱり演技力も経験も足りないと思って。まさにデビューさんでいろんなオーディションを見させていただいていたなかで、中高生だけの大会ということで、同じ目線の高さの人たちと切磋琢磨できる場所があると思って受けさせていただきました。1回目の結果が本当に悔しかったので、もう今年こそという気持ちで、1年間ずっと審査員の水島さんや倉田さんのツイッターをいいねして(笑)、ずっと追ってきて、責任果たしてやるぞっていう気持ちで受けました」
千田さん「私は中学生ぐらいの頃から声優になりたいと思っていたんですけど、皆さんのように学生のときは周りの人とか親とかに声優になりたいっていうのが言えなくって。社会人からの挑戦で応募させていただきました。そのきっかけはデビューさんのページだったんです。中高生で大きな夢を持って、それを大きな声で言えるっていうのは、本当にすごいなって感動しながら一緒に参加させていただいてて。ちょっと私も青春をやり直しているような気持ちになれて、すごく嬉しかったです」
カサンドラさん「私は声優になるために日本に来ました。専門学校に入って養成所にも入ったんですけど、それが終わったら声優のことは何もやってない期間がありました。今は私、何ができるのかって、いろんなオーディションとかを調べたりしたら出てきたので応募しました」
――どんな声優になりたいかという目標を教えてください(りなさん)
高橋さん「オーディションに出て賞を取ることが一つの目標でもあったので、それを達成した今は、まずは養成所に入って事務所に所属するのが大きな目標かなと思います。目指す声優像は、自分が楽しんで笑っている笑顔を見て、私もやりたいなと思ってもらえるような、そんな明るくて優しい声優になりたいと思ってます」
鈴木さん「私が声優になりたいと思ったきっかけが、中村優一さんのラジオだったんです。この人の声を聴くだけでこんなに元気づけられる人がいるんだと思って、自分もこういう世界に身を置けたらすごく素敵なことなんじゃないかなと思って目指し始めました。なりたい声優像は、声を聴いて癒しになるのはもちろんなんですけど、例えばキャスト欄に名前が載っているだけで、このアニメちょっと見てみたいかもってワクワクさせられるような声優さんになれたらなって思ってます」
千田さん「もともとお芝居には興味があったんですが、自分に自信が無いと思っていて。私が中学生ぐらいの時に『ラブライブ!』を見た時に、自分が進みたいのはこっちかもしれないって思って、そこから声優という職業に興味を持ちました。お芝居の勉強を始めたり、こういう大会に出場する機会に恵まれて、趣味や好きなことって自分の人生を豊かにしてくれると改めて思うので、自分と自分の周りの人が笑顔になれるようなお仕事を目指してずっと続けていきたいなと考えています」
カサンドラさん「声優になりたいと思ったきっかけは『ラブライブ!』でした。歌うことが本当に大好きで、歌って踊る声優になりたいって思います。そして『ラブライブ!』は最近、外国人のキャラクターも増えているので、いつか外国人のアイドルの役ができたらいいなって思います」
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