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”20歳越え”からのオーディション対策!!

2020/09/11

新人開発担当者に聞いた“20歳超え”からのオーディション対策

20歳越えからのオーディション対策!!

『20歳以上でも歓迎! 新人オーディション特集2020』の特別企画として、参加プロダクションの中から、過去のデビュー特別オーディションで20歳以上の応募者の採用実績がある芸能プロの新人開発担当者にインタビュー。審査の際に重視する点、20歳以上の世代に期待していること、新人の育成方針、今まさに求めている人材、20歳を過ぎてからのオーディション挑戦で必要なことなど、これを熟読して、芸能界デビューへの切符を掴み取ろう!!

ヴァンセット・プロモーション

主な所属者

映画「るろうに剣心‐The Beginning‐」(2021年GW・全国公開)出演の脇崎智史や『仮面ライダーセイバー』に出演中の高野海琉 ほか

プロダクション紹介

提携ドラマ・映画プロデューサー作品への出演の他、CM等広告媒体への活動ができるプロダクション。個々の特性を生かしながら、演技者としての技術を身につけさせ、また一人の社会人(学生であっても)としての一般常識やマナー、責任感を培わせていく。英会話習得にも力を入れ、世界的にも活躍し得る人材を育てていく。

新人募集に関して

応募資格:13〜38歳までの男女
なお、2018年に実施したデビュー恒例『夏の特別オーディション』において、矢田智久(当時26歳)が合格している。

応募ページへ

――書類審査の際、特に重視しているところは? 10代と20代以上の世代で見ているポイントに違いはありますか?

「基本的に、書類審査では最初に写真のイメージを中心にみて、気になる方がいたら年齢や志望動機などをチェックするようにしています。10代と20代以上においての審査で違ってくる点としては、10代に関しては、多少変な撮り方をしている写真であっても通過にしたりすることはありますが、20代以上の世代でそういう写真で応募している方は、その写真だけでマイナスポイントになります」

――最低限のマナーとして写真はきちんとしたもので応募しないと審査対象にもならない場合がありますよね。

「弊社の方針として、たくさんの方にチャンスを与えたいという想いもあるので、書類通過させるかどうか迷った場合は面接しようと、1次選考を通過させることが多いんです。そこで実際に会ってみたら、応募写真よりもぜんぜん光っている子とかもいたりするので、応募写真は本当に重要だと思います。それと、20代以上の場合は、見た目プラス、中身もとても重要になってくると思います。“何をやっているか”“どんなことをやってきたか”ということで、顔つきもぜんぜん変わってくるので。人としての成熟度・未成熟度というのもポイントになってきます」

――近年審査をしていて思う、応募者の傾向や気になる点などありますか?

「応募していただく方の中には、自己PRや志望動機の文書がけっこう長い方が多い気がします。長くても面白ければ良いのですが、何度も同じようなことを繰り返したり、自分の考えを要約できない人は、役者をやっていく上でも苦労すると思います。今は、スマホでも簡単に応募できる時代ですが、やはり直筆の履歴書のほうが、字体から人柄みたいなものも伝わってくるものがあるなとは思います」

――採用する際の基準や重視していることは?

「弊社のモットーとして、『一人の社会人(学生であっても)としての一般常識やマナー、責任感を培わせていく』というのを掲げているのですが、年齢なりの常識とマナーが備わっていることはとても大事だと思います。たとえば、面接のときに、少なくとも自身で応募して面接に来たのであれば、自分の想いや伝えたい熱意に加えて、その事務所がどんな事務所なのか、自分に求められることなどを、ある程度準備してくるべきだと思います。応募時の段階でも、将来的に事務所(ヴァンセット・プロモーション)を背負っていく看板俳優になる、という位の目標も持ってくれる人だと、時としてより興味深くその人のお話を聞く傾向があります」

――そのプロダクションがどんな事務所で、どういう業績があるのかなどを調べた上で、傾向と対策を考えるというのは、受験や就活でも一緒ですよね。

「そうですね。ある程度の台本を想定して面接に臨むことが大切だと思います。それと、物事を感じてそれを発信するお仕事なので、いろんな角度から1つの物事を見られる感性も大事。今は、スマホでいろんな情報を得ることができる時代ですが、政治や経済ニュースはスキップして、芸能ニュースしかみないという人も多いと思います。ですが、日々生活をしている中で、いろんなところにアンテナを張って、世の中で今何が起こっているのかなど、それらをキャッチして様々な言葉を知るということはとても大事だと思います。台本を貰ってセリフを覚えるときに、背景を思い浮べることができるかは、そういうバックグラウンドがあるかないかで全然違ってくるんです」

――言葉1つとっても、その言葉を知らなかったら台本をきちんと理解できないですしね。

「芝居のことだけじゃなくても、自分の引き出しの中に、いろんな言葉や知識があれば、監督から『次はこうしてみて』と言われたときにも、パッと対応することができる。臨機応変に現場で対応できないと、次の仕事にもなかなかつながっていかないですから。この仕事は、毎回違うスタッフさんや共演者の方とご一緒する機会が多いですし、最初は初対面の方ばかりの中、いろんな話に対応できる、コミュニケーションをとれるというのは現場ではとても大事なこと。自分が好きなことや興味のあることを深く掘ることももちろん良いですが、浅く広くでもいいからいろんなころにアンテナを張って、吸収したほうが良いと思います。そういう一般常識に加え、20代以上に関しては、一人の人間としてのバランスを重視しています。成人しているのであれば、運転免許くらいは持っていてほしいなと。特殊な趣味や資格じゃなくても良いので、運転免許や英検などの資格は持っていないよりは、持っていたほうが良いと思います」

――日常生活の中で芝居につながることって、意外とたくさんありますよね。それを意識して生活できるかできないかでも変わってくる気がします。

「技術はあとからついてくるものなので、そういう引き出しが多いほど、いろんなものに対応できますし、人生経験が芝居に繋がるので。演技者として輝くか・輝かないかではなく、人としてアンテナを張って吸収できる人、そしてその努力を自らできる人。それの努力を惜しまない人というのがこの世界で輝くのだと思います」

――ヴァンセット・プロモーションさんが、いま求めている人材とは?

「弊社としては、経験がない人たちにチャンスを与えてあげたいというスタンスなので、ピュアでまっすぐで何も色がついていないような方や、初めてオーディションを受けるという未経験の方も歓迎します。求めている人材としては、スーツが似合ったり、平成・令和というよりは、“昭和”の爽やかなイメージや誠実さが伝わるような方を特に求めています。そういった爽やかさや誠実さというのは、どの時代でも安定している路線ですし、テレビCMや映像のお仕事につながりやすいので」

――新人の育成方針で心がけていることはどんなことですか?

「弊社の場合は、まずテレビCMのオーディションからスタートさせることが多いです。それは、仕事につながらなかったとしても良いオーディションの経験にもなる。それと、所属俳優がメインキャストとして出演する作品があった場合には、可能な限り新人の子をその現場に連れていって、その仕事現場を見せるようにしています。そうすると、本人のモチベーションも上がりますし、それに加えて、“自分があそこに行くには何が足りないのか”というのを自分で気づくきっかけにもなるので」

――20歳以上の世代がオーディションを受ける際に“強み”になり得るものってどんなことだと思いますか?

「もちろん個人差はありますが、この仕事を一生の仕事にしていくんだという覚悟や目標や自分の芯がブレないことが20代以上の強みになるのではないでしょうか? やりたいという夢、空想から現実にスイッチするのが20代じゃないかなと。『芸能以外、自分には選択肢がないんです!』というような本気さが伝わってくると、こちらもこの子を本気で売っていきたい!という想いになれる。だからこそ、20歳を超えてから挑戦するのであれば、この先の人生に関しても頭に入れながら、役者として5年後、10年後、自分はどうなっていきたいのか、ある程度のビジョンを持って臨んだほうが良いと思います」

――最後に、デビューユーザーへの応援メッセージをお願いします。

「本当に自分はコレがやりたい!一生の生業にしたい!と思っているのであれば、一歩踏み出して応募しないことには何も始まらないと思います。今、やりたいと思っていて、このようなオーディションがあるということが自分に回ってきたご縁だと思って、ぜひ応募してみてください」

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