仮面女子かんさつ記 Vol.11 | Deview-デビュー
アイドルの命である顔を仮面で隠し、秋葉原の常設劇場『P.A.R.M.S』で1年365日連日ライブを行う“最強の地下アイドル”仮面女子。幾多のオーディションで涙を飲んできたメンバーたちが、この場所で全力を振り絞り、オリコン週間1位、地上波冠番組とチャンスをつかみとってきた。夢のさいたまスーパーアリーナワンマンは11月23日! Deviewは彼女たちの奮闘を「観察」し続ける!
年中無休でライブする仮面女子の毎日には事件がいっぱい☆
11.23 さいたまスーパーアリーナワンマン直前
仮面女子『意気込み座談会』〈前編〉
−−11月23日に行われるさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「地球のおへそ」がいよいよ近づいてきました。昨年10月にZepp東京で行われたワンマンライブでサプライズ発表されてから約1年。地下アイドルとしては前代未聞の大舞台。ここに至るまでに皆さんがどんな日々を過ごしてきたのか教えていただけますか?
桜のどか(以下、桜)「とにかくめまぐるしい1年でした。Zepp東京のワンマンでも驚いていたのに、その後にまさかさいたまスーパーアリーナでワンマンライブができるなんて想像もしていませんでした。その後、シングル『元気種☆』でオリコンチャート1位を獲得したのが転機になりまして、いろいろな大きなイベントに呼んでいただいたり、テレビで『やっぱ全力だねー!』(テレビ東京)、『なりきり!仮面女子』(TOKYO MX)というレギュラー番組を持たせていただいたり…。私自身、もっともっとこの世界で頑張っていかなきゃ、という意識が芽生えた1年でもありました。そして、いつも常にさいたまスーパーアリーナのことが頭にあり続けたので、気を抜くタイミングがなかったです」
森カノン(以下、森)「Zepp東京でさいたまスーパーアリーナのワンマンが発表されたときは『1年後か…1年後はどうなってるかな…』と思っていたんですけど、毎日毎日ステージに出ているうちに気がついたらもう目の前に迫っていて、私自身もまだ仮面女子にいることができました。私は所属事務所のアリス・プロジェクトが設立されたばかりのころ、まだ仮面女子もアリス十番もなかったときに入所して、もうすぐ5年になります。最初のうちは小さなライブハウスで週末にライブをしていたんですけど、ファンも全然いませんでした。それが、常設劇場ができ、Zepp東京でワンマンができ、そして今度は夢のステージに立つことができます。本当に夢を見ているみたいです。不安がないと言ったら嘘になりますけど、それ以上にワクワク感のほうが大きいですし、11月23日は世界で一番熱い夜にしたいですね! 地下アイドルとして、私たちが歴史に名を刻む日にしたいと思っています」
立花あんな(以下、立花)「実は、去年Zepp東京でさいたまスーパーアリーナでのワンマンが発表された後、『ラウドパーク』(日本最大のメタル・フェス)に出演させていただくということでさいたまスーパーアリーナのステージに立ったんです。もう、今までに立ったどんな会場よりも広くて、そこが仮面女子とファンの方たちだけで埋まるというのがまったく想像できませんでした。正直言うと、不安な時期もありました。この1年でメンバーもかなり変わりましたし、仮面女子候補生から昇格した新メンバーが11月23日までに成長してくれるのかと…。でも、私たちは『さいたまスーパーアリーナへの道』と題して、全国ツアーを展開したんですよ。そのツアーを経験しながら、新メンバーはもちろん、スチームガールズやアーマーガールズのメンバーもすごく成長してくれました。秋葉原の常設劇場パームスに戻ってきてからも、みんながライブに臨む心構えが見違えるくらい変わっているのがわかって。私自身も成長できた部分もあると思いますけど、後輩たちが成長してくれたのがすごく嬉しいですし、だからこそ、『地球のおへそ』を成功させたいです!」
黒瀬サラ(以下、黒瀬)「私もまだファンの方が少ないころから活動してきたので、自分が憧れている有名なアーティストさんが立つようなさいたまスーパーアリーナのステージに仮面女子だけで出られるということが今でも信じられないです。私はもともと緊張しやすいところがあって、ライブの前にはいつも不安で震えていました(笑)。でも、この1年で少しずつ余裕が出てきて、ファンの方たちと一緒に自然にライブを楽しめるようになりました。さいたまスーパーアリーナでは、ずっと応援してくれたファンの方たちに、『こんなに大きいステージに立てるようになったんだよ』というのを見せたいですし、思い切り楽しみたいと思います」
百瀬ひとみ(以下、百瀬)「去年、さいたまスーパーアリーナのワンマンが発表されたとき、私はまだ仮面女子候補生でした。『来年には私も仮面女子になってさいたまスーパーアリーナに立ちたい!』と思いましたし、4月には念願の仮面女子に昇格もできたんですけど、それからが大変でした。候補生のときとは比べものにならない忙しさと大変さで、ついていくのに精いっぱい。まったく余裕がありませんでした。でも、やっとちょっとずつ慣れてきて。あんなちゃんが言ったように、全国ツアーを経験したことで成長できたところもあると思いますし、11月23日まで残された日々を大切にしたいです。一日一日成長していきたいと思います」
楠木まゆ(以下、楠木)「私も、ももみん(百瀬)と同じ仮面女子候補生だったので、Zepp東京ワンマンの当日はパームスにいて仮面女子不在の劇場を守る役目でした。そして、さいたまスーパーアリーナワンマンの発表を聞いたとき、先輩たちがそんな大きい会場でライブをするということに驚きながら、『私も出たい!』と思いました。ももみんと一緒に4月に仮面女子に昇格してからは、嬉しい反面、自分の甘さや力不足を思い知らされましたし、なかなか成長もできなくて先輩たちに怒られることも多かったです。それでも、全国ツアーが転機になって。心から『仮面女子の一員として成功したい!』という気持ちになり、日々のライブに向かう意識も変わりました。今まで先輩たちが築き上げてきたものも実感できるようになりましたし、毎日ステージに立てる喜びもわかり、大きな壁を越えることができたような気がします。11月23日には、先輩たちと心を一つにしてすごいライブをお見せしたいです!」

森カノン/1990年2月11日生まれ。北海道出身。

桜のどか/1990年8月12日生まれ。京都府出身。
−−いろいろな思いを抱えながらこの1年を過ごしてきたんですね。昇格組の百瀬さんと楠木さんはかなり大変だったようですが…。
百瀬「さいたまスーパーアリーナに向けて、最初は不安しかなかったです(笑)」
楠木「私は逆に嬉しくて仕方なかったんですけど、仮面女子として必要な体力とか心構えとかがまったくないことに気づいて、だんだん不安になっていきました」
百瀬「毎日が仮面女子候補生のころよりもずっと早く過ぎていくように感じられました。数ヶ月があっという間に経ってしまって…」

立花あんな/1992年2月29日生まれ。東京都出身。

黒瀬サラ/1996年8月6日生まれ。埼玉県出身。
−−お二人以外にも4月に昇格したメンバー、さらに9月に昇格した新メンバーもいます。先輩メンバーはどう思っていましたか?
「新メンバーは不安だったと言っていましたけど、私たちも不安しかなかったです(笑)。本当に大丈夫なのかな、さいたまスーパーアリーナに間に合うのかな、っていう。私たちが何年もかけてやってきた曲をこの短期間で一気に覚えなきゃいけないですし、他にも身につけなきゃいけないことがたっくさんありますし。それに、ここ最近で新曲も大量に増えました。でも、みんな喰らいついてきてくれて、根性で頑張ってくれました。実は、メンバーの入れ替わりがあった後、ファンの方たちや一般の方たちにデビュー当時の仮面女子と比べられることが多かったんです。よく言われたのは『パワーダウンした』という言葉でしたけど、それを聞くのは本当につらかったですし、私は仮面女子として今のメンバーが最強であってほしいんです。今はまだ奮闘中ですけど、その成果を見せる場所がさいたまスーパーアリーナのステージだと思っています」
「新メンバーがすごく苦労しているのはわかりました。私、自分がもしも新メンバーの立場だったらついていけないんじゃないか…って思うくらい(笑)。でも、やっぱり先輩としてつい新メンバーを怒ってしまうことは多かったです。それでも必死に活動してきてくれて、素直にすごいなと思います。実際、卒業していくメンバーも、候補生の段階でやめていっちゃう子もいます。それを乗り越えて、仮面女子に昇格して…(百瀬と楠木を見て)ねぇ、なんでウルウルしてるの(笑)!?」
百瀬楠木「…(涙)」

楠木まゆ/1992年10月13日生まれ。東京都出身。

百瀬ひとみ/1996年3月10日生まれ。大分県出身。
−−思わず感極まってしまいましたね。今に至るまでの道を思い返すと、胸がいっぱいになってしまうこともあるんでしょうね。
「新メンバーには、うちらとはまったく違う苦労があるのはよくわかります」
楠木「先輩たちに怒られることはたくさんありました…。でも、それだけ先輩たちには築き上げてきたものがあるということだと思うんです。それに、私たちを嫌いで怒っているわけじゃない、成長してほしいと思っているから怒ってくれているんだって…(涙)」
「こっちまでもらい泣きしちゃうよ〜」
楠木「怒られると心にグサグサくるんですけど、怒る側も体力を使うと思いますし…。怒ってくれてありがとうございます!」
立花黒瀬「(爆笑)」
百瀬「先輩たちは優しさで怒ってくれているんだな、仮面女子を良くしたいから怒っているんだな、というのがいつも伝わってきました。だから、怒られても素直に受け止められました…(涙)」
立花「まださいたまスーパーアリーナの前なのに、泣きすぎだよ(笑)」
「小さなことで怒ることが多かったんですよね。『開けたら閉める!』とか、『使ったら戻す!』とか、『ゴミ箱が満タンになったら取り替える!』とか。小学生に怒ってるのかな…みたいな(笑)」
「ほとんど生活指導でしたね。私たち、四六時中一緒に過ごしているので、家族よりも家族なんです」
黒瀬「私は、新メンバーがライブ前に『どうしよ、緊張する!』とか言っているのを聞くと、まるで昔の自分を見ているみたいな気がします。そんな私でも、今は教えられる側から教える側になって、余裕も出てきているんですけど、新メンバーの気持ちもよくわかります。新メンバーと同じように怒られてばかりの日々を乗り越えて今があるので、初心を忘れず、みんなで一緒に成長していきたいです」
楠木「私たちは前のメンバーがやめた後に昇格して、『やっぱり新メンバーじゃダメだね』ってよく言われました。だからこそ、11月23日には『仮面女子は前よりもずっとパワーアップしたね』って言ってもらえるように、絶対成功させたいです!」

さいたまスーパーアリーナワンマン直前
仮面女子『意気込み座談会』〈後編〉に続く。


撮影/厚地健太郎 取材・文/小沢康弘
profile
仮面女子●ホッケーマスクがトレードマークの“最強の地下アイドル"。秋葉原の常設劇場P.A.R.M.S(パームス)で1年365日ライブを行う。アリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズが合体した大型ユニット。2015年1月1日にリリースしたシングル『元気種☆』は、オリコン史上初となるインディーズ女性アーティストによる週間第1位を獲得。テレビ番組『なりきり!仮面女子』(TOKYO MX)も好評放送中。アリス・プロジェクト所属。
http://www.alice-project.biz/kamenjoshi
仮面女子とは?
アリスプロジェクトに所属する“最強の地下アイドル”〈アリス十番/スチームガールズ/アーマーガールズ〉がコラボレーションした超大型ユニット。
異形とも言えるホッケーマスクをかぶったアキバ系アイドル集団。
芸能界に居場所が無くなった【選ばれなかった者達】が集まり、顔を隠すことで個人のアイデンティティを捨て、代償に群れとしての強烈なアイデンティティ手に入れた。
自らを地下アイドルと名乗り、ライブ本数は年間1000本を超え現在アキバ系アイドル最強の名を欲しいままにしている。
▼現在新しい仲間を募集中!! 仮面女子新ユニット1期生アイドルオーディション
〜ライブを軸に様々なメディアに活動の場を拡大中〜

★2015年11月23日(月・祝)仮面女子ワンマン
さいたまスーパーアリーナ!
http://www.alice-project.biz/special/fc

★キャパ400名以上、アイドル業界最大級
秋葉原の常設劇場P.A.R.M.Sで365日毎日ライブ公演中!
http://www.alice-project.biz/parms

★地上波冠番組

TOKYO MX 毎週金曜25:35〜25:40
『やりきり!仮面女子 天下取るなら、イッちゃって!』
http://www.alice-project.biz/dailyalice/tube?id=11

★業界初!毎日更新ドキュメンタリー『地下アイドル〜純血〜』
http://www.alice-project.biz/dailyalice

★連載コミック配信中
『仮面女子 スチームガンズ・ガール』
http://comic-walker.com/news/detail/337/

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