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2013/01/31 19:01

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平田薫、23歳の新境地、主演映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』で大胆演技に挑戦

2日公開の映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』で主演する平田薫。(C)吉本興業
2日公開の映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』で主演する平田薫。(C)吉本興業

 デビューして10年、近年では女優としてさまざまな作品に出演してきた平田薫。清純派のイメージのある彼女が、今回、竹中直人がメガフォンをとった映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』(2月2日公開)で、大胆な演技に体当たりで挑戦している。現在23歳になった平田が新境地への挑戦を語った。

 自縛---自分で自分の身体を縛ること。そんな特異な趣味を持つ女性を描いた作品。原作は“女性による女性のための官能小説”。この作品に今回チャレンジした平田。これまでは清純な役柄や等身大の女性の役が多かった彼女にとってはハードルの高いものになったと思いきや…。
「最初、作品のタイトルを聞いたときはあまり意味がわからなかったのですが、知ったときは驚きました。でも、いざ演じるとなった時、自分が官能小説というものに持っていたイメージとは違ってて…。
官能的な面を押し出した内容なのかなと思ってたんですけど、ストーリーが楽しめる作りになっていたし、縄で縛ることだけをクローズアップしているのではなくて、一人の女の子の心の動きだったり、会社で働いている中でのストレスだったり、楽しんで台本を読めたので、撮影に入るのが楽しみでした。また実際に演じていても、どう気持ちを表現していいかわからないということはなかったです」

 作品中には、長回しの1カットの中で、縛り始めから完成まで自分でやらなければならないシーンがあった。その他にも、自分で縛っているシーンの描写も多く、撮影前の1ヶ月半くらいの間、自分で縛る練習をしていたという。
「身体を縛るのは、規則的な動きで左右対称なので、作業自体は覚えてしまえば難しいことはないですけど、身体になじむというか、何も考えないでも自然にできるように頑張りました。縄で縛った時の感触の良さはわからないですけど、実際縄で縛ることを趣味にしている人たちって感じ方がそれぞれ違うんみたいなんです。縄の縛りのきつさが気持ちいい人もいれば、縄目の美しさにこだわる人もいるので、インターネットでそういうのを趣味にしている人のブログを読んだり…。演じながら、自然と百合亜の内面に近づけていけたかなと思います」

 昨年末で23歳になった平田。女優として、新人とは言えないキャリアになってきて、今回の作品で、自分の殻をつき破ろうというような思いはあったのだろうか。

「それはいつも考えていることですが、でも一歩踏み出そうという時にその材料がそこにあるとは限らない。そういう意味で今回、こういうチャンスをいただけたことは大きいと思います。
今回の作品では、監督やスタッフのみなさんが受け入れてくださって、私も安心して入って行くことができました。今までで一番フラットな気持ちで入っていけたかもしません。監督さんやスタッフさんを信じて演じるということが大事なんだと、改めて思いました」

 一人の23歳の女性として、演じるのにためらいがあったのではないかと思われるシーンもあり、周りの監督やスタッフを信頼しないとできない芝居も含まれている。「すべてをさらけ出さないとできない役でした。やっぱり不安だし、それを怖がらないでできたのはすごくいい経験になったなと思います」

 この作品の中で、本人的に特に印象に残っているのは、物語の終盤、旅に出た百合亜と渡瀬(津田寛治)の二人が、ホテルの別々の部屋で、それぞれ自縛しているシーンだという。
「津田さんが縛っている姿は、可笑しいんですけど、同時にとても哀しくて…。
自分の撮影の前に津田さんの撮影を観させてもらったんです。モニター越しに観ていて、哀しみとか、苦しみとか、怒りとかすべて、渡瀬の爆発した感情が伝わってきました。それに影響を受けて、自分の縛りの演技に入れたので、集中できました。渡瀬の近くで縛ってる気配の出し方とか、感覚がつかめて、すごく集中して取り組めた感じで、気付いたら終わってた感じです。
あんなに滑稽なのに、なんであんなに哀しくなるんだろう?なぜ人の心を動かすんだろう…。印象的なシーンです」

 竹中直人監督については「監督が観ていた視点というのが、すごくピュアで繊細で、すごく驚きました。自分が縛ってるシーンが可愛くなるとは思いませんでした」と話す。アドバイスされて成長できたことも多かったという。「監督は『役って自分がなるものじゃなくて“入ってくるもの”なんだ』とおっしゃって。『どういうことなんだろう、どうすればいいんだろう』と思っていたんですけど、撮影中『百合亜の顔になってきたね、それは百合亜が入ってきたということだよ』と言われたんです。私がフラットな気持ちでいたところに監督たちが入れてくれたんだなと。今回、演じるにあたって新しい感覚をつかめたのが大きいと思いました。これからも、どんどん新しいことを吸収しながら自分の中で引き出しが増えていけばいいなと思います」と女優としての意気込みを語った。

 平田が主演する『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』は、来月2日より、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国公開。出演は、ほかに安藤政信、綾部祐二(ピース)、津田寛治ほか。配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

●平田薫プロフィール
ひらたかおる●1989年12月15日生まれ、宮城県出身。2003年、雑誌『CANDy』のモデルオーディションでグランプリになり、モデルデビュー。その後、主に女優として活動。これまで映画『るろうに剣心』、ドラマ『深夜食堂2』などに出演。現在『ミエリーノ柏木』(テレビ東京)出演中 。(アミューズ所属)

関連写真

  • 2日公開の映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』で主演する平田薫。(C)吉本興業

  • 劇中、自分で自分を縛るシーンに奮闘した平田。(C)吉本興業

  • ピース綾部(左)も、平田の大学生時代の彼氏役で出演。(C)吉本興業

  

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