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2017/11/02 20:38
あえて苦手なダンスに挑戦し審査員を魅了、ホリプロTSC「特別賞」井上祐貴さんに注目
芸能プロダクション・ホリプロ主催のオーディション、第42回 ホリプロタレントスカウトキャラバン「気になるあの子」の決選大会が29日、東京・品川グランドホールにて開催され、応募総数36,504人の中から男女合わせて10名のファイナリストが決戦大会に出場。十人十色の個性豊かなファイナリストによるバラエティに富んだパフォーマンスで審査は難航。急遽「特別賞」が設けられ、個人パフォーマンスで、あえて苦手なダンスに挑戦し審査員を魅了した、井上祐貴さん21歳が選ばれた。
第42回目を迎える今大会のテーマは「気になるあの子」。昨今、個性的なルックスやユニークな発言、ファッションなどのトピックスで注目されたことをきっかけに、テレビをはじめとするあらゆるメディアに露出するようになった若手タレントが数多く活躍していることに注目。自身の特徴を生かしながら多方面で活躍できる次世代のタレントの発掘・育成を目指して、全国の中学3年〜22歳までの男女(国籍不問、他薦OK)で「人目を引くちょっと気になるあの子」を幅広く募集。
応募総数36,504人の中から、1次審査を通過した応募者が全国9ヵ所で実施された地方予選に参加。その後、18名(女性11名、男性7名)が3次審査となる合宿審査に参加し、決戦大会に進むファイナリスト10名が決定。その後、ファイナリストたちは3度にわたる合宿審査を通して、決戦大会に向けてパフォーマンスのレッスンを重ねてきた。
特別賞を受賞した井上さんは、ウォーキング審査で身長187cmという高身長を生かしスタイルの良さをアピール。MCを務めた小島瑠璃子も「スタイルいいですね〜」と反応していたほど。決戦大会に向けて「最初は不安とかいっぱいありましたが、今は“こいつ、スゲーじゃん!”と思ってもらえるようなパフォーマンスができると自信がついているので、最後まで見てください」と力強く意気込む。クールなルックスとは裏腹に、誰からもイジられる愛されキャラだという井上さん。MCの武田修宏から「スタイルがいい。身長187cmということは、モテる?」と聞かれると、「ちょっとは…」と照れ笑いを見せていた。
ファイナリスト10名が個人パフォーマンス審査で、バレエやパルクール、殺陣、ピアノなど、バラエティに富んだパフォーマンスを披露し、自分の魅力をアピールする中、井上さんはあえて自分の苦手な「ダンス」に挑戦。冒頭にまず合宿審査を振り返ったVTRが流れ『合宿のダンスレッスンで、周りのみんなについて行けず悔しい想いをした』『でも苦手だからこそ向き合う。夢を掴むために踊ります』と苦手なダンスに挑戦した訳と決意を表明。ダンス初心者ながら、猛特訓を重ね、マイケル・ジャクソンという難しいダンスを披露し、審査員・観客の心をわしづかみにした。
審査員を務めたヒャダインも「苦手なダンスに挑戦して、しかもマイケル・ジャクソンという、めちゃくちゃハードル高いものをやるというメンタルの強さにビックリしました」と感心しきりの様子で、同じく審査員の伊集院光も「僕はダンスの技術面に関してわからないけど、真面目な性格が出ている良いダンスだなと思った」と感想を述べた。
「バラエティレクリエーション審査」では、グランプリの定岡ゆう歩さんと同じく、二組目の『みんなで合わせましょー!!』に参加した井上さん。お揃いの“いもジャージ”で登場したファイナリストの中で、唯一、上着のジャージをインするスタイルで個性を発揮。伊集院は「同じ服装を揃えたときに、何かひと工夫するというのはセンスがある。それを見て、スタートからいい評価だったし、積極性が見えてとても良かった」と絶賛していた。
結果発表の際、特別賞で名前を呼ばれた井上さんは、驚いた表情を見せ「めっちゃ嬉しい。(グランプリを逃した悔しさより)嬉しさのほうが大きい。やりきったので、結果が残せてよかったです」と喜びをかみ締める。今大会を1次審査から見守っていた今村加菜実行委員長は「合宿でとても素晴らしい成長を遂げた。実行委員やファイナリストのみんなへの気配り、人柄の良さが光っていた」と選出理由を明かし、「それを持って、みんなに愛されるキャラクターになってほしい」と呼びかけた。
20年ぶりの男女募集となった第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンは、グランプリが定岡ゆう歩さん、特別賞が井上祐貴さんと、それぞれ男性が受賞。リアクションが大きく、周りをも笑顔にさせる天性の明るさを持った定岡さんに対して、スタイル抜群でクールなただずまいにも関わらずイジられキャラであり、熱い闘志を内に秘めている井上さんという、まったくタイプの異なった逸材が発掘された。今村実行委員長によると、二人とも「人への気遣いができる」という共通点もあり、二人がどんな風に愛されるスターへと成長を遂げるのか、今後の活躍に期待したい。