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2017/07/27 17:01
ジャニーズJr.松田元太、伝説の先輩・佐野瑞樹と共演 WBB最新作『ミクロワールド・ファンタジア』開幕
ジャニーズ事務所所属の俳優・佐野瑞樹と演劇ユニット*pnish*のリーダー・佐野大樹の兄弟によるプロデュース公演“WBB”の最新作『ミクロワールド・ファンタジア』が26日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕。それに先駆けて、公開ゲネプロが行われ、佐野兄弟に加え、松田元太(ジャニーズJr.)、岡幸二郎が囲み取材に応じ、本番への意気込みを語った。
瑞樹&大樹兄弟によるエンターテインメントワールド「WBB」は、奇数回は兄・瑞樹が企画するSide-Wの”ワンシチュエーションコメディ”で、偶数回は弟・大樹が企画するSide-Bの”アクション・活劇要素を含んだコメディ”を特徴としており、第12回公演となる今作は、大樹が企画・演出し、WBB版 ミュージカル“風”ファンタジックコメディーに挑む。ベンチャー企業の社長で、仕事はできるが冷徹で傲慢な男・藤崎(瑞樹)が、ある日突然、地上1センチメートルの世界へ迷い込み、そこで出会った昆虫たちと交流を深めていくことで、仲間の大切さに気づいていく姿を描く。
WBBでは初となるミュージカル要素取り入れた公演ということで、瑞樹は「今までやってきた中で一番緊張する」と打ち明け、「“風”って言っているけど、まあまあのミュージカルになった。みんながガチになって熱が入ってきて、“もっといこうぜ!”みたいな感じだったので、僕はずっと『(ミュージカル)“風”だよ!?』って伝えていたんですけどね。気づいたらこんな感じになっていて、僕はもうドキドキです」と苦笑い。
WBBの旗揚げ公演にも参加し、『レ・ミゼラブル』や『ロミオ&ジュリエット』など数多くのミュージカル作品で活躍する岡は「今回、若い18歳の初々しい彼(松田)の初舞台で一緒にできて嬉しい。私はガチで歌い、彼(松田)はガチで踊る…これはもうミュージカルだよ!」と語ると、瑞樹は「ここ(松田と岡)だけ、すごいミュージカルしてるんですよ。僕はゲンゲン(松田)と一緒に踊らないといけないし、岡さんとは一緒に歌うところもあるし…。だから余計に緊張しちゃう」と正直な思いを吐露。
ジャニーズ事務所の大先輩である瑞樹との共演に対して、ジャニーズJr.の松田は「伝説の…本当に存在するのか?っていう先輩」と素直な想いを語ると、瑞樹からは「若干、悪口になってるだろ(笑)」と突っ込まれ、「いやいや、(悪口に)なってないですよ!(笑)。でも、それくらいすごい方と一緒にお仕事させていただいていて、本当にスゴイなと思う」とコメント。さらに、出演が決まった際に「嬉しすぎて、すぐに親に電話したら、『あの瑞樹さんと?』って言ってた」と親とともに喜びを分かち合ったという。
松田とふた回り以上年齢が離れており、松田の両親と同い年だという瑞樹は「これまでも後輩と共演したことはあるけど、10歳以上離れたことがなかったので、僕もびっくり」と語り、「最近、やっと僕のことを“オモシロおじさん”って認識してくれるようになって、僕を見るだけで笑うんですよ。僕も嬉しくてはしゃいじゃうんですけどね」と顔をほころばせていた。
また、今作の振付は、自身もプレイヤーとして活動するなか、近年振付家としても活躍するジャニーズ事務所所属の屋良朝幸が担当。大樹は「振付の屋良くんにはとても助けていただきました。世界観を見事にブラッシュアップしていただき、完成度を上げていただき、本当に感謝です」と感謝の想いを語る。瑞樹は「カッコイイ振りをつけてくれるっていうのは、ある程度予想していたけど、予想以上でした」と語り、「こんなに作品の意図を汲みとってくれていて。ただ踊るんじゃなくて、しっかり役の心情を表現しないとダメなんですが、その通りに振付してくれている。そういう意味ではすごいなって思うし、いつの間にそんなにすごい人になったんだっていう感じ。気づいたら屋良先生ですよ」と絶賛。
屋良と幾度も共演経験があるという岡も「屋良の初舞台、屋良の初主演、屋良の外部の初めての振付作品と、それぞれ節目節目で共演していて。今回、スタッフに屋良が入るということを聞いて、個人的に大喜びしていました」と明かし、「『屋良』って言っていたけど、いつのまにか屋良先生になっていて。毎回稽古が終わると、その日の稽古を見て(屋良が)課題を出して。それをこの二人(瑞樹と松田)が次の日にクリアして稽古に来るんです」とコメント。
瑞樹と松田は、自主練にも励んでいたそうで、「まずとにかく回数をこなさないと、“表現”というところまでいけないなと思ったので、繰り返しやりました」と瑞樹が振り返り、「非常に大変でしたけど、屋良くんも本当に丁寧に教えてくれるし、稽古終わってからもずっと付き合ってくれて。あんなに一生懸命教えてもらえると、だったらちゃんと応えなきゃ!っていう想いがすごくある」と決意を新たにした。松田も「屋良くんに振付してもらっているので、ちゃんと自分のものにして、(自身が演じる)アレックスとして、ちゃんとお客様にみせられたら」と気合十分で答える。松田は歌とダンスで魅せるソロ曲もあり「(ゲネプロでは)本当に過呼吸になりそうでした」と明かしつつも、「すごく楽しくてやりがいがあります」と笑顔を見せていた。
WBB vol.12『ミクロワールド・ファンタジア』は、7月26日(水)〜8月1日(火)まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演。その後、大阪公演が8月4日〜6日までグランフロント大阪北館4階「ナレッジシアター」にて上演される。