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2017/02/09 06:31
仮面女子・川村虹花、ガンバレ☆プロレスオーディションに合格「アイドルの概念を覆す!」
最強の地下アイドル「仮面女子」のメンバー・川村虹花(かわむら・ななか/21歳)が8日、竹芝プロレス道場で行なわれた「ガンバレ☆プロレス’17 新世紀オーディション」の審査に合格。プロレスデビューに向けて稽古を開始し、アイドルとプロレスラーの両立を目指す。
川村がプロレス挑戦を決意したのは、母から「中学時代に長与千種に憧れたが、身長制限で女子プロレスラーになる夢を断念した」という昔話を聞いたこと。母への恩返しのために、母の代わりに女子プロレスラーになる夢をかなえようと、ガンバレ☆プロレスのオーディションに挑んだ。
当日の審査内容は体力テスト(スクワット100回)と自己PR、一芸披露。川村はここでもガンバレ☆プロレス代表の大家健に向けて、母への想いを熱く語り、体力アピールのため縄跳びの二重跳びを延々と飛び続け、特技の「立てた一升瓶の上に乗る」という荒技を披露した。全員の審査が終わった後、大家代表がリングに上がり、受験者に自分の顔を思い切り張るように指示。川村が声を上げて大家の顔を一発張ると、大家はその気持ちを受け止めて口を開いた。
「最近、わたくしごとで子供が生まれたんです。もし俺がプロレスをメジャースポーツに出来なくて、子供がプロレスをやりたいって、俺の代わりに夢を叶えたいっていうんだったらそんなに嬉しいこと無いのよ! 親のやりたかったことを叶えたいっていうのは、俺は“イイ!!”と思うわけ! プロレスのことを全然知らないかもしれないけど、アイドルも楽じゃないけど、プロレスも楽じゃないぞ!! お前がホントに親のためにプロレスラーになりたいっていうんだったら、それは、合格だよ!! ガンバレ!ガンバレ!ガンバレ!」と号泣しながら合格を告げた。
大家はオーディション終了後に「プロレスをメジャースポーツにするために、あまりプロレスに触れていない人間、新しい人材を育てるということが大切」と考え、「人が変わろうと思った瞬間に変われるか?というのが一番大事。年齢がダメだから、体力が無いから、そんな言い訳を作らないようにしてほしいと、ガンバレ☆プロレスの立ち上げからずっと言ってきたんです。限界を作っていた人たちが、僕らがやっていることに勇気をもらってオーディションを受けに来てくれたことが分かった。だから僕らがやってきたガンバレ☆プロレスは無駄じゃなかった、その遺伝子が受け継がれてオーディションに参加してくれる人がいる、それでどんどん層が厚くなっていって、ガンバレ☆プロレスがメジャーになっていくと思いますので、非常に有意義なオーディションだったと思っています」と興奮気味に語り、「今後、合格者たちは、デビューを目指してプロレスの稽古をしてもらう」と期待をかけた。
合格をもらった川村は「嬉しい気持ちでいっぱいです! まだデビューは決まっていませんが、母の夢を絶対にここで叶えたいと思いますので、ガンバレ☆プロレスさんで頑張っていきたい。今からがスタートだと思っているので、応援よろしくお願いします」とほっとした表情。
リング上で大家と対峙した川村は「すごく緊張はしたんですけど、仮面を被っていたので。心強い武器となるので、仮面被っててよかったなって!」と仮面に感謝。これまで人の顔面を張ったことは?と聞くと「えっと、ないです…」といいつつ「絶対に受かりたかったので、今ある力を振り絞って一発やらせていただきました。気持ちを込めたので伝わったと思います」と振り返った。
ガンバレ☆プロレスに対しては「私たちは仮面女子として地下アイドルとして活動しているんですけど、プロレス界を盛り上げようという想いに共感しました」という。そして「アイドルとプロレスの二刀流で、プロレス界もアイドル界も盛り上げて行けたらなと思っています。デビューしたら仮面を被って、仮面女子を引き連れてリングに入場したい」と夢を描く。
そして「やるからには負けることが世界で一番大っ嫌いなので、勝つことだけを考えています。アイドルなんか絶対中途半端な気持ちだろうと思っている人もいると思うんですけど、そのアイドルの概念を覆すようなレスラーになっていきたい」と意気込んだ。