“最強の地下アイドル”仮面女子が、幕張メッセで開催されるniconicoの巨大イベント『ニコニコ超会議2015』内で開催される『超プロレスリング』に参戦（26日）。特設リングで新メンバーお披露目ライブを行うとともに、「アイドルプロレス」としてDDT所属「ほもいろクローバーZ」と対戦する。先の調印式で、センターの象徴である赤仮面を男色ディーノに奪われた仮面女子は、「どちらのアイドル力が高いのか」を懸けた戦いに挑む。

　4月17日、『超プロレスリング』の対戦カード発表および調印式がニコニコ生放送で行われた。超プロレスリングの特設リング上で、新メンバー6人を加えた新生・仮面女子のお披露目を行うということで、メンバーのなかから立花あんな、桜のどか、森カノン、桜雪、川村虹花の5人が調印式に出席。ただ、全員仮面姿で登場するはずが、なぜか立花あんなが被る仮面女子センターの象徴・赤仮面が見当たらない。「今日もライブだったので着けてたんですけど…ここに来てから無いんです…」と困り顔も、しかたなく代用の仮面を被って着席する立花。

　トークが進むなかで、アイドルプロレスの対戦相手が「ほもいろクローバーZ」と発表され、内容を聞かされていないメンバーは「ほもいろ？　ももクロさんじゃないんですか？」「アイドル力対決？　負けるわけ無いじゃないですか」と若干の疑問を感じつつ、「新メンバーも加わった新生・仮面女子の門出をリングで披露させていただくということで、ドラマチックドリームを見せてやりたいと思います！」、「ライブに自信があるので、リングでも全力でライブをお届けしたいと思います！」「筋トレや走りこみもしているので、負けるはずが無い。超絶気合入ってます」と、口々に威勢よくアピール。

　そして、オリコン週間1位を獲得したシングル曲「元気種☆」をライブでパフォーマンスしていると、突然音楽がストップしてしまう。困惑するメンバーの前に、アカペラで「行くぜっ！怪盗少女」を歌いながら、「ほもいろクローバーZ」の男色ディーノ、福田洋、大石真翔が乱入。男色ディーノの顔に赤仮面が装着されているのを見つけたメンバーが猛抗議するのを尻目に、「私たちが本当のアイドルよ！　今会えるアイドル、月末後楽園、ほもいろクローバ〜〜Z！」とおなじみの自己紹介フレーズをやってのけた。

　「偶然部屋に入ったらマスクがあったのでいただいておきました〜」というディーノの挑発に対し、森カノンがライブでお馴染みの武器「ロールペーパー銃」で攻撃。しかしすべてディーノが素早い腕の回転で巻き取り無効化してしまう。「ブスばっかだなー！」という大石の罵詈雑言に、桜雪が「ブスだから仮面被ってんだよ！」と果敢に応戦するが、「おいディーノ、マスクが欲しいらしいぜ。アイドルに“ケツの仮面”ぶち込んでやれ」と頭を掴まれ、桜雪の顔はパンツをめくって露わになったディーノのお尻へと一直線。“おケツ”に接触するまで十数センチまで迫ったところで、「大丈夫ですかお嬢さん！」と救世主が登場。「森カノンさん推しの入江茂弘です」と名乗った彼は、DDTのレスラーでありながら、仮面女子の常設劇場P.A.R.M.Sに足しげく通い、森カノンと大判のツーショットポラを撮影している生粋の仮面女子ヲタでもあるのだ。

　思わぬ邪魔ものの登場に、ほもクロは「この仮面を返してほしかったらな、ニコニコ超会議、俺らに勝ってみろよ！」と捨てぜりふを吐きながら、マスクをパンツの中に入れるという最大級の侮辱とともに撤退。「明日からライブどうするの？」と途方に暮れるメンバーだったが、好むと好まざるとにかかわらず、26日の超プロレスリングでの対戦が決まってしまった。調印式は続行され、契約書にサインする両軍。契約書には「仮面女子が負けた場合、今後はマスクを一切付けない名ばかり仮面女子となり、大嘘アイドルとしての活動になる」と理不尽な内容が記載されており、絶対に負けられない戦いに巻き込まれてしまった。

　調印式後の会見でも仮面女子の怒りは収まらない。赤仮面を奪われた立花は「皮膚の一部である仮面を盗られてしまって、ホントに明日からのライブも困るぐらいで…。盗られただけでもムカついたのに、まさか股間にまで…。人の皮膚に今まで触れたことがないのに。取り返すのはもちろんですし、しっかり除菌したいです！」と半泣き状態。桜雪も「ムカつき過ぎて、勝つとか負けるとかじゃなくて、勝った上で活動できなくしてやりたいです。乱入されて、大事なものを盗まれて、ホントに理不尽。調印した契約の内容も、こっちにメリットが何も無い契約を結ばされて、ヘンな詐欺にあったみたいな、嫌な気分です」と憤った。

　ディーノのお尻に危うく顔面が密着するところだった桜雪は、その瞬間を振り返って、「近づけられたときに、Tバックのヨコから毛がいっぱい出ていて、真っ黒だったんですよ!!　ブラックホールみたいに吸い込まれそうになって、危険だなって思いました」と嫌悪感を新たにする。立花も「生まれて一回も他人のお尻の穴を近くで見たことないー」とアイドルには致命傷になりかねないディーノの荒業を警戒。そして「長いトゲが鼻のあたりについた仮面を着けて、ズブズブ！みたいな！」（桜雪）「それいい！　カンチョー仮面作ろう！」（立花）と早くも試合に向けて、対抗策を考えていた。

　一方、今日も仮面女子の味方になってくれた入江には全幅の信頼を置く。森は「入江選手は2年ぐらいずーっとファンでいらっしゃって。よく常設劇場のP.A.R.M.Sにも来てくれて、私とツーショットチェキを撮って下さって。『森カノン』って書かれたTシャツを練習のときに着てくれたり」と感謝。「ヒーローだね！」（桜のどか）、「入江選手が登場しなかったら、私は穴のなかに吸い込まれてました」（桜雪）、「当日も頼りにしてます。いてくださると心強いです」（森）と、共同戦線を張ることを熱望した。

　実際、対戦の内容は明らかにされてはいないが、「アイドルプロレス」ということで、ほもクロの脅威に対抗する力が必要だ。メンバーのなかでフィジカル面で抜きん出ている川村虹花は「結構運動が得意で、スポーツ全般ができるし、私のお母さんが女子プロレスラーになりたかったので、たくさんプロレス技を知ってると思うので、お母さんとちょっと練習してきます」と頼もしい発言。また立花は「向こうは3人だけど、こちらは新メンバーが入って18人になってパワーアップしているので、団体技でぶっ潰したいと思います」と総力戦で臨む構えだ。

　当日のリングがお披露目の舞台となる新メンバーの活躍も気になるところ。先輩メンバーの5人は、「水沢まいちゃんはダンスを元々やっていてすごく上手いので、（現メンバーも）追い抜かされちゃうんじゃないかと思うぐらい」（森）、「16歳の前田なつみちゃん！　今、最年少が18歳で、ちょっとそろそろやばいんじゃないか、というときに16歳の現役高校生が入ってくるので、若い力で新しい風を吹かせてくれるんじゃないかなと思ってます」（川村）、「ずばり坂本愛菜ちゃん。某AKB48の指原莉乃ちゃんに似ていると言われていて、AKBさんにあやかったメンバーがいるので、その子に引っ張ってもらいたい」（立花）、「古株の百瀬ひとみちゃんは最近になって筍のように成長している子なので、仮面女子に入ってますます伸びるんじゃないかと期待してます」（桜雪）、「ダンスだったり、パワーだったり、パフォーマンス以外の部分だったり、それぞれの魅力があるので、どのメンバーをとっても新生メンバーはガツンとやって来てくれると期待しています」（桜のどか）とそれぞれに期待を口にした。

　新生・仮面女子の新たな門出となる「超プロレスリング」のリング。グループの象徴赤仮面を奪還し、11月23日、さいたまスーパーアリーナワンマンライブという大きなステージを成功させるためにも「ほもいろクローバーZ」戦は必ず乗り越えなくてはならない試練。仮面女子の命運を握る4.26幕張メッセは、ファンならずとも注目の一戦になるはずだ。