作家・羽田圭介の芥川賞受賞後初となる小説『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』が15日に刊行された。その最新刊の表紙を飾る「ゾンビ女子高生」役を務めた現役アイドルを当てるキャンペーンが行なわれていたが、その正体は原宿発の5人組アイドルユニット、『神宿（かみやど）』のセンター・一ノ瀬みかであることが発表された。

　『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』で羽田が挑戦したのはなんとゾンビ小説。ゾンビが跋扈する世界を舞台に繰り広げられる、作家たちの壮絶なサバイバルを、文壇のおかしな慣習や、生き残りをかけて必死に立ち回る作家たちへの風刺を盛り込んで描く長編だ。新刊の真っ赤なカバーは、こちらを見つめる「ゾンビ女子高生」が印象的なデザインとなっており、このゾンビ女子高生役の現役アイドルを当てるクイズキャンペーンが13日まで実施されていた。

　この「ゾンビ女子高生」の正体は、原宿発の5人組アイドルユニット『神宿（かみやど）』でセンターを務める16歳の一ノ瀬みか。本のカバーと同じく赤色担当の一ノ瀬は、昨年『ミスiD2016』に選ばれ、注目度上昇中のアイドル。12月28日にはZepp DiverCity TOKYOでのワンマンライブも控えている。

　『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』刊行後には、一ノ瀬みかからの動画メッセージが公開される予定。著者の羽田圭介との共演が実現する日も近いかもしれない。

■一ノ瀬みか（いちのせ・みか）
2000年生まれの高校1年生。原宿発の5人組アイドルユニット「神宿」のセンターを最年少で務めている。赤色担当。講談社『ミスiD2016』に選ばれている。