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2016/01/18 21:48
賛否両論のミスiD2016グランプリは20歳の大学生・保紫萌香「私には何も無いからなんでもできる」
講談社が主催する「全く新しいタイプの女の子を発掘して育てる」オーディション『ミスiD2016』のお披露目&グランプリ発表イベントが17日、日本橋公会堂で開催された。4000名の応募者のなかからグランプリに選ばれたのは20歳の保紫萌香。毎回、賛否両論が噴出するミスiDのグランプリ。しかし保紫萌香と言い切る、危うさと強さが同居する不思議な魅力を持った保紫は、今後さまざまなクリエイターからの注目を浴びそうだ。
お披露目イベントのステージには、9名のミスiD2016が登場。さまざまなキャリアとバラバラな個性の9人のなかでも、裸足にダボっとした赤のワンピースを着込んだ保紫は異彩を放つ。挨拶の順番になると「私は肩書きとか無くて。まだ何者でもないんですけど。言えることは保紫萌香であることだけなんですけど。どうしようかな…(しばし沈黙)。今日はお忙しい中、足を運んでいただいて、ありがとうございました。保紫はほっとくと1時間半ぐらい話してると思うから、このへんで止めておきます」と、やはり場を不思議な空気に包んだ。
そしてグランプリの発表の際には、プレゼンターを務めたミスiD2015グランプリの水野しずが何故か号泣してしまい、受賞者の保紫が横でおちゃらけるという予想外の展開にMCも困惑。気を取り直して保紫は「今錯乱してて、胸の中におっきい泡立て器をぶっこまれて、かくはんされて、高揚してるんですけど。応援してくれる方々からも“グランプリは毎年賛否両論あるから大丈夫”って励まされて。(ミスiDは)顔のコンテストじゃないから、顔が可愛くないとかは黙っておいてほしいんですけど。顔もこれから可愛くなるように努力するのでよろしくお願いします。グランプリが重いとか言わせるつもりもないし、私もつぶされないように、うまく向き合って仲良くやっていきたいと思います。本当に本当にみなさんありがとうございます。活躍でお礼を返します」と独特な表現で心境を表現した。
そんな保紫について選考委員たちは「飼いならされてない野良猫のような生意気さと危うさと初々しさ」(安藤美冬)「発言や世界観は賛否両論ありそうですが人を引き付けるカリスマ性」(大郷剛)「保紫萌香という概念だけでどこにでも行けて、なににでもなれると、いくらでも想像がつくのでグランプリとして自信を持って推しました」(ファンタジスタさくらだ)と様々な言葉で賞賛。ミスiD実行委員長の小林司は「保紫萌香は語るのが一番難しくて、難しいからグランプリになったんだろうなって思います。説明ができないというのが、女の子のミステリアスな部分。みんなが説明したくなる女の子、10人いたら10人の回答があって、それが全部違うというのが素晴らしいなあと。僕がここで知ったようなことを言っても多分はずれてるので、あんまり言いたくないんです。彼女に対しては理由が無いのが理由というか、10人いたら10の理由があるのが理由だと思います」とグランプリ受賞の理由を語った。
囲み取材で保紫は「アダムとイヴが世界に作り出されて、新しい世界を見たとき、このくらい楽しくて、ワクワクしたのかなと思って。私もそのくらい新しい世界を見せてもらいました」と改めて喜びを語り、今後の活動について「おそらく演技はやりたくなると思うんです。映画はやってみたいし、歌も上手くないけどやってみたくて。何も無いからなんでもできるんじゃないかって勘違いしているヤツなんですけど、勝手に私には可能性があるって思ってます」と意欲を見せた。