ミュージカル『刀剣乱舞』が12日に、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されている広島県宮島の嚴島神社高舞台(国宝)にて、世界遺産登録20周年記念奉納行事として、一夜限りの特別公演を上演。また、この公演を記念して、ミュージカル『刀剣乱舞』 in 嚴島神社の写真集が発売されることが決定した。

　同作品は、名立たる刀剣が“刀剣男士”と呼ばれる個性豊かな男性キャラクターとして登場し、歴史上の戦場を駆け巡り、歴史改変を目論む謎の敵を討伐していく人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原作としたミュージカル。2015年10月にミュージカル『刀剣乱舞』〜阿津賀志山異聞〜のトライアル公演を上演し、2016年5月には同作品の完全版を上演。2016年9月には待望の新作、ミュージカル『刀剣乱舞』〜幕末天狼傳〜を上演。

　嚴島神社の世界遺産登録20周年を記念する奉納行事として、一夜限りで特別に上演されたミュージカル『刀剣乱舞』in 嚴島神社には、三日月宗近役の黒羽麻璃央、小狐丸役の北園 涼、石切丸役の崎山つばさ、岩融役の佐伯大地、今剣役の大平峻也、加州清光役の佐藤流司、大和守安定役の鳥越裕貴、和泉守兼定役の有澤樟太郎、堀川国広役の小越勇輝、蜂須賀虎徹役の高橋健介、長曽祢虎徹役の伊万里 有が集結。「阿津賀志山異聞」と「幕末天狼傳」に出演した、11名の刀剣男士たちが初共演を果たした。

　その夜、参拝客で賑わう日中とは一変し、刀剣男士の舞う歌う舞台へと姿を変えた嚴島神社。国宝である平舞台に並べられた客席は、一夜限りの公演のために集まった観客＝“審神者(さにわ)”たちで埋め尽くされ、吐息の白さにも負けない熱気が感じられるほど。

　いよいよ開演の時が訪れると、静寂の中に厳かな鈴の音が響き、この日のために特別に作られた白装束に身を包んだ刀剣男士たちが、静々と祓殿から登場し、新曲『まほろばに』を披露。嚴島の美しい自然と、悠久の時の流れを思わせる壮大な楽曲を、国宝の高舞台とその周囲を取り囲むように雅やかに舞い歌う。そして、三日月宗近が前に進み、感謝を伝えたのち、刀剣男士たちと共に、全員が起立して拝礼し、嚴島の神々への祈りを捧げる。

　そして「刀剣乱舞、始めよう。」の言葉と共に、「阿津賀志山異聞」と「幕末天狼傳」の楽曲が続く。「阿津賀志山異聞」では三日月宗近のソロ曲だったライブナンバー『Endless Night』を、刀剣男士全員で歌い上げるスペシャルバージョンで披露したり、「幕末天狼傳」の『理由の在り処』を和泉守兼定と堀川国広、『手を伸ばせば』を加州清光と大和守安定が、それぞれ公演とは異なるアレンジで披露するなど、この日限りの一味違う演出で審神者を魅了。

　終盤には、刀剣男士たちが戦装束に着替えて登場し、それぞれミュージカル本編のエンディング曲『ひとひらの風』、『キミの詩』を披露し、ラストにはテーマ曲『刀剣乱舞』を勇壮に舞い歌い、一夜限りのミュージカル『刀剣乱舞』in 嚴島神社は、つかの間の夢のように幕を閉じた。
　
　本公演の模様や各キャストのロングインタビューを収めた写真集「ミュージカル『刀剣乱舞』嚴島奉納行事記念写真集（仮）」は、2017年3月に発売予定。なお、オーディションエンタメサイト『Deview／デビュー』では、2.5次元舞台で活躍中の俳優が所属するプロダクションの新人募集企画『2.5次元特別オーディション』を開催中。

【公演概要】
嚴島神社 世界遺産登録20周年記念奉納行事
ミュージカル『刀剣乱舞』 in 嚴島神社
日時：2016年11月12日(土) 19:00開演
会場：広島県・嚴島神社高舞台 [国宝]

≪セットリスト≫
M1 『まほろばに』 （新曲）
M2 『Endless Night』 （阿津賀志山異聞 2部より）
M3 『名残月』 （阿津賀志山異聞 1部より）
M4 『返歌 名残月』 （阿津賀志山異聞 1部より）
M5 『理由の在り処』 （幕末天狼傳 1部より）
M6 『手を伸ばせば』 （幕末天狼傳 1部より）
M7 『選ばれぬ者』 （幕末天狼傳 1部より）
M8 『きらきら』 （阿津賀志山異聞 1部より）
M9 『うたかたの子守唄』 （阿津賀志山異聞 1部より）
M10 『美しい悲劇』 （幕末天狼傳 2部より）
M11 『Dear You』 （幕末天狼傳 2部より）
M12 『サヨナラ』 （トライアル公演 2部より）
M13 『えおえおあ』 （阿津賀志山異聞 2部より）
M14 『ひとひらの風』 （幕末天狼傳 1部より）
M15 『キミの詩』 （阿津賀志山異聞 1部より）
M16 『刀剣乱舞』