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2016/05/06 17:01
『ミスiD2016』長澤茉里奈インタビュー 「ミスiDを経験して強くなれた気がします」
「新しい時代にふさわしい、まだ見たことのない女の子」を探す、講談社主催の女の子オーディションプロジェクト『ミスiD』が2017年度の募集を行っている。そこで今回、『ミスiD2016』の一人に選ばれたアイドルの長澤茉里奈にインタビュー。幼く見える風貌ながら20歳でFカップバストというギャップや、ファストフード接客県大会2連覇など、自分の武器を最大限に活かした自己PR動画で国内だけでなくロシアからの支持も得た長澤。これから応募を考えている女の子達にとって、彼女の自己プロデュース力は参考になるに違いない。
■ミスiD2016 インタビュー/長澤茉里奈
「ミスiD2016になれて、応援してくださったファンの方々に本当に感謝です」
――ミスiDに応募したきっかけは?
「所属事務所のプロデューサー・大郷剛さんが選考委員なので、ミスiDのことは知っていて、毎年楽しみに注目していたんです。応募の前、私はアイドルグループ(放課後プリンセスの候補生見習い)を一度やめることにはなりましたが、どうしても諦められず、物販のお手伝いをする事でもう一度復帰するチャンスを与えていただきました。だから空白の期間を挽回するために、どこかで快進撃を起こさないといけないと思っていて。放プリユースとして復帰後も、アイドルとしてまだまだでしたので、策を打たないといけないと思ったんです」
――『ミスiD』には本当に多彩な個性を持った女の子たちがエントリーしています。どうしたら自分のインパクトを残せるか、ということは考えましたか?
「そこはすごく考えました。自分の特技を表に出すしかないと思って。水着になってみたり、注目してもらえるような内容の写メを撮ったり…。日々試行錯誤を繰り返してました。一般投票で1位になれたことは、ファンの方々に本当に感謝しています」
――今でこそキャッチフレーズとなっている「見た目中学生でFカップ」とかは、これまで自分の武器として意識していました?
「意識は全くしていませんでした。ツインテールや子供っぽい格好はもともと
好きで。少年顔とはよく言われてました(笑)。そういう特徴が活かされるなん
て『ミスiD』に出るまで思ってもみませんでした」
――再生回数1位を獲得したPR動画のアイデアは全部自分で考えたんですか?
「はい。私は某ファストフード店でアルバイトをしていて、そこで働いていたことをすごく誇りに思っているんです。クルーの接客術の大会で、埼玉県で2年連続で優勝して、それを芸能の仕事に活かせたらいいなってずっと思っていました。でも特技の接客をやるだけじゃつまんないなぁと思って、じゃあ水着になろうって思って、制服風の衣裳の下にビキニを仕込んでおいて途中から水着バージョンをやって。撮影現場にいた人は予測してなかったみたいで“ええ?”って感じで苦笑いだったので恥ずかしかったんですけど、面白かったです」
――ちなみにアルバイトで培った接客の心得は、今の芸能活動で活きていると思いますか?
「活きてると思います。どんなときも笑顔を絶やさないとか。忙しい時ほど絶対にイライラしないで、ずっと笑顔でお客様に対して丁寧に接するとか。そういうことはファンの方に対する気持ちと一緒だと思います。初対面の人ともどこまで話せるかというところが試されるので、コミュニケーション能力も上がりました。アイドルの握手会もそうですよね。一瞬でどれだけ違う話題を繰り出せるかとか、一瞬でその人の特徴を捉えて褒められるかとか」
――漫然と働いている人もいると思いますけど、考え方一つですよね。
「バイトも思いっきり打ち込んでいたら自信がつくし、特技といえるものになればいいですよね。接客術の大会もホントは全国に行きたかったので、そこまで自慢できることじゃないんですけど、ファストフードの接客に懸けた情熱は負けないです!」
――話を戻すと、そのPR動画が何故かロシアの方々の間で「チェブラーシカみたい」ということですごく評判になって!
「本当に運が良かったです。あれが無かったらミスiDになれていなかったかも知れないです。ただ再生数が多いだけじゃなくて『ロシアで評判』っていうのが面白いですよね! 日本に住んでいるロシアの俳優さんが、たまたま見つけてロシア語で発信してくださったと聞いて。まったく予想外の出来事でしたが、本当に有り難かったです」
――チェブラーシカって、“耳”が似てるんですかね?
「耳は前からチャームポイントにしてます! この耳は悪口は聞こえないんです。“さっき近くでまりなちゃんのこと言ってたよ”って言われても、“え、全然気付かなかった!”って。悪いことは入ってこないんです。でも良いことは入って来ます」
――得な耳ですね(笑)。今回審査員からも貪欲な姿勢や自己プロデュース能力を評価されていました。昔から発信する仕事につきたいと思っていたんですか?
「全然でした。ただのアルバイトに情熱をかけていた高校生で。女優やアイドルはやってみたいと思っていたんですが、両親が賛成じゃなかったから。昔お父さんもお母さんも、舞台とか少し芸能のお仕事をしていたので、経験しているからこそ厳しい世界であることを知っていて、やらせたくはなかったみたいです。でも姉は読者モデルやDJをやっていて、キラキラしているのを見て“いいなあ”って思ってました。お姉ちゃんの影響は大きいと思います」
――放課後プリンセスでの活動を始めるきっかけは?
「オーディションとか芸能の仕組みがよくわからなかったので、原宿に出かけてスナップ撮影に参加していたんです。そこから有名になっていくしかないのかなって思ってました。そうしたらたまたま今の事務所のマネージャーの方にスカウトされて、意気投合して。それが高3のときです」
――今再び、アイドルの世界で上を目指す気持ちが強くなったのは、ミスiDに挑戦したことが大きいですか。
「ミスiDを経験して強くなった気がします。以前のアイドル活動は楽しくやっていたけど、死ぬ気でアイドルをやっていたわけではなかったから。アイドルとして仕事をすることの大切さを学んで、今は本気で打ち込んでます。ミスiDのオーディションにチャレンジしたことで、とても大きなものが還ってきたので。今もただのアイドルだったら、このような取材の話はいただけなかったですし、雑誌にも出ていないし。本当に応募して良かったなと思います」
――ミスiDは選ばれた女の子たちと一緒に活動することもありますよね。そこから刺激を受けますか?
「新たな仲間が出来た感覚です。みんなそれぞれ変わっているけど、面白いし、人が好きだと思うので。一緒に同じ経験をしてきたからよけいに仲良くなれると思います、ファイナリストの子はみんな面白いです」
――最近、ロカさん(男装のロカビリー歌手)と仕事でご一緒したとか。
「そうなんです! 私、本当にロカさんのことが大好きで! 中身まで素敵で本当に素晴らしい人なんですよ。トーク力もすごいし、会場を魅了するというか。パフォーマンス力がすごくて。尊敬しています」
――ミスiDの称号を得たことで何か変わりましたか?
「単純に仕事が増えました。元々の目標が個人の仕事をたくさんして、アイドルグループとしても頑張ることだったので、いろんな雑誌からオファーをいただけて、自分のやりたかったグラビアも出来て嬉しいです」
――現在、クラウドファンディングでセルフプロデュースのDVDを制作するプロジェクトが進行しています。
「私の好きなもの、カワイイと思うものを詰め込んだ作品にしたいと思っています。一つは大好きな『スター・ウォーズ』のシーンを再現したいなって思っています。私がやりたいのはパドメですね。『エピソード2』でパドメが処刑場で戦闘に参加するシーンが凄く好きで。パドメは女王様なのに勇敢だし、傷ついている姿も美しい。それを自分で再現したいです。グラビア活動の集大成になるような作品にしたいと思っています」
――自身の経験を含めて『ミスiD2017』の応募を考えている人に言ってあげたいことは?
「迷ったらぜったいに受けたほうがいいと思います。私も最後の最後まで迷って、締め切り当日に応募しました。私なんてまだまだアイドルの候補生で、ホントにヘニョッコのヒヨッコだったのに、まさかの奇跡が起きちゃうから。もしかしたら“自分の人生どん底だぁ”って思っている子でも、勇気を出して応募してほしいなって思います。いろんな女の子がいてすごく刺激をもらえますし、審査員の皆さんも、個性的でフレンドリーに接してくださって、発掘が目的なので、いいところを見つけようとしてくださいます。だから好きなものを前面に出して、自分がダメなところだと思っていることもオープンにさらけだしちゃったほうがいい結果になると思います。私も審査に加わりたいぐらい楽しみにしてます!」
■長澤茉里奈プロフィール
1995年10月8日生まれ、埼玉県出身。2016年2月『ミスiD2016』受賞。アイドルユニット『放課後プリンセス』の候補生としてライブ活動中。5月29日には『放プリユース単独公演』が渋谷ルイードK2で開催。4作目のDVD『まりちゅうに夢中』(ラインコミュニケーションズ)が5月20日に発売され、6月11日(土)秋葉原ソフマップアミューズメント館8Fにて発売記念イベントが開催される。放課後プリンセスのメジャー3rdシングル『青春マーメイド』が6月29日(水)にリリース。9月22日(木・祝)Zepp Diver Cityにて放課後プリンセスLIVE2016”PRINCESS STORY”開催
ミスiD2017は5月10日まで応募受付中。芸能活動経験の有無は不問で1981年4月2日〜2005年4月1日生まれの女性を募集。応募の方法は『ミスiD』の公式サイトおよび、オーディション情報サイト『Deview/デビュー』に掲載中。