ニュース
2016/04/28 11:53
山田裕貴が二階堂ふみをイラつかせる!? 映画『ふきげんな過去』でおバカで残念なバンドマン役に挑む
俳優・山田裕貴が、小泉今日子と二階堂ふみがW主演を務める映画『ふきげんな過去』で、イケメンなのにちょっとおバカなバンドマン役として出演することが分かった。
三島由紀夫賞、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞など錚々たる賞を受賞し、劇団「五反田団」を主宰する、異才の天才劇作家・前田司郎が、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』から満を持してオリジナル脚本で人間ドラマに挑んだ本作。自分が本当の母親だと告げる亡くなったはずの伯母・未来子(小泉今日子)の出現によって、女子高生・果子(二階堂ふみ)の退屈な日々に変化が訪れる様を描くひと夏の物語。
山田裕貴は、2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役で俳優デビュー。その後、ドラマ『GTO』や『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』、映画『ホットロード』、『ストロボ・エッジ』など、様々な話題作に出演。近年、ドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』では、鬼邪高校トップ・村山良樹役を演じ、今年公開された主演映画『闇金ドッグス2』では裏社会に生きる闇金業者・安藤忠臣役で出演、5月28日に公開される映画『オオカミ少女と黒王子』では、菜々緒をナンパするちょっとウザいチャラ男役を演じるなど、作品ごとにまったく違う色をみせている、注目の若手俳優。
そんな山田が今回演じるのは、二階堂演じる果子のことが大好きなのに全く相手にされず、冒頭から全編通して振り回され、“ふきげんな”果子をますますイラつかせてしまう“三枚目キャラ”。異才の劇作家であり、映画監督でもある前田司郎が作り出す、どこか可笑しくも切ない台詞回しと掛け合い、そこから生まれる空気感、その世界で、俳優・山田裕貴の新たな魅力が開花しているという。
本作への出演に関して、山田は「いつか共演したいと思っていた小泉今日子さん(父親がファンでした(笑))や高良健吾さん、二階堂ふみちゃんといった豪華なキャストの面々とお芝居ができたこと、本当に嬉しく思います」と語り、「その中でも二階堂さんとの撮影が多かったのですが、打ち上げで『信頼できる俳優さんでした』と言っていただけて、僕の中では本当に嬉しいお言葉だったので覚えているのですが、たぶん二階堂さんは『そんなこと言いました?』って僕をイジると思います(笑)。そんなやり取りができるぐらい、楽しい撮影現場になっていたんではないかと思いますし、僕の役目は果たせたんじゃないかなと思います!」と自信をのぞかせる。
以前、山田が前田監督のワークショップに参加した際、初めて山田に会ったという前田監督は「イケメン風の芝居をするのではと思ったのに、すごく面白いお芝居を見せてくれました。その時、是非僕の映画に出てほしいなと思いました」と山田の芝居を高く評価。本作出演以外にも、山田は、前田監督が作・演出を手掛ける舞台『宮本武蔵(完全版)』(8月19日から上演)で、舞台初主演を務めることが決定している。
残念なバンドマン・ヒサシ役を演じる山田は「“三枚目キャラに挑戦”となっているのですが、僕自身はたぶん三枚目キャラです。この役どころのちょっとおバカな人間は等身大なのです(笑)」と明かしつつ、「そんな部分を前田さんはワークショップで見 抜いて下さり、この夏には初主演舞台『宮本武蔵(完全版)』でも、脱力系宮本武蔵のイメージに当てはめてくれたのかなと思っています。最近では、闇金業者の役やヤンキーの番長、チャラ男等など幅広くやらせて頂いていますが、また新たな一面を見せられるバンドマン・ヒサシ役だと思いますので、皆様がどう感じて 頂けるかが楽しみです!」とコメントを寄せた。
映画『ふきげんな過去』は、6月25日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー。