スーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』（テレビ朝日系）スターニンジャ―／キンジ・タキガワを演じていた、若手俳優・多和田秀弥が、4月29日スタートの新ドラマ『不機嫌な果実』（同局）に出演することが、1日に明らかになった。主人公・水越麻也子（栗山千明）の友人である遠山玲子（橋本マナミ）と不倫をするスポーツクラブのインストラクター・山岸亮介を演じる。地球を守る正義のヒーローから一転、人妻の不倫相手を演じ、ラブシーンにも初挑戦する多和田が現在の心境を語った。

　日本中を席巻した、林真理子の不倫小説『不機嫌な果実』が約20年ぶりに連続ドラマ化される本作。夫・航一（稲垣吾郎）から女として見てもらえなくなり、結婚生活への不満が募った人妻・水越麻也子（栗山）が、情熱的な音楽評論家・工藤通彦（市原隼人）と“禁断の愛”におぼれていく様を描く大人の濃厚なラブストーリー。

　約20年ぶりに新たに蘇る本作について多和田は「この作品が約20年前にドラマ化された時、僕はヒーローに夢中になっていたちびっ子でした。だから原作もドラマも知らなかったのですが、20年前に留まらず、今また連続ドラマとして復活するほどの名作にこうして自分が携われることを光栄に思っています」と出演への喜びを語りつつ、「しかし出演が決まった時は、"人妻と不倫するスポーツインストラクター役"と聞いて、最初実は嬉しいという感情よりも驚きや戸惑いの方が大きかったです」とコメント。

　2016年2月まで放送されていた『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で演じていた役柄とは一転、人妻と不倫するチャラ男を演じることについては「ついこの前までちびっこたちのヒーローを演じていたのに……ヒーローの次が不倫するチャラ男の役？って（苦笑）」と語りつつ、「しかもお相手の橋本マナミさん演じる遠山玲子には小さいお子さんもいて、実際に不倫するわけじゃないのに罪の意識を抱きそうになります。今まだ週末はヒーローショーで全国を回っているから、余計に……（笑）」と複雑な心境を明かす。

　2012年〜2014年の2年に渡って、ミュージカル『テニスの王子様』で青学（せいがく）・手塚国光役を演じ、注目を集めた多和田。口数が少なく、ポーカーフェイスで厳格な手塚部長のイメージがまだ濃く残っていた時に、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のテンションが高いアメリカンなヒーロー役が舞い込んできたという。「その時、めちゃくちゃ冷酷な殺人鬼役とかじゃない限り、こんなにも役の振り幅が激しいことはきっと今後ないんじゃないかと思っていました。しかし今回、あの時以上の振り幅を感じて、戸惑い以上に僕を応援して下さっている方々をまた良い意味で裏切っていける、と今は本当にワクワクしているし、頑張ろうという気持ちが湧いてきます」と作品への意欲をコメント。

　さらに今作では、橋本マナミが演じる人妻とのラブシーンにも初挑戦。「今回初めて挑戦するラブシーンに関しては、やはり緊張と不安はありますが、台本のト書きを見て、想像し、作り上げて現場で橋本さんや監督と話しながら撮るという作業も僕にとってはとても新鮮ですし、この役も自分にとって必要不可欠なタイミングだったのかなとも感じています」と話し、「ヒーローを卒業したら大人の男の色気を身に付けていきたいと思っていましたので（笑）」と大人の男への憧れを吐露。

　また、女性監督の撮影も初めてだということで「これまた新鮮な感覚で撮影を行っています」と語り、「監督としっかりコミュニケーションを取りながら山岸亮介という人物を作り上げ、先輩方から沢山学び、この作品の中に新鮮なスパイスを添えられるように一生懸命、楽しみながら不倫したいと思います（＝頑張ります）（笑）」とジョークを交えつつ意気込みを語った。

　金曜ナイトドラマ『不機嫌な果実』（テレビ朝日系）は、4月29日（金）夜11：15〜放送スタート。多和田の芸能界デビューのきっかけでもある『FINEBOYS専属モデルオーディション』（多和田は2010年に特別賞を受賞）が、本日1日より募集スタート。応募詳細は、オーディション情報サイト『Deview／デビュー』に掲載。