人気ケータイ小説『そして世界は全て変わる』のドラマ版のDVD発売を記念し、9日、ユナイテッド・シネマ豊洲でプレミアム上映会が開催され、主演を務めた若手俳優の荒井 萌、竜星 涼、松島庄汰が登壇。主題歌を担当したWISE、中村舞子さんも登場し、ドラマ化、そしてDVD発売について、この作品への想いを語った。

　『そして世界は全て変わる』は、インターネットサービス「魔法のiらんど」掲載作品で、文庫化もされた人気ケータイ小説が原作。親友の彼氏に片想いしてしまう主人公・皆川波流（荒井 萌）を中心に、複雑な恋模様を描いた学園ラブストーリー。友情、恋愛、裏切り、親子の絆など、リアルな問題をテーマに複雑な心情をどう表現するのかが鍵となった本作。

　親友の彼氏を好きになってしまう少女・皆川を演じた荒井は「本読みの時点では“波流”をつかめてなくて、私の性格とは正反対ですし、私の周りにいるコでも波流ちゃんっぽいコはいなかったので。そこは監督と相談しながら、1ページずつ“このセリフはこうかなって？”相談しながら作っていきました。撮影前にリハーサルを重ねていたので、現場に入ってからの不安はなかったです」と。“波流”の親友・間中沙都の恋人・小日向 陽（はる）を演じた竜星も「作品の中“陽”のバックボーンをイメージさせてくれることをリハーサルでやらせてもらったので、撮影に入ったときはある程度役について固めた状態でやれたので、やりやすかったです」と監督とのコミュニケーションはばっちりで挑めたようだ。

　小日向の友人・芦沢錬太郎役に原作者である伊東ミヤコは、ドラマ化にあたって、“錬太郎訳は松島君しかいない”と思っていたそう。その話はどこでもしておらず、それを知らなかったスタッフが偶然にオファーしたとのことで、この裏話を聞いた松島自身は「撮影が終わった後にこの話を聞いて、うれしかったですね。錬太郎って原作を読んでいた方たちの中では一番人気のキャラクターで。それを演じるのはプレッシャーでした。魅力的なキャラなので、それをどう演じようか考えながら演じていたんですが。自信になりました」と感動をあらわにした。

　また、舞台挨拶後にドラマ上映とあって、ネタバレは極力禁止と言いつつも、一番のネタバレ、波流と陽のキスシーンについて話が展開。「役の中なので、意識はなかったつもりなんですけど、みんなでその撮影の前日に焼肉を食べに行ったんです。その間ずっと松島君が『正直キスするのはどうなの？心境は？オレわかんないんだよね？どうなの？』って。キムチとか食べると、『あ、キムチ食った！匂いが……』とか、僕ら以上にずっと言ってるんで、逆に気になっちゃって（竜星）」と3人の中で一番年上の松島が思春期男子全開と判明。「よくよく思い出したら、焼肉行こうって言い出したのオレかもしれない（笑）（松島）」と最後にはオチまでつけた松島。

　このほか、舞台挨拶では主題歌を担当したWISEと中村舞子も登場し、生歌を披露。さらに、バレンタインデーも迫った時期ということもあって、荒井から特大チョコのプレゼントもあり、にぎやかなイベントとなった。

　その後の囲み取材では、本作に絡めて“恋愛は待つタイプか、積極的にいくタイプか”という質問が飛ぶと「僕は好きになったらガッツガツいきます。待たない。取られちゃうかもしれないのでガツガツいく派です（松島）」、「同感です。好きになったら気持ちは伝えます。（竜星）」、「私もガツガツいっちゃうタイプ（荒井）」と三人肉食系発言。荒井からも「みんな肉食（笑）」と言われると、竜星は「僕はロールキャベツ（系男子）を狙っているので」と返答。「全然包まれてないよ、肉の部分」と松島から竜星がスッパっと切られる一幕も。

　最後にそれぞれ、「同世代だけではなく、いろんな世代の方に楽しんでいただければと思います（荒井）」、「題名通り、みんな一人一人が自分のことを変えて、新しい一歩を踏み出せば、世界は変わると僕は思ったので、いろんな価値観ありますが、そういうメッセージを受け取ってもらえたらと（竜星）」、「竜星と荒井さんが言ってくれたので、言うことがないんですか。錬太郎カッコイイので、ぜひ観てください（松島）」とメッセージを投げかけて取材は終了した。

　『そして世界は全て変わる』DVDは話題になったキスシーンなどのメイキング映像を収録した映像特典付きで、現在絶賛発売中。なお、3月1日発売の『デ☆ビュー』4月号の読者のお悩みに先輩が答える『お悩み相談室』コーナーにて、竜星 涼が登場。webインタビューも近日公開予定だ。