電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材 | 特集 | Deview-デビュー

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電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

2019/04/29

「昔、本番一週間前にプロポーズしに行って見事に振られて。引きずったまんま芝居したんだけど、絶好調だっだ(笑)」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

――台本はどうやって覚えているんですか?(高橋)

石本「この劇団の台本はすごく覚えづらいんですよ」

道井「確かに(笑)。本当に覚えられない! 石本さんって長ゼリフはどうやって覚えていますか?」

石本「僕は録音とかしたりします。自分の携帯電話に入れて」

道井「それ良いって聞きますよね。僕は喫茶店に行って、ひたすら見ていたります」

新野「私はビジュアルというか、漢字で覚えるというか。『え』っていう字が出てきたら『絵本』って出てくる、みたいな」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

TeamD 明石なつみ

――私は短期暗記型なんです。学校のテストでも、その場だけでしのいじゃうタイプで。(高橋)

石本「誰かに聞いたんですけど、社会や国語などの覚える系が得意な人は役者向きなんだって。で、理科や数学を考えるのが好きな人は作る側が向いているらしい。皆さんどっちですか?」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

TeamD 高橋栞那

――どっちもできないです(藤野)

道井石本「あはははははっ!」

石本「落としたねぇ!うまい!」

――お弁当の時間が一番好きです(藤野)

石本「きっと小道具さん向きです(笑)」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

TeamD 藤野智子

――本番前に必ずすることなど、ゲン担ぎはなにかありますか?(藤野)

石本「僕は本番前に好きになった人に告白して、振られたら引きずりながらやる。うまくいったらハッピーのまま演技をやることかな。昔、本番一週間前にプロポーズしに行って見事に振られたの。引きずったまんま芝居したんだけど、絶好調だったもんね(笑)」

道井「あっはっはっはっ!」

石本「そういう極限状態まで持っていくっていうのもあるんですよ」

道井「荒業ですねぇ〜(笑)。僕は喫茶店に行くことが多いかもしれないです。寄ってから劇場に入る。逆にあります? ルーティーン」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

新野アコヤ

――私は、オーディションの面接の前に、小さい頃から通っているラーメン屋さんに行って、デカ盛りのラーメンを食べてから行きます。(藤野)

石本「いいねぇ(笑)。そういうちょっと特別なものがあるっていうのは良いと思うし、聞かれてすぐにそういうエピソードを言えるっていうのは大事」

――“もっている”人というか、可能性を感じる人ってどういう人ですか?(高橋)

石本「それは演出家に聞いてみましょうか。(演出家の中村に)あります?」

中村公平「“熱”がある人ですかね。熱を持って取り組んでいる人は、やっぱり魅力的に映るので。あと“どうしたい”っていうのがハッキリある人」

石本「なるほど、勉強になるね」

道井「なりますね。僕らも聞きたいもんね、そういうの」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

キャスト&Teamメンバー

――この職業をやっていて良かったなと思うことはありますか?(明石)

石本「やっぱりお客さんの反応を感じることですね」

道井「そうですね。舞台はお客さんだし、映像だったらスタッフさんや監督さんからの」

石本「僕はよく後輩たちに『自分の味方が誰なのかをまずは明確にした方がいい』って言うんです。味方というのは、応援してくれる人のこと。たとえば最初は身内になってくると思うんだけど、家族が喜んでくれて、やがてそういう人たちがどんどん増えていく。“あ、この人たち応援してくれるんだな”って思ったら頑張れるし、それが喜びにもなる。大事なのは自分一人じゃないってこと。今回もこうやって連れてきてくれたスタッフさんたちが後々活躍するアナタたちのことを見たら、絶対に喜んでくれるだろうし。『できた』『できない』もあるとは思うけど、そういう周りの喜びを見た方が早い前進になると思います。これ、いいこと言ったよね?」

道井「うん! ねぇ、なしお成さん」

なしお成「はい。どれだけ現場でつらい思いをしても見てくださった方に、『○○に出ていましたよね? 覚えてます!』って言われただけで、すごく報われるので。印象に残るってことが本当にうれしいんですよ」

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

TeamD(左より)明石、高橋、藤野

――この業界を目指したいという人に向けてアドバイスはありますか?(明石)

新野「目指すと言ってスタートさせても、もしかしたら女の子は一回途中で子育てをする時期があるかもしれない。でも、ここはまた戻ってこられる世界ですから。“これをやらなきゃ”って視野が小さくなるよりは、広く見ていた方がいいと思う。“経験を積んで戻ってきたらまた深い役ができる”ってくらいの気持ちでやったら楽しくできると思います」

道井「いいこと言う! 確かにレッスンとかにも行っているとは思うけど、それが100%じゃないもんね。月並ですけど、いろんなことをやった方がいろんな役がやりやすくなるんじゃないかな」

石本「俺は、一見できなさそうに思わせておくっていう…」

道井「バカだね〜(笑)」

石本「一生懸命やるのもいいと思うんですけど、そんなにガッチリ力を入れなくてもいいのかなって。よく見せようというよりも、この業界に入ったら後はもう、フラットに頑張ればいいんじゃないかなと。“私なんでもできる”ってなっていたら、後々しんどくなるから。あと人って大体“自分はもっとできるはずなのに”で悔しがると思うんですよね。そのモチベーションは絶対に大事。ぶち当たって落ち込むだけの人生より肩の力を抜いた方がいいですよ。いっそ期待されないくらいのね(笑)。仕事は楽しいものだから」

PROFILE

道井良樹(みちい・よしき)●1979年7月17日生まれ、東京都出身。身長:177cm、血液型:A型。電動夏子安置システムの座長。

ドロンズ石本(ドロンズ・イシモト)●1973年10月11日生まれ、広島県出身。マセキ芸能社所属。1995年、大島直也と「D.R.U.G(ドラック)」を結成。1996年に『ドロンズ』に改名。1997年にNTV「進め電波少年」の企画「南北アメリカ大陸横断ヒッチハイク旅」に挑戦。2003年大島直也が俳優に転向の為とコンビ解散。ドロンズの名を残し≪ドロンズ石本≫として、現在ピンで活動。グルメ番組や旅番組などのレポーターのみならず、ドラマや舞台などの俳優業でも活躍中。出演作の映画『柴公園』が6月14日より全国のイオンシネマ・シネマート新宿ほかで公開される。

参加したTeamDの感想

明石なつみさん

明石なつみさん「演技をするときはキリッとしているのに、一旦中断になったときには皆さんとても仲が良くて。それがいいなって思いました。中でも道井さんと石本さんが入ってきたところでガラッと雰囲気が変わった気がしました。対応力も切り替え力も高くて、すごいなって思います。インタビューは緊張したところもありましたが、ためになることをたくさん言ってくださって良かったです。私は女優志望で、一番の目標は朝ドラや大河ドラマに出ること。それを叶えられるように頑張っています。若い子たちはテンションが高い人が多いですが、私は苦手で…。ですが静かな役もそうですけど、いじわるな子なども演じてみたいので。そのときはテンションを上げられるように勉強していきたいです」

高橋栞那さん

高橋栞那さん「舞台の演技を生で見るのは初めてで、最初から最後まで迫力に圧倒されっぱなしでした。新しい発見もいっぱいあって濃い時間でしたね。皆さん表情がコロコロと変わって、どうやってるんだろう…? って。すごくリアルで、実際に自分の周りにいそうなキャラクターの方もいたり。自分に演技はできないと思っていたんですけど、興味を持ちました。インタビューでは実際に芸能界で活躍されている方のお話が聞けてうれしかったです。小さい頃は歌やダンスをしていきたいなと考えていましたが、最近は2.5次元舞台の分野でも活躍できる人になりたいなと思っています。今、高校3年生なんですけど、進路も含めて、これからのことをもっと考えていきたいなと思います」

藤野智子さん

藤野智子さん「緊張してインタビュー中は足が震えちゃいました。舞台稽古の現場を初めて見させていただきましたが、片方が話している、そのすぐ隣でも別の方が会話をしているという場面がリアルでした。あと、お茶を飲んだ後に口を拭うしぐさや、ドアを開けた後に閉めるしぐさなど。そういう小さな演技までされていて、すごいです。演技はまだ一度もしたことがないですが、興味はあります。私は歌って踊れる歌手になりたいですが、ドラマなどにも出られるマルチタレントにもなりたくて。そのために今はオーディションを受けながら、いろいろな舞台を見に行ったり、アイドルのダンスを見たり、細かい目線の配り方などを勉強しています。憧れているのはAKB48の茂木忍さん。自慢の推しです(笑)」

Special Movie
Information

電動夏子安置システム第40回公演
『尾を咥えたり愚者の口』
2019年5月7日(火)〜12日(日)駅前劇場

キャスト/
小原雄平、道井良樹、なしお成、新野アコヤ、片桐俊次、坂本ともこ、吉岡優希(以上 電動夏子安置システム)
小林知未、下平久美子(類プロダクション)、廣瀬響乃、熊坂貢児(smokers)、小泉智雅、緑川大陸(潟~カーレ)、ドロンズ石本

電動夏子安置システム第40回公演

その作家は呆れている。
編集者たちは、作品について理不尽な修正だけをただただ要求し、続きの執筆を催促するだけである。
その要求には世間の声を過度に勘案した自主規制が垣間見えた。
「表現の自由とはなんなのか」

ふと浮かんだその疑問で、かつて途中で書くのを諦めた作品の事を思い出した。

作品の舞台は1948年。
都内の銀行で不可解な毒刷事件があった年であり、進駐軍による新聞の事前検問が終了する年でもある。

【プレゼント】同公演に、デビューユーザーをご招待!

[招待日]
・5月7日(火)19:30公演
・5月8日(水)19:30公演
・5月9日(木)15:00公演/19:30公演

【応募のきまり】
件名:電動夏子安置システム 公演招待 と明記し、本文:[氏名]、[電話番号]、[観覧希望の日時]、[同伴者の有・無(同伴者は1名のみOK)]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
※上記アドレスをクリック or タップでメーラーが開きます。

【応募締切】
2019年5月3日(金・祝)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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