電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材 | 特集 | Deview-デビュー

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電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

2019/04/29

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材 取材・文/松木智恵

電動夏子安置システムの第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』の稽古現場を、TeamDのメンバーが潜入取材! まもなく迎える公演に向けて稽古に励むキャストたちの芝居を間近で見学させもらいました。さらには、稽古の合間に同劇団の座長・道井良樹さん&客演のドロンズ石本さんに直撃インタビュー!

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システムは、2000年に旗揚げされた劇団。理不尽な制約やルールに縛られた状況下で翻弄される人々を描き、彼らの必死の抵抗と報われなさを通して笑いを生み出している。今回の『尾を咥えたり愚者の口』では脚本を主宰の竹田哲士が、演出を劇団レトロノートの中村公平が担当。

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

真剣な眼差しで稽古を見学するTeamD

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

舞台は1948年の出版社。戦後、表現の規制を強いられた編集者や作家、取材対象者らのさまざまな葛藤と奔走が舞台上に映し出される。バラバラに見えていたそれらの問題は、やがて世間を騒がせている大事件とつながっていき……。

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

この日行われていたのは、物語を全体的にザッと流しながら立ち位置などの確認作業をしていく“粗通し”と言われるもの。舞台上には出版社の記者席や応接室、デスク室などの部屋がいくつもある設定で、稽古場にも、その場所を示す数種の机と椅子が。TeamDのメンバーが訪れた際には、すでにキャストの数人が各所の椅子に座った状態での通しが進められていた。

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

さまざまな場所で、それぞれの物語が交差していく舞台だけに、誰がどのタイミングでセリフを言うか、また動くのかが重要になってくる本作。演出の中村氏は、たくさん書き入れがされている台本をタブレット上に表示しながら指示を出していく。シーンごとに「このセリフのとき、この場所に入っていてほしい」「ここで少し印象づけるようにこのセリフを言うと後々のつながりに生きてくるから」と細かく演出し、キャスト陣も「はい」とすぐに対応。同じセリフでも言い回しが変わることで雰囲気もガラッと変わり、TeamDメンバーは思わず釘付けに。また、たとえば記者室と応接室といった別々の部屋の中で交互に交わされていく会話が全くの別の内容のはずなのに噛み合っているように聞こえる演出もあり、脚本&演出の妙とキャスト同士の息が合っているからこその見せ方に3人共、ぐいぐいと引き込まれているようだった。

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

まだ全キャストが揃っていない中での稽古だったため、キャストが自身の出番のないときにその役を代行。急きょ演じているはずなのに全く違和感がなく見られてしまうところはさすが。途中で自分の役の出番が来た際には他のキャストが無言で近くに立って「やりますよ」とジェスチャーしスッと入れ替わる、という抜群のコミュニケーションを見せてもいた。

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材

演出家とキャストとのディスカッションも多く、だがその雰囲気はとても和やか。中村氏が劇団員の一人に「できるかな〜?」と聞くと、他のキャストも含めたみんなで一斉に「できま〜す!」と手を上げながら返して大声で笑い合うことも。

緻密な計算で構成されている物語を温かで柔らかい雰囲気の中で念入りに作り上げている一同。そうして完成された本作を、ぜひお楽しみに。

Special Movie
Information

電動夏子安置システム第40回公演
『尾を咥えたり愚者の口』
2019年5月7日(火)〜12日(日)駅前劇場

キャスト/
小原雄平、道井良樹、なしお成、新野アコヤ、片桐俊次、坂本ともこ、吉岡優希(以上 電動夏子安置システム)
小林知未、下平久美子(類プロダクション)、廣瀬響乃、熊坂貢児(smokers)、小泉智雅、緑川大陸(潟~カーレ)、ドロンズ石本

電動夏子安置システム第40回公演

その作家は呆れている。
編集者たちは、作品について理不尽な修正だけをただただ要求し、続きの執筆を催促するだけである。
その要求には世間の声を過度に勘案した自主規制が垣間見えた。
「表現の自由とはなんなのか」

ふと浮かんだその疑問で、かつて途中で書くのを諦めた作品の事を思い出した。

作品の舞台は1948年。
都内の銀行で不可解な毒刷事件があった年であり、進駐軍による新聞の事前検問が終了する年でもある。

【プレゼント】同公演に、デビューユーザーをご招待!

[招待日]
・5月7日(火)19:30公演
・5月8日(水)19:30公演
・5月9日(木)15:00公演/19:30公演

【応募のきまり】
件名:電動夏子安置システム 公演招待 と明記し、本文:[氏名]、[電話番号]、[観覧希望の日時]、[同伴者の有・無(同伴者は1名のみOK)]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
※上記アドレスをクリック or タップでメーラーが開きます。

【応募締切】
2019年5月3日(金・祝)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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