電動夏子安置システム第40回公演『尾を咥えたり愚者の口』稽古場に潜入取材
2019/04/29
電動夏子安置システム 座長・道井良樹さん&客演・ドロンズ石本さんに直撃インタビュー!
稽古場見学を終えたあと、電動夏子安置システムの劇団員・道井良樹さんと客演のドロンズ石本さんにTeamDメンバーが直撃インタビュー! 本作の見どころはもちろん、芸能界を目指そうと思ったきっかけや台本の覚え方など、いろいろな質問に一つひとつ丁寧に答えていただきました。
「デビューのきっかけは、昔『Deview』の雑誌に渡辺正行さんの劇団の劇団員募集が載っていて、それに応募したことです」
――芸能界を目指そうと思ったきっかけはなんですか?(明石)
道井良樹「目指そうと思ったきっかけの一つは、昔、市村正親さんが大劇場で50何役をたった一人でされていたのを見たこと。そのときに“あ、お芝居って何でもアリなんだな”って思って。あとは『カムカムミニキーナ』という劇団の主宰の方のワークショップに行ったときですかね。そこから本格的に“舞台って楽しいな”と思うようになったような気がします」
ドロンズ石本「僕は東京に来たときに、まさに『Deview/デビュー』の雑誌を読んでいて、劇団員募集ページを見たのがきっかけです。そこに渡辺正行さんの劇団の募集があったんですよ。唯一知っている芸能人がその人だったので、その劇団のオーディションを受けました。これ、ホントの話です」
道井「待って、それを言うなら俺も『Deview/デビュー』読んでた!」
石本「いや、アナタエピソードはもう言ったから」
道井「実はまだ、家に捨ててない『Deview/デビュー』の雑誌があって…!」
石本「いいって、いいって!(笑)」
――今回の『尾を咥えたり愚者の口』の見どころはなんですか?(高橋)
道井「我々がやっているお芝居は比較的、ルールに縛られた人たちがそのルール上で右往左往する様を描くことが多いです。今回はそこまで縛りは強くないですが、今いろいろと問題になっている忖度や表現の規制に対する、ちょっとした風刺というか」
石本「『電動夏子安置システム』さんは実際過去にあったニュースや事件、物語を今風にミックスさせて現実と見比べるというか、“昔こういったことがあったんだ”と分かるように表現して笑いにするのが上手な劇団だと思うんです」
道井「基本的に“一緒に観て考えて笑ってください”っていうスタンスですよね」
石本「たとえば腹が立つときに、『腹立つなぁ』って言う人もいれば、黙る人もいれば、机をドンッ!って叩く人もいる。そのいろんなパターンの見せ方を電動夏子さんは巧みに表現しているので、そこが面白いところかなと思います」
道井「(石本に抱きついて)大〜好き!」
石本「いやいやいや(笑)」
――電動夏子安置システムとは、どんな劇団ですか?(藤野)
道井「今、ほぼ答えが出ましたけど」
石本「所属している劇団員本人からも聞きたいですよね」
道井「ズルい(笑)。全ての作品がそういうわけではないですけど、どちらかといえば決められた運命に抗って生きようとする人たちの面白ろおかしさを描いていることが多い気がします。(劇団員の)アコヤさん、そんな気がしません?」
新野アコヤ「そうですね。“生”にしがみついて、どうにか生きようともがく人たちを描いていたら意外と面白かった……みたいな感じですかね」
――普段生活しているときのテンションと役に入る時のテンションの切り替え方は、ありますか? 役を引きずることもありますか?(藤野)
新野「私の場合は“スイッチ”を想像します。コンロに火を入れるときのようなイメージ。どうしても役のテンションになりづらいときにそう想像すると“おっしゃ〜!”ってなります」
――なぜ映像ではなく舞台をやろうと思われたんですか?(明石)
道井「芸人さんでもテレビをメインにしたがる人と、ライブをメインにする人っていたりしますよね?」
石本「そうですね。たとえばウッチャンナンチャンのお二人は、ライブも好きでテレビも好きで。だから年に一回は絶対にライブをやるんです。舞台には舞台の良さがあって、テレビにはテレビの良さがある。舞台は何回も何回も稽古して本番に臨むけど、映像はあっても2回くらいの演技を通してすぐに本番。僕は稽古が嫌いなので映像の方が楽なんですけど(笑)。でも舞台の最大の良さは、お客さんの反応がすぐに分かること。映像は撮ったあとに自分では直せないけど、舞台は正直、稽古で演出家にOKを出されても本番でガラッと変えても有だし」
道井「あはははっ!」
石本「舞台も映像も変わらないのは、怒られるくらい何でもやった方がいいってことです」
道井「それは僕も思う!」
石本「僕も10代で劇団に入ったけど、本当に怒られてばっかりだった。でも怒られないと分からないし、怒られないようにしようとしていると面白味のない人間になるし。『あの人、上手だね』だけで終わるか、『あのコちょっとおかしいけど、もう一回使ってみたいな』っていう人間になるのか。いろいろと見て感じて、挑戦してもらえたらいいなと思います」
電動夏子安置システム第40回公演
『尾を咥えたり愚者の口』
2019年5月7日(火)〜12日(日)駅前劇場
キャスト/
小原雄平、道井良樹、なしお成、新野アコヤ、片桐俊次、坂本ともこ、吉岡優希(以上 電動夏子安置システム)
小林知未、下平久美子(類プロダクション)、廣瀬響乃、熊坂貢児(smokers)、小泉智雅、緑川大陸(潟~カーレ)、ドロンズ石本
その作家は呆れている。
編集者たちは、作品について理不尽な修正だけをただただ要求し、続きの執筆を催促するだけである。
その要求には世間の声を過度に勘案した自主規制が垣間見えた。
「表現の自由とはなんなのか」
ふと浮かんだその疑問で、かつて途中で書くのを諦めた作品の事を思い出した。
作品の舞台は1948年。
都内の銀行で不可解な毒刷事件があった年であり、進駐軍による新聞の事前検問が終了する年でもある。
【プレゼント】同公演に、デビューユーザーをご招待!
[招待日]
・5月7日(火)19:30公演
・5月8日(水)19:30公演
・5月9日(木)15:00公演/19:30公演
【応募のきまり】
件名:電動夏子安置システム 公演招待 と明記し、本文:[氏名]、[電話番号]、[観覧希望の日時]、[同伴者の有・無(同伴者は1名のみOK)]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。
【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
※上記アドレスをクリック or タップでメーラーが開きます。
【応募締切】
2019年5月3日(金・祝)23時59分まで。
※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
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