連載「D-DAYS +Plus」vol.224 加治将樹 | 特集 | Deview-デビュー

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連載「D-DAYS +Plus」vol.224 加治将樹

2026/10/01

「すごく辛くても終わったときには楽しかった思い出になっていて。お客様のリアクションや感想って、やっぱりすごく栄養になるんです」

加治将樹

――そういった落ち込む経験をしながらも、辞めずに続けてこられたのはなぜだと思いますか?

加治将樹「やっぱり、終わったときに残るのが、“楽しかった〜!”って気持ちだから、かな。すごく辛くても、終わって振り返ったら、楽しかった思い出になっているんです。それが次の“もっといけるかな?”という希望みたいなものに変わっていく。あと、お客様に観てもらったときのリアクションや感想って、やっぱりすごく栄養になるんです。それは毎回感じます。なんなら今のほうが強いかもしれない。それを求めているというか、飢えているんですよね。どんな感想でもいいんです。面白くなかったら面白くなかったで全然いい。楽しかったと言っていただけたら、“ありがとうございます!”ですし(笑)。何かを感じてもらえたということ、この作品で、観ている人たちの心や気持ちを何か動かせたということがとても大きい。それが自分の自己肯定感や、“次も頑張ろう”につながり、“やっぱり舞台っていいな”と思ってもらうことにもなるんじゃないかなと思います」

加治将樹

――加治さん自身、これまでの役者人生で「この人の影響で考え方が変わった」といった出会いと言えば?

加治将樹「いっぱいありますよ。特に20代の頃は、毎回、演出家の方と出会うたびに強く影響を受けていた気がします。『完売御礼』では茅野イサムさんと出会って、自分の軸というか、基本を作ってくれた。10代から20代にかけてはD-BOYS STAGEで、本当にいろんな方と出会わせてもらいましたね。『アメリカ』での赤堀雅秋さんとの出会いからは、芝居の深さみたいなものを教えてもらいました。僕、赤堀さんと出会ってから装飾品をつけなくなったんですよ。それまではネックレスとかピアスとか指輪とか、いろいろつけていたんですけど、全部やめました。赤堀さんから『お前、役者をやりたいんだったら素材で勝負しろ。そんな装飾に頼るんじゃない、人間で勝負しろ』って言われたんです。それを聞いて、“確かにそうだな”と思って、そこから全部外すようになりました。芝居についてもいろいろ教えてもらったというか、経験させてもらって、それは今でも自分の中ですごく大事にしているものです」

加治将樹

――役として「出会い」というところで、今年は大河ドラマ『豊臣兄弟!』で演じた城戸小左衛門が、SNSでもとても好評でした。“パワハラ上司”的な役作りが絶妙で。やりすぎず、でも無難にもならない、その“ちょうどいい塩梅”を加治さんはどう作っているんですか?

加治将樹「城戸小左衛門に関しては、それこそ僕が出会った人の中に、ああいう人が実際にいたんです(笑)。城戸って、通りすがりのすごく嫌なやつじゃないですか。僕にとってもそんな感じの苦手な人だったので、ちょうど良かったんですよね。視聴者のみなさんにも、あのときの自分の嫌な気持ちになってもらおうって(笑)。もちろん役としての色はつけていますけど、割とその人のまんまでやりました。出会った人をモデルにすることが結構あるので、当時は嫌な思いをしたけど、今となっては芝居の参考になったので、ありがとうございます!って感じです(笑)。役者って経験のすべてが栄養になるから、いい仕事だなと思いますよ、本当に。芝居の加減に関しては、最初に監督に、『本当にやりすぎだったら言ってください』と伝えて、実際にやってみて、判断してもらうというやり方でした。基本的にいつも、やってみて、監督やスタッフさんの顔を見て、ニコニコしていたら、“あ、いい塩梅なんだな”と。逆に、ちょっとやりすぎたときは、こいつ、芝居でかいな、みたいな顔になるからわかるんです(笑)。その反応を感じ取りながら調整しています」

加治将樹

――最後に、これから俳優を目指す人たちへ、先輩としてメッセージをお願いします。

加治将樹「いろんなエンタメのジャンルがあると思うんですけど、俳優を目指すという気持ちがあること自体、僕はすごくうれしいです。その気持ちだけで、最初はいいと思うんですよね。そう思えることが素晴らしいし、こうして『デビュー』という媒体に出会っていることも、その一歩になっている。今この記事を読んでいる時点ですでに素晴らしいことなんですよ。その前のめりな気持ち、夢を持ち続けて日々過ごしていれば、きっと自分の理想には近づけると思います。ただ、そのためにはやっぱり行動しないといけない。そして、自分を認めてあげること。その辺を大事にして、気持ちのままに動いてみてください」

Special Movie

『豊臣兄弟!』などの話題作で活躍中のバイプレイヤー・加治将樹、白井晃演出 舞台『キュー』への意気込みを語る

PROFILE

加治将樹(かじ・まさき)●1988年1月29日生まれ、東京都出身。 近年の主な出演作は、【映画】『夜、鳥たちが啼く』、『銀平町シネマブルース』、Netflix『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』、『愚か者の身分』、【舞台】『マーキュリー・ファー』、『守銭奴 - ザ・マネー・クレイジー』、ミュージカル『ファントム』、『OUT OF ORDER』、『ロボット』、ミュージカル『どろんぱ』、【ドラマ】BS NHK土曜ドラマ『3000万』、TBS日曜劇場『キャスター』、二兎社『狩場の悲劇』、TBS×U-NEXT『ちるらん 新撰組鎮魂歌』、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』、EX『大空港〜GATE24〜』など。映画『神様は、どこ?』が11月6日より公開。

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Information

舞台『キュー』

■東京:2026年11月15日(日)〜29日(日)東京芸術劇場 プレイハウス
■大阪:2026年12月4日(金)〜6日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

舞台『キュー』

舞台『キュー』

■原作:上田岳弘『キュー』(新潮社刊)
■演出:白井 晃
■上演台本:上田岳弘 白井 晃
■出演
瀬戸康史
有村架純
石田ニコル
井内悠陽
加治将樹
田中哲司

有川マコト
川合ロン
西山友貴
黒田 勇
須�ア汐理

≪ストーリー≫
心療内科医として平凡な日々を送る立花徹(瀬戸)は、製薬会社に勤める東藤恭子(石田)との出会いをきっかけに、高校時代に忽然と姿を消した同級生・渡辺恭子(有村)の記憶を呼び覚ました。

「私の中には第二次世界大戦が入っている。」
かつて渡辺恭子が口にした、その不可思議な言葉。

103歳となった祖父・立花茂樹(田中)の突然の失踪を機に、徹は、その行方を追う謎の組織と武藤勇作(加治)に翻弄されながら、人類の過去・現在・未来をめぐる壮大な運命へと巻き込まれていく。

一方、人類の歴史を見届ける存在、Lost Language No.9(井内)は、「言語の誕生」から、「個」や「言語」さえ失われた700年以上先の〈予定された未来〉まで、人類が歩む歴史を語り始める。

三つの時代が交錯しながら、「世界最終戦争」の火蓋が切られる。 残される記憶と、「個」の行方をめぐる物語。

◆公式サイト
https://the-9.westage.jp/

Audition

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■主な所属者/
瀬戸康史、山田裕貴、見上愛、真飛聖、さとうほなみ、綱啓永、斎藤瑠希、井内悠陽、柏木由紀、Little Glee Monster、 中山秀征、ネプチューン、アンガールズ、ハライチ、イモトアヤコ、ハナコ、四千頭身、土佐兄弟、丸山礼、林修、伊沢拓司 ほか

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