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2014/12/29 20:31
D-BOYS和田正人、新人賞受賞に「すごく光栄なこと」
結成10周年を迎えたD-BOYSが出演したDステ15th『駆けぬける風のように』のDVD発売発売記念スペシャルトーク&ハイタッチ会が、26日に都内で行われ、同舞台に出演した、和田正人、陳内将、遠藤雄弥、加治将樹、前山剛久がイベント前に囲み取材に応じた。
同舞台は、ワタナベエンターテインメント所属の若手俳優集団D-BOYSによる舞台公演の記念すべき15作目で、演劇集団キャラメルボックスの人気作『風を継ぐ者』シリーズをオリジナル新作として書き下ろし、幕末を駆けぬけた新選組の若き志士たちの知られざる物語を描いた作品。
同作品の演技が評価され『平成26年度(第69回)文化庁芸術祭賞 演技部門新人賞』を受賞した、主演の和田正人は「僕だけじゃなく、一緒に舞台に立ったメンバーもスタッフも誰も予想していなかったこと。正直、驚きまくってます」と驚きを隠せない様子を見せるも、「取材とかで『将来の目標は?』と聞かれたときに、『僕は賞が欲しいです』と言っていて。そもそもはアスリートだったので、賞を獲るために競争し合ってきたというのが僕のベースにある。なので、こうして賞を獲れたことはすごく嬉しかったし、親孝行にもなったし、すごく光栄なことだと思います」と喜びを噛みしめた。
また、「この賞を受賞したのが、Dステで受賞できたということがとても嬉しい。D-BOYSという集団が、きちんとお芝居に真摯に向かい合って取り組んでいるというのをみんなにもわかって欲しかった、僕たちの熱意や本気を少しでも伝えたいという想いで、舞台に立ったので、それをこういう形で少しでも届けることができたのかなと。と思うと、すごく嬉しい」と笑顔を見せた。
公演中のエピソードの話になると、加治は「本番で、草履の鼻緒が切れてしまって、歩けなくなってしまったことがあったんです。でも、それを見ていた沖田がとっさに袖にはけて、新しいものを持ってくるということが、わざとらしくなく、自然にできたときに、 半年稽古してできたチームワークを感じて、僕は本番中にも関わらず、感動してしました」と本番中のハプニングを告白。新選組の密兵として陸援隊に潜入する鳥沢鍬平を演じた前山は「名古屋の千秋楽の前日に、加治さんたちに相談して、最後のシーンで今まで着れなかった新選組の羽織を着れたことが、すごく思い出深いです。憧れだったし、新選組だけど、新選組と一緒に出れなかったので、ようやくゴールできたなと思いました」と舞台を振り返った。
役作りに関して気を付けたことを聞かれると、土方歳三を演じた遠藤は「土方ということで、演出の成井さんから、途中から『だんだん殺し屋みたいになってきたから気をつけようか』とダメ出しを受けて……なので、殺し屋にならないように心がけました」とコメント。また、沖田総司を演じた陳内は「僕はお芝居の咳ができないタイプなので、一生懸命に咳をしていたら、本当に胸のあたりが痛くなってしまって」と役作りの苦労を明かすと、和田が「咳しなくてもいい場面でも、咳がでちゃうような状態だったから、舞台袖でいつも龍角散飲んでましたね。それでずっと一緒に芝居してるから、もう龍角散臭くて……若干、迷惑でしたけどね(笑)」と話し、笑いを誘った。
さらに、16作目となるDステ次回作『GARANTIDO』の公演も来年5月に決定しており、同作品に出演する加治は「本格ミュージカルに挑戦します。かつてブラジルのアマゾン地の開拓を夢みた日本人たちを、D-BOYSと僕、大先輩のマルシアさんが劇団員に扮して、劇中劇でみせていく作品です。希望や夢、仲間や生きることとはなんなのか?ということをテーマにしたミュージカルです」と語ると、前山も「仲間というが大事なテーマになっているので、D-BOYSの仲の良さや絆を存分に見せていければと思い稽古してます。ぜひ観に来てください!」と作品をアピールした。
その後に行われたスペシャルトークショーでは、舞台公演中の出来事やキャラメルボックスならではの演出方法について、好きなセリフなど、今だから話せる裏バナシで大盛り上がり。
「もし幕末にタイムスリップしたら?」との質問に対して、前山は「僕、ゲームとかすごい好きなので、幕末行ったらゲームできないのがすごいつらいな〜って思います」と語ると、遠藤も「ゲームないもんね…」と同意。演じてみたい人物については、陳内は「宮本武蔵か、天草四郎」と即答すると、和田は「好きな人物と演じたい自分物って違うよね? 俺は、豊臣秀吉をやりたい!」とコメント。前山は「僕、森蘭丸とかどうですか?」と問いかけると、和田が「前ちゃんは顔で売ってるタイプだもんね」とコメントし、前山も「そうそう、顔で売ってるんで〜」とまんざらでもない様子。しかし、遠藤から「でも、大河で瀬戸康史やってるからね」と同じD-BOYSの先輩が森蘭丸を過去に演じていたことを挙げられ、「若干、そこより落ちちゃうからね〜」(和田)、「落城しちゃうよね〜」(陳内)とメンバーから総ツッコミを受け、場内は爆笑。
イベントの最後にはひとりひとり挨拶。前山は「来年年男になるので、節目かなと。来年は、みなさんにも、共演する人にも、周りにいる人にも愛を持って接していきたいです」と語り、加治は「今年もとても楽しかった。来年も笑って、みなさんの前にもっともっと立てるような活躍をしていきたいなと願うばかりでございます。みなさんに楽しんでいただけるような1年にしたいです」と来年の抱負をコメント。
遠藤は「年末年始、僕は実家に帰りますが、みなさんもステキな年末年始を過ごしてください。そんなときに、『駆けぬける風のように』のDVDを家族や友達で楽しんでいただいて、この作品の風を感じて頂ければと思います」とDVDをPRすると、陳内は「和田にぃが、賞を獲りたいと言って、それを12月に実現して…。言うことの大事さとか言霊とか、有言実行のカッコ良さもあるので、僕も言っていくことで、もっとみなさんに恩返しできるように頑張ります!」と宣言。
ラストに和田は「まさかの僕も年男なんですが。今、とても俳優集団D-BOYSというものを愛おしく思っているんです。ここからの1年、2年は、今までの10年の中での1年2年とは違った年の取り方をしていくんじゃないかなと思う。それは卒業した加治や遠藤、城田たちも含めた話で、ワタナベエンターテインメントの若手俳優たちが、いい年の取り方をしていきそうな感じがする。自分たちの家をもっともっと綺麗にみがいてカッコイイ家にしてけたらステキだなと。それには、みなさんの力も必要です。みんなでいい環境を作っていけたら嬉しいな。心の底から思っています。そんな覚悟でやっていくので、みなさんもついてきてください。来年以降もよろしくお願いします」と挨拶し、イベントを締めた。
Dステ15th『駆けぬける風のように』のDVDは現在発売中(DVD2枚組/5000円/発売・販売元:ポニーキャニオン)。
なお、現在発売中の『デ☆ビュー』2月号のD-BOYS連載には、三上真史&三津谷亮&白又敦が登場。また『NEXTブレイクスター』特集には、堀井新太のインタビューを掲載。さらに、同号ではD-BOYSが所属するワタナベエンターテインメントも参加する新人募集企画『冬の特別オーディション2015』も実施中。