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2023/06/16 17:31
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』5〜鉄路にラブソングを〜開幕、”乗客との掛け合い”復活に気合十分「新しい景色を乗客のみなさんと作っていけたら」
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』5〜鉄路にラブソングを〜が、15日に天王洲 銀河劇場にて開幕。初日公演に先立ち、公開ゲネプロと会見が行われ、東海道新幹線役の永山たかしをはじめとするキャスト陣が本番への意気込みを語った。
鉄道路線を擬人化した、鉄道トリビアコメディコミック『青春鉄道』(あおはるてつどう)を原作とする、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(通称:鉄ミュ)。2015年11月に初舞台化されると、様々な路線が舞台せましと走り回り、連日満員御礼、熱狂的なファンを生み出した人気シリーズ。本作は、シリーズ本編5作目となる。
公開ゲネプロ前の会見には、東海道新幹線役の永山たかし、東海道本線役の鯨井康介、東武東上線・信越本線役の高崎翔太、函館本線・西武新宿線役の橋本汰斗、上越新幹線役の田中涼星、北陸本線役の牧田哲也、総武線(総武本線)役の伊崎龍次郎、中央線(中央本線)役の皆木一舞、脚本・演出・作詞を手掛ける川尻恵太(SUGARBOY)が登壇。
初演から出演している永山は、「長く1つの作品に携わらせていただくことというのは、なかなか珍しいこと。毎回、毎回、“次がある”という喜びを感じながらやらせていただいています」と語り、「今回は乗客(観客)のみなさまと、久しぶりに掛け合いができるということで、それを楽しんでいきたいです」と声出し解禁への想いを語る。同じく初演から参加している鯨井も「本作がシーズン5ということで、長い歴史、これまで走ってきた道のり・線路をすごく感じております」としみじみ語り、「今回、またたくさんの路線が増えましたので、みんなと力を合わせつつも、基本的には兄さん(東海道新幹線)のことだけを考えて臨みたいと思います!」と宣言。
永山や鯨井と同様に初演から参加している高崎は「今回は客席降りの演出もあったりするので、より近くで楽しんでいただけたらと思います」とコメント。さらに「初演のときは先輩方に囲まれて、尊敬する先輩方と共演できる!と緊張しながらやっていました。それからどんどん後輩が入ってきて、自分も頑張らないとと思ってやってきましたが、またここにきて年齢層が上がるっていう(笑)。また緊張しなきゃいけない」とボヤきつつ、隣の伊崎に対して「後輩がいて嬉しい」とニッコリ。そして、「今後も鉄ミュは終わりが見えないというか、きっとずっと続いていくんだろうなって思います。永山さんがやる以上は…」と発言すると、周りのキャストも「リニアが走るまではね」「50歳兄さん…」と乗っかり、永山は「それは身体がもたん!」と苦笑い。
「稽古場の雰囲気がすごく好き」と明かした橋本は「今回は新路線も増えて、みんな濃いキャラクターで素敵な人ばかりで。初期の頃はみんなで“どうしよう”って真剣に悩むこともあったけど、いまはどんどん研ぎ澄まされていっている感じ」と話し、「通し稽古のとき、稽古を見ている側のキャストのみんながすごい勢いでレスポンスしていたのを見て、本当にいい現場だなって思いました。その稽古場の雰囲気を大切にしながら本番に臨みたいと思います」と稽古場でのエピソードを明かす。
はだけた衣裳が特徴的な上越新幹線を演じる田中は、「僕の裸を解禁した作品がこのミュージカル『青春鉄道』。そういう意味でも根性がつきました」と明かし、「ありがたいことに、地元・新潟で仕事をやらせていただくときに、(本編の歌詞にもある)『新潟の星』という紹介をしていただくことが増えて、この役をやって良かったなと。新潟出身なので、上越新幹線をやれてすごくシンパシーを感じるし、いろいろと感謝したいです」と感謝の想いを打ち明けた。
今作から初参加となる北陸本線役の牧田は、「新しく加わった路線として、新しい風を吹き込めるよう頑張っていきたい」と意気込む。また、初参加ながら、キャストはほぼ顔見知りだったと言い、「知り合いばかりだけど、どんな稽古場なんだろうって思っていました。実際に稽古に入ってみたら、僕も7年半一緒にやっていたんじゃないかという感覚で稽古場に居させていただいて。その中で作品を作れたことは、嬉しかった」と明かし、「デビュー時期が近かったり、ともに歩んできた気もするキャストたちが、それぞれ違う現場でいろいろと経験をしてきて、また今回共演することができて、いろんなセッションをしながら演じるのが楽しかったです」と稽古を振り返る。
同じく初参加の総武線(総武本線)役・伊崎は「稽古に入る前から、いろんな人に『あんなに楽しい現場はない』と言われたり、『羨ましい、俺も出たい!』みたいなことを言われたりして、そんな作品ってなかなかないなって思っていました」と述べ、「顔合わせのときはガチガチに緊張していたけど、稽古に入ってからは、“こんなに和やかな稽古場はない!”っていうくらい、みなさん大きい器で受け入れてくださって。アットホームで、ワイワイしていてすごく楽しかったです」と笑顔を見せる。さらに、「初日前に、こんなに穏やかな気持ちというのは、初めての経験です。鉄ミュカンパニーの一員になれたことが、初日を開ける前の段階でもこんなに嬉しいので、幕を開けてお客様に届けられたら、どんなに楽しいものになるんだろうって思っています」と声を弾ませていた。
一方、同じく初参加の中央線(中央本線)役・皆木は「みなさんが帰るころには笑顔になってもらえるように精一杯楽しませつつ、僕たち自身も楽しんでやっていきたいと思います」とコメント。そして、「稽古場が和気あいあいとした雰囲気で、稽古をしていても誰かが笑いを取りに行ったりしていて、それがこの作品の面白さに繋がっているんだなと感じました。楽しく稽古させていただきましたので、今から本番がすごく楽しみです!」と目を輝かせる。
初演から同作品の脚本・演出・作詞を手掛けている川尻は、「この座組も7年半やっていて、最初からいるメンバー、途中乗車したメンバー、そして今回初めてのメンバーもいて、長くやっていると鉄道の歴史とリンクしてくるところもあって、そこも楽しいなと思っています」と明かし、「みんなの演技にも円熟味が出てきたので、フレッシュさと円熟味のミックスを楽しんでください」と呼びかける。
さらに、本作について「今回最初にみんなに『7年半やってきたけど初演みたいなことをやりたいです』と伝えました。何も考えなくていいシーンもあるし、考えながら見るシーンもあって、心にくるシーンもあるので、そういうものが目まぐるしくつながっていって、何が飛び出すかわからない1つのおもちゃ箱みたいなものを作れればいいなと思っています」と本作への想いを吐露。
そして、最後に永山は「東京と神戸に行けることを楽しみにしています。また、これからも続くであろう新しい景色を乗客のみなさんと作っていけたらいいなと思います」と述べ、「個人的にはLOVE(ラブ)を全力で歌いたいと思います!」と力強く語った。
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』5〜鉄路にラブソングを〜は、東京公演が6月15日(木)〜25日(日)まで天王洲 銀河劇場にて、兵庫公演が6月30日(金)〜7月2日(日)までAiiA 2.5 Theater Kobeにて上演される。なお、東京公演の6月17日(日)13時・18時公演、兵庫大千穐楽公演の7月2日(日)13時公演において、ニコニコ生放送にてライブ配信される。さらには、10月11日(水)に同公演のBlu-ray/DVDの発売も決定した。
【作品概要】
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』5〜鉄路にラブソングを〜
東京公演:2023年6月15日(木)〜6月25日(日)天王洲 銀河劇場
兵庫公演:2023年6月30日(金)〜7月2日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
■原作:『青春鉄道(あおはるてつどう)』(KADOKAWA /コミックウォーカー、COMIC BRIDGE連載中)
■原作者:青春(あおはる)
■脚本・演出・作詞:川尻恵太(SUGARBOY)
■音楽:あらいふとし+ミヤジマジュン
■振付:EBATO
■出演:
東海道新幹線 役:永山たかし
常磐線・西武池袋線 役:KIMERU
東海道本線 役:鯨井康介
京浜東北線 役:高橋優太
東武東上線・信越本線 役:高崎翔太
宇都宮線(東北本線)役:稲垣成弥
北陸新幹線・西武安比奈線 役:渡辺コウジ
函館本線・西武新宿線 役:橋本汰斗
東北新幹線 役:石渡真修
秋田新幹線・千代田線 役:神里優希
上越新幹線 役:田中涼星
九州新幹線・西武西武園線 役:馬場良馬
山陽新幹線 役:八神 蓮
西九州新幹線 役:石田 隼
羽越本線・西武国分寺線 役:加藤良輔
上越線 役:鎌苅健太
北陸本線 役:牧田哲也
東金線 役:滝川広大
総武線(総武本線)役:伊崎龍次郎
中央線(中央本線)役:皆木一舞
アンサンブル:益川和久 小山麗也 西本健太郎
■主催:ミュージカル『青春鉄道』製作委員会(マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA)
■協賛:ファミリーマート
(C)青春 (C)ミュージカル 『 青春鉄道 』 製作委員会