3月5日（日）に放送がスタートする新たなスーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』（毎週日曜 午前9：30〜 テレビ朝日系）の制作発表会見が14日、東映特撮のオフィシャルYouTubeなどで配信され、キャスト5人がお披露目された。ハチオージャー／カグラギ・ディボウスキ役を演じるのは、今年33歳になる俳優・佳久創。出演にあたって、「昨年の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のキジブラザー（鈴木浩文）に続いて、30代のバトンを受け継いだと勝手に思っています。今後も30代のバトンをどんどん繋げていけるような、そんなすごい作品にしたいです！」と本作にかける熱い想いを吐露した。

　本作は、5人の王様が団結してヒーローとなり、人類滅亡を目論む強敵・地帝国「バグナラク」に立ち向かっていく物語。さらに5人のヒーローとともに敵と戦うのは”昆虫モチーフのロボ”。【5人の王様×昆虫ロボ】というスーパー戦隊シリーズ史上初の組み合わせ、そしていまだかつてない壮大なスケールでヒーローたちの戦いを描くファンタジー大作が誕生する。

　『王様戦隊キングオージャー』のキャストには、クワガタオージャー／ギラ役の酒井大成、トンボオージャー／ヤンマ・ガスト役の渡辺碧斗、カマキリオージャー／ヒメノ・ラン役の村上愛花、パピヨンオージャー／リタ・カニスカ役の平川結月、ハチオージャー／カグラギ・ディボウスキ役の佳久創の5人が決定。

　ラグビー選手として活躍していた経歴を持ち、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』や『全裸監督』、『映像研には手を出すな』などに出演。2022年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で武蔵坊弁慶を演じるなど、様々な作品に出演してきた佳久。出演が決まった際の心境について、「家にいるときに、マネージャーさんから電話がかかってきて、僕の家の近所の喫茶店に呼び出されたので、オーディションの合否を教えてくれるんだろうなと思って、ちょっとワクワクして行きました」と当時を振り返り、「でも、そこから世間話が始まって、30、40分話し込んだので、"あれ？違ったのかな"って、どんよりしていたら、『あ、そうだ。戦隊決まりました』って、普通に資料渡されて。ちょっとスカされてからのサプライズだったので、えっ!?ってなって、気持ちの動かし方がわからなかったです（笑）」と打ち明ける。

　さらに、「33歳でまさか選ばれるとは思ってなかったですし、スーパー戦隊シリーズは子供のころに見ていたのですごくうれしかったです。時間をかけてどんどん実感が湧いてきて、今は出演できる喜びでいっぱいです」と満面の笑みを浮かべた。

　佳久が演じるハチオージャー／カグラギ・ディボウスキは、農業の国「トウフ」の殿様。ニコニコしながら嘘をつく…二枚舌、三枚舌の男で、人たらし。とても利己的で平和を守るためなら汚い手を使うことを厭わないという、平和至上主義の腹黒殿様という役どころ。佳久は、「常に派手な衣装を着ていて、笑っていて、何を考えているかわからないキャラクターです。でも、心の中では常に自分の国の民を思っていて。民を思うがあまり、"ヒーローとして大丈夫なの？"という行動をしてしまったりもするのですが、そういうところも回を重ねるごとに愛されていくキャラクターなんじゃないかなと思います」と自身のキャラクターの見どころを語る。

　また、自身の衣装については「歌舞伎をイメージした、派手な和服なんですが、喜怒哀楽を表す絵が描かれていて、すごく気に入っています」と笑顔を見せ、「あと、靴が下駄みたいになっていて。“下駄ブーツ”というんですかね。僕は身長が185cmあるんですけど、さらに高くなっちゃって、いろんな人に見上げていただいて気持ちがいいです（笑）」と感想を語って笑いを誘っていた。

　さらに、小さい頃に好きだったヒーローについては、『五星戦隊ダイレンジャー』世代と明かし、「今では懐かしいVHSテープが家にあって、それをすり切れるほど見ていたので、僕の中のヒーローと言えば『ダイレンジャー』です」とコメント。そして、「グリーンのシシレンジャーが好きだったのですが、僕には姉、双子の兄がいて、双子の兄とどっちがレッドをやるかっていうケンカになるかと思いきや、姉が僕はグリーン、兄はブルーだよと振り分けてくれたので、うまい具合にケンカせずに、仲良く変身できていました（笑）。それもあってか、ずっとグリーンが好きです」と幼少期のエピソードを明かした。