国内のみならず中国、韓国でも活動する俳優・桜庭ななみが16日、韓国ウィジョンブ市屋内スタジアムで開かれた、第17回アジアモデルフェスティバルに出席。アジアスター賞を受賞した。

　2023年放送予定のNHKドラマ『ガラパゴス』で織田裕二の相手役ヒロインで出演する桜庭ななみは、14日のクランクアップ後、すぐに韓国に向かった。第17回「Asia Model Festival」にて「アジアスター賞海外部門」を受賞、その授賞式出席のためだ。

「Asia Model Festival」とは、韓国のウィジョンブ市と社団法人アジアモデルフェスティバル組織委員会が主催する、モデル、ファッション、ビューティー分野と、ドラマ・映画・音楽を含む各分野で活躍した、最高のモデルと最高のスターを選ぶアジア最大規模のモデルイベント。「アジアスター賞」は、モデルおよびアジアを舞台に、ドラマ・映画・音楽など多彩なジャンルで活躍する人物に贈られる賞だ。

　奇しくも、20代最後の節目となったこの日に、アジアの栄えある賞を中国出身でハリウッド映画でも活躍する俳優ファン・ビンビンと共に受賞した。桜庭にとって、映画『最後の忠臣蔵』（2010年公開）で2012年第35回日本アカデミー賞新人賞を受賞し、2016年APNアジア　パシフィック　プロデューサーズ　ネットワークアワードを受賞して以来二度目の国際的な賞の受賞。そして今回の受賞者中、日本の俳優は桜庭のみ。

　日本だけではなく中国、韓国でも活発に活動してきた桜庭。その国の言葉で演じるのは当然の事として、通訳なしで撮影に参加。現地スタッフからその姿勢が高く評価されたことが今回の受賞へと繋がった。今年のアジアスター賞は、ハリウッドスターのファン・ビンビンと共同受賞。さらに韓国で元も旬なライジングスターであるキム・ヨンデ、シンシア、演技派のビョンハンも受賞者に名を連ねている。

　アジアの各国の関係者と、スター達を見るために集まった観客を合わせて約6000人の熱気で満たされた会場。ファッションショーに加え、ATBO、CLASS:yらのK-POPアイドルの公演も行われ、フェスティバルそのものの空気の中。授賞式の前に桜庭はレッドカーペットに登場。純白のドレスが桜庭のピュアな印象を際立たせ、さらにドレスから除く美脚には取材陣から歓声が絶えなかった。また授賞式では流暢な韓国語でコメントし、関係者から惜しみない賛辞が贈られたという。

　桜庭は受賞後「栄えあるアジアスター賞という素敵な賞をいただけて本当に光栄です。私の20代は、日本の活動はもちろんアジアも視野に努力してきました。なので、20代最後の日の締めくくりとして、このような素敵な賞をいただけて光栄です。これからも視野を沢山広げて色々なことにチャレンジし、見ている方の心を少しでも動かせるお芝居ができるよう努力していきたいと思います。本当にありがとうございました」とコメントしている。

　今夏桜庭は、韓国のホラー映画で主演を務めたが、日本の俳優が韓国映画で単独主演を務めたのは初めてのこと。中国作品に続き韓国でも流暢な韓国語で熱演。韓国にはいないタイプのピュアなイメージと演技力を持つ俳優として、現地スタッフからも高い評価を受け、多数の出演オファーが寄せられているという。なお桜庭主演のホラー映画は10月末に韓国配信を始めグロバール展開の予定だという。

　日本語、韓国語、北京語の3ヵ国語を使いこなす国際派として、演技力に加えその語学力も注目され、韓国や香港の監督とも通訳を介さず、流暢な韓国語と北京語で交流を深めている桜庭。今後世界をまたにかけた活躍が楽しみだ。