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2021/11/04 19:01
オーディションで『二月の勝者』生徒役に抜擢された13歳の新人女優・芹沢凛、「将来はアクション系やホラー映画にも出てみたい」
学園ドラマやミステリー、ラブコメディー、人気漫画を原作とした作品、ホームドラマなど、バラエティに富んだラインナップの「秋ドラマ」が続々スタート。新たに抜擢された新鮮な顔触れのなかから、次世代のスターを探すのも楽しみ方の一つだ。新人俳優の発掘に関わり、新人をバックアップしてきたメディア「デビュー」では、秋ドラマに抜擢されたフレッシュキャストに注目。今回、柳楽優弥主演の日本テレビ系土曜ドラマ『二月の勝者 -絶対合格の教室-』(毎週土曜 よる10時〜)にて、500人以上もの中からオーディションを勝ち抜いた「桜花ゼミナール」レギュラー生徒キャスト一人、毛利光役の芹沢凜にインタビュー。同ドラマのオーディションでのエピソードや出演が決まった際の想い、生徒役のキャストたちとの芝居について、さらには、デビューのきっかけや憧れの女優、今後の夢などを聞いた。
累計200万部以上の中学受験の実態をリアルに描いた同名マンガを原作とした同ドラマ。主人公は、過激な言動で波紋を投げかけて常に周囲を圧倒するも、「全員を志望校に合格させる」と断言する、最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人(柳楽)。中学受験をリアルに描きつつ、そこから見えてくる「家族問題」「教育問題」などの現代社会の様々な問題に切り込んでいく。「桜花ゼミナール」の生徒キャストは、連続ドラマ『Mother』で芦田愛菜を発掘したプロデュースチームが、1年以上のオーディション期間を経て、書類審査、リモートオーディション審査等により選出。芹沢は「桜花ゼミナール」に通う、偏差値57以上のΩクラスの生徒・毛利光役で出演している。
■『二月の勝者 -絶対合格の教室-』毛利光役・芹沢凜インタビュー
――オーディションを勝ち抜き、出演が決まった際の想いから教えてください。
【芹沢凜】「素直にとても嬉しかったです。嬉しかったのと同時に、出演が決まってから撮影まで1ヵ月半くらいあったので、撮影までに自分磨きを頑張ろうって思いました」
――どんな自分磨きを?
【芹沢凜】「決まったのが夏だったので、日焼けしないように日焼け止めをしっかり塗って美白を意識したり、私は顔にお肉がつきやすいタイプなので小顔マッサージをしたり、脚のマッサージをしたりして、自分磨きをしていました」
――オーディションはどのような内容だったんですか?
【芹沢凜】「まずは書類審査があって、その後の2次選考では演技の動画を提出して、3次選考では男の子2人と3人での演技の審査がありました」
――2次選考の動画は一人芝居?
【芹沢凜】「はい。カメラのレンズが相手の目だと思って演じたのですが、時折カメラから目線を外しながら演技をしたり、そういうことを心掛けながら撮影しました」
■「毛利光ちゃんは、母親想いで品のあるお嬢様系の女の子」
――オーディションでの手応えみたいなものはありましたか?
【芹沢凜】「3次選考のとき、掛け合いの芝居と一人の芝居のそれぞれの台本があって。掛け合いの芝居は、練習通り自分の実力を発揮できたかなと思ったのですが、一人芝居に関しては、もうちょっとできたんじゃないかなって、少し心残りがありました」
――演じる毛利光に対しては、どんなキャラクターの女の子だと捉えていますか? また、演じる上で心掛けていることは?
【芹沢凜】「光ちゃんは、母親想いで品のあるお嬢様系の女の子です。教室のシーンでは座っているときも足元が映るときがあったりするので、しっかりと足を閉じて姿勢良く座ったり、鉛筆の持ち方もキレイに見えるように意識したり、細かい部分も丁寧に演じるように心掛けています。それと、偏差値に敏感なキャラクターなので、クラス発表のシーンとか、感情をあまり表には出さないけれど、内心落ち込んだりしているという、細かい心情の変化に気を付けて演じています」
――ご自身と似ているところ、共感できるところはありますか?
【芹沢凜】私は人生で1度も塾に行ったことがなくて、勉強に対してもすごく熱心になったことはないので、光ちゃんのような状況は、正直あまりわからないこともあったりするのですが、洋服の系統は私の私服と似ているなって思います。内面に関しては、私はそこまで品があるタイプではないので(笑)、共感できるところは少ないかもしれないですが、品の良い人ってこんな感じなのかなって、想像しながらお芝居しています」
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
【芹沢凜】「とても楽しいです。最初の頃に比べたら、みんなどんどん仲良くなっていて、空き時間にはみんなでずっとしゃべっていたり、せっさん(親指ゲーム)をやったりしています。Ωクラスの女の子たちは楽屋が一緒で、昼休憩のときに前田花菜役の田中絆菜ちゃんが持ってきてくれたおはじきで一緒に遊んだり、みんな仲良くやっています」
――令和の時代にわりと古風な遊びで盛り上がっているんですね。初共演の方も多いと思いますが、芹沢さんはそういう輪の中にすんなり入れるタイプですか?
【芹沢凜】「私は結構人見知りするタイプです。だんだんと慣れてくるとハキハキしゃべれるようになるのですが、最初は小さい声でしかしゃべれなかったりします。でも、この仕事を始めて、それも少しずつ慣れてきました」
――教室でのシーンは、台本にセリフない中で芝居をしなきゃいけないことも多いと思いますが、生徒役のみんなと話し合ってやっているのですか?
【芹沢凜】「はい。セリフがないときの芝居は、本番前に『ここ、どうしようか?』って、よく話し合っています。でも、本番でアドリブがでてくることもあるので、それに対応してお芝居しています」
――主演の柳楽優弥さんは事務所の先輩でもありますが、一緒にお仕事してみての印象は?
【芹沢凜】「柳楽さんは現場に入る度に、毎回丁寧に挨拶をされていて、それがとても印象的で。私もそういう素敵なところを真似しようって思いました」
■「原宿を観光しているときにスカウトしていただきました」
――今回のドラマ以外にも来年公開の映画が控えているなど、女優として活躍中の芹沢さん。そもそもデビューのきっかけは何だったんですか?
【芹沢凜】「小5のとき、家族で東京に来て原宿を観光しているときにスカウトして頂いたことがきっかけです。実はその時、お父さんとはぐれてしまっていて、お母さんが電話しながら関西弁で『どこにおんの?』って怒っていたところに、『ちょっといいですか?』って声をかけられて。“え、今?”って、びっくりしましたけど、突然のことで気持ちがフワフワしていて、そのときはあまり理解できていなかったと思います」
――芸能界にはもともと興味があった?
【芹沢凜】「人見知りな性格ではあったんですが、心のどこかで“目立ってみたいな”とか、“やってみたいな”という憧れみたいなものはありました。なので、スカウトして頂いたときにチャンスだ!と思い、両親も応援してくれたので、挑戦してみようと始めました」
――このお仕事は楽しいですか?
【芹沢凜】「はい! 現場の雰囲気がすごく楽しいです。オーディションも最近楽しいなって思えるようになってきました。最初は緊張ばかりしていたのですが、最近ではあまり緊張しなくなったし、“頑張ろう、楽しもう”という感じになってきて、お芝居することがとても楽しいです」
――オーディションが楽しめるようになったのは、何かきっかけがあったんですか?
【芹沢凜】「演技レッスンに通っているうちに、先生に演技をほめてもらうことが増えたり、自分でもうまくなったなって実感できたり、ちょっとずつ自信がついてきたんだと思います」
――オーディションで常に心掛けていることはどんなことですか?
【芹沢凜】「座るときに『失礼します』と言ったり、挨拶はちゃんとするようにしています。オーディションは、“部屋に入ってきた瞬間に決まる”みたいなことがあるって言うじゃないですか。なので、部屋に入るときは集団面接であっても一人だったとしても、大きな声で挨拶するって決めています」
――芹沢さんは、現在中学1年生。勉強との両立や大阪と東京の往復など、大変ではないですか?
【芹沢凜】「大変なこともあります。でも、学校の勉強に関しては、今のところまあまあできているので両立に関しては問題ないかなと思っています。移動時間も有効活用しようと思って、スマホのアプリで勉強したりしています」
――学校では周りからどんな性格の子って言われますか?
【芹沢凜】「自分では性格的には子供っぽいなって思います。勉強するときや真面目にやるときはちゃんとやるけど、はしゃぐときはけっこうはしゃぐタイプです。ただ、友達からは『大人っぽい』『しっかりしてる』って言われることが多いです。見た目もそうだと思うのですが、しゃべり方がみんなと違うらしくて…。私は意識してないのですが、そう言われることがあって、“私って、大人っぽいって思われるのか”って、少し嬉しいです」
――普段は関西弁だと思うのですが、言葉の壁は大丈夫でした?
【芹沢凜】「わりと最初から大丈夫でした。なぜかわからないですが、東京に来たら自然と標準語になるので、そんなに練習もしなかったです。家ではバリバリの関西弁ですけど(笑)」
――憧れの女優さんはいますか?
【芹沢凜】「水原希子さんと新木優子さんです。私はもともとモデルさんになりたかったのですが、今はまだ身長が小さいので…。なので、お二人とも女優業をやりながらもモデルとしても活躍されていて、憧れています」
――将来の夢・目標を教えてください。
【芹沢凜】「アクション系やホラー映画にも出てみたいですし、マルチに活躍できる女優さんになりたいです」
■プロフィール
芹沢凜(せりざわ・りん)2008年9月5日生まれ、大阪府出身。スターダストプロモーション所属。身長151cm。特技:百人一首、そろばん。主な出演作は、ドラマ/TX「浦安鉄筋家族」、MBSドラマ特区「RISKY〜復讐は罪の味〜」第2話など。待機作として、映画『あしやのきゅうしょく』(2022年2月4日関西先行公開、3月4日全国順次公開)が控えている。