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2020/12/18 21:08

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『第44回ホリプロTSC』グランプリ・山崎玲奈の素顔に迫る、ものまね披露などサービス精神旺盛な一面も「調子に乗ってやってしまうことが一番の悩み」

『第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリの山崎玲奈さん(C)Deview
『第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリの山崎玲奈さん(C)Deview

 「未来のキング&クイーンを探せ!ミュージカル次世代スターオーディション」をテーマに実施された、『第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン』(TSC)。12日に決選大会が行われ、応募総数19,115人の中から愛媛出身の中学2年生・13歳の山崎玲奈(やまさき・れな/※「崎」は「たつさき」が正式表記)さんがグランプリに輝いた。元気いっぱいの笑顔と圧倒的歌唱力で魅了した山崎さんが、オーディション情報サイト『Deview/デビュー』のインタビューに応え、グランプリ受賞直後の想いを語ってくれた。

 グランプリ発表で名前を呼ばれた際、一瞬固まり、驚きの表情を見せていた山崎さん。「一瞬、違う次元に行ったみたいに、頭がホワホワしていて、音も何も聞こえなくなったんです。名前を呼ばれた3秒後くらいにようやく『自分だ!』って理解できた感じでした。でも、すべての審査において思いっきり楽しんでグランプリを獲れたので、本当に嬉しかったです」とグランプリ受賞直後の喜びを振り返る。

 決選大会に臨むにあたり「楽しみが70%くらいで、不安が30%くらいで、楽しみという気持ちのほうが大きかった」と胸の内を明かし、「審査とはいえ、緊張して強張ってしまったら、良いパフォーマンスもできないと思ったので、“リラックスして楽しもう!”という気持ちが大きかったです。一番緊張したのは、最初のウォーキングの1分前くらい。ステージ袖にスタンバイして、そろそろ始まるっていうときが一番緊張しました。でも、ダンスや歌、芝居をしているときはあまり緊張せず、楽しんでやれたと思います」とコメント。審査員、マスコミ、関係者、多くの大人が観ている中でも緊張することなく楽しんで自身のパフォーマンスを披露できたことがグランプリ受賞の理由の1つでもあるのだろう。

 受賞直後の囲み取材でも、カメラマンからのポージングのリクエストにも即座に応えたり、質疑応答でもハキハキと笑顔で回答したり、物怖じせず臨機応変に対応。グランプリ受賞の実感は、その後のTV・新聞・雑誌などの個別取材を受けている最中に徐々に芽生えてきたという。「最初に受けた取材のときは、心の準備ができていなくて“ヤバイ!ヤバい!”っていう感じだったんですが、だんだんと“グランプリになったんだな”という安心感が出てきて、テンションも落ち着いてきて、今はリラックスして取材を受けています」とニッコリ。

 山崎さんがミュージカル女優を目指したのは、小学4年生のときに母の勧めでミュージカルスクールに通い始めたことがきっかけだった。「お母さんがミュージカルが好きで、よく私にミュージカル映画を見せてくれていて。それで『1回、ミュージカルスクールに行ってみない?』とお母さんに誘われて、行くことになったんです。でも、正直そこまで面白くなくて……(苦笑)。私としては通わなくてもいいかなって思ったんですが、『とりあえず1ヵ月、頑張ってみてよ』って粘られたので、しょうがなく1ヵ月頑張ってみたんです」と、最初はあまり乗り気ではなかったという。「でも、歌や演技、ダンスをやった後の達成感がすごくあって、それが初めての経験だったので、どんどん楽しくなっていって。その後、市民ミュージカルのオーディションに受かって、その稽古をしているときに、“私はこれを職業にしたい!”と思って、そこからどんどんその想いが深まっていきました」と、ミュージカルの稽古を通して“女優”という夢が芽生えた。

■「アニー役のラストチャンスを絶対に逃してはならないと思い、千葉へ引っ越しました」

 そして、ミュージカル『アニー』のオーディションを受け、見事アニー役を射止め、2019年公演の出演を果たす。前年にオーディションを受けた際は落選を経験。苦手だったダンスで落ちてしまったことが悔しく、バレエのレッスンを週6に増すなど、レッスンを強化し、翌年、2度目のチャレンジで見事、アニー役を射止めた。「最初に『アニー』を受けたときには落ちてしまって。これは絶対にもう1回受けたいと思いました。次の年、私は小学6年生だったので、アニー役を受けるラストチャンスだなと。これは絶対に逃してはならないと思って、愛媛から千葉へ引っ越して、もう1回オーディションに挑んだら、アニー役で受かることができました」。

 その後、ミュージカル『スクール・オブ・ロック』のメインキャスト生徒役オーディションを見つけ、自ら応募。「NHKで放送されていた時期に観たことがあって、この作品が面白いということを知っていたので、オーディションの情報を見つけたときに、私のほうからお母さんに受けたい!と言って応募しました」と回顧。同オーディションの最終審査を取材した際、個性豊かな生徒役の候補者が多数参加している中でも、山崎さんは透き通る歌声と表情豊かな演技力で存在感を放っていたことが印象に残っている。

 本来であれば、今年の8月〜10月に出演するはずだったミュージカル『スクール・オブ・ロック』は、コロナの影響で公演中止に。そんな中で出会ったのが、“ミュージカル次世代スターオーディション”をテーマにした今回のTSCの募集だった。「ラッキーというのは正直ありました。ミュージカルは観るのも演じるのも大好きなので、今回の“ミュージカルクイーン&キングを探せ”というテーマを見たときに、これは絶対に受けたいと思いました」と明かす。

 例年のTSCでは日本全国を周り各地で地方予選を行ってきたが、今回はオンライン面談を中心としたTSC史上初のリモート審査を実施。その後、選考通過者を対象にリモートによるダンス・歌唱・芝居のレッスン、東京合宿を実施。さらには、1週間の個人配信など、様々な選考を重ね、ファイナリスト10名が決定。

 審査で印象に残っていることを聞くと、「ライブ配信を審査に取り入れるというのはびっくりしました。そういうことをやったことがなかったので、はじめはすごく緊張しました」とTSC史上初のライブ配信審査について触れ、「でも、やってみたら意外と楽しくて。1週間の個人配信があったのですが、楽しみながらできました。こういうライブ配信みたいなものって、自分にはできなさそうだなって思っていたので、新たな発見ができて面白かったです」

 “次世代のミュージカルスター”というテーマのため、リモートレッスンや東京合宿で歌やダンス、演技などの猛特訓してきた成果をそれぞれが発揮し、とてもレベルが高い決選大会だった今回のTSC。山崎さんは決選大会直前まで苦手なダンスの壁に直面していた。「決選大会ギリギリまで苦手意識のあったダンスは課題が山積みでした。周りにはダンスが上手い人がいっぱいいて、どうやったらうまく表現できるのかというのはずっと課題でした。決選大会の1週間前くらいまで、ダンスはずっと手こずっていて。どう表現したら見ている人に伝わるのかなっていうのがわからなかったんです」と吐露。「でも、決選大会の通しリハーサルみたいなものをやったときに、いろんなグループが踊っているのを見た瞬間、パッて降りてきたというか、こうやればいいんだ!と理解できて。それを残りの1週間で頑張って体に染みつけて、本番に挑みました」。

■「学校でも調子に乗って友達の前でものまねをやっちゃうんです」

 現在、中学2年生の山崎さんは、クラスの中では「元気で明るい女の子」だそうで、自身のセールスポイントについても「朝から夜まで元気なことだと思います。疲れているときも逆に元気になっちゃう。ずっと元気でいられることが売りです!」と笑顔でアピール。また、特技は「ものまね」ということで、受賞直後の囲み取材で記者からムチャ振りをされた際も『となりのトトロ』のメイのものまねを披露し会場を沸かせるなど、サービス精神旺盛な一面も。「学校でも調子に乗って友達の前でものまねをやっちゃうんです。友だちは笑ってくれるんですけど、やった瞬間に“あ、またやってしまった”という後悔が生まれて……。そこが一番の悩みなんです(笑)」と話していた。

 山崎さんの憧れの女優はホリプロの先輩でもある高畑充希。そして、高畑も経験した『ピーターパン』に出演することが夢の1つでもある。「高畑さんは、以前、『ピーターパン』の舞台映像を観たことがあって、ミュージカルの人っていう認識があったんです。でも、テレビを見ていたらドラマにも出ていて、こんな風に幅広く活躍している女優さんもいるんだなと思って、そこからすごく好きになりました」と述べ、「高畑さんの演技が、舞台と映像だとまたぜんぜん違うんです。その使い分けがすごいなと。そういう部分がとても尊敬していますし、憧れの女優さんです。いつかお会いできたらいいなと。でも、会った瞬間、嬉しすぎて倒れるかもしれないです!!」と声を弾ませる。そして、最後に将来の夢について「高畑充希さんのように、ミュージカルや舞台、ドラマや映画など、幅広く活躍できる女優さんになりたいです」と決意を新たにした。

 川畑良太実行委員長は、山崎さんのグランプリ選出理由を「抜群の芯の強さと笑顔。そして、歌が素晴らしかった」と評価。審査を担当した作家・演出家の鴻上尚史も「歌も演技もダンスも素晴らしく、満場一致でパーフェクトだった」と明かし、演出家の宮本亞門も「あなたすごかったね。今日初めて聞いて、全身鳥肌が立った。正直言うと、あなた天才!!」と絶賛。さらに「今の瞬間を忘れないで。自分を信じて“できる”って思えば、あなたは日本どころか世界中に行ける力を持っています。期待しています。あなたの名前が世界に轟くことを夢見ています。頑張ってください」とエールを送っていたように、山崎さんが未来を担う次世代のミュージカルスターとして、これからどんな風に羽ばたいていくのか、今後の活躍に期待したい。

関連写真

  • 『第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリの山崎玲奈さん(C)Deview

  • 山崎玲奈さん(C)Deview

  • 山崎玲奈さん(C)Deview

  • 山崎玲奈さん(C)Deview

  • 山崎玲奈さん(C)Deview

  • 山崎玲奈さん(C)Deview

  • 『第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリを受賞した山崎玲奈さん(C)Deview

  • 決選大会の模様(C)Deview

  • ダンス審査の模様(C)Deview

  • 演技審査の模様(C)Deview

  • 歌唱審査の模様(C)Deview

  • 歌唱審査の模様(C)Deview

  • 審査員を務めた鴻上尚史とグランプリの山崎玲奈さん(C)Deview

  • 審査員を務めた宮本亞門とグランプリの山崎玲奈さん(C)Deview

  • スペシャルアンバサダーの市村正親もグランプリの山崎玲奈さんを祝福(C)Deview

  • グランプリの山崎玲奈さん(右)と「17LIVE賞」の佐竹桃華さん(C)Deview

  • グランプリを受賞した山崎玲奈さん(C)Deview

  

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