数々のヒット作を手掛けてきた脚本家・野島伸司が総合監修を務める「本物俳優主義」のアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』。同校で特待生として学んだ奈緒は、現在人気女優としてドラマや映画、CMで活躍中だが、彼女に続く生徒たちもチャンスを求めてレッスンに励んでいる。現場に直結した俳優育成の実績が業界内でも注目される『ポーラスター東京アカデミー』で学ぶ生徒たちに話を聞く。

■『ポーラスター東京アカデミー』インタビュー／鯉幟竜志

――俳優を目指したきっかけは？

「元々自分がすごく嫌いだったんです。高校では寮に入ってしっかりと野球をやってたんですけど、結果が残せず、人間関係のことや、自分のどんくさい行動や性格も嫌になってしまって。そんなころにテレビのバラエティ番組である俳優さんを見たんですが、その方はバラエティで観るときと、ドラマでみるときとで全然印象が違ったんです。それを見たときに、俳優ってもしかして自分じゃないものになれるのかなって。自分の人生は嫌でも、演技の世界であれば何回でも新しく人生を歩めるのかなって思ったんです」

――ポーラスターを選んだのは？

「俳優をやってみたいと言いながら、結局口だけで何も行動できずにいるとき、バイト先の店長さんにポーラスターのホームページを見せられたんです。そこで野島伸司さんの『君は何者か…』という言葉を見た瞬間に何か来るものがあって。ここで学んだら、自分を探せるのか？　ここから始められるのか？って思ったら、飛び込んでいました」

――今は大阪から上京して通っているんですね。

「大阪の大学生だったので、今は休学してアルバイトしながらポーラスターに通っています。家族には最初反対されましたが、説得してなんとか許しを得ました。応援はしてくれるんですが、自分で決めたなら全部自分でしなさいと。仕送りもしないし、原則自分で決めた年齢まで帰ってこないでやり抜く約束で許してもらいました。だから、何か一つ形にしないといけない」

――ポーラスターのレッスンを受ける中で成長できたことは？

「演技未経験だったんですが、最初自分はちょっとはできるんじゃないかって思っていたんです。でも実際やってみたら、周りの人とのレベルの差を痛感しました。そのときに講師の方が“みんな、ここではすごいと思ってるけど、君たちがここにきてる時点で、天才はもう見つけられてる。じゃあ君たちができるのは『秀才』になることだ。君は初めてだから今は誰にも勝てないかもしれないけど、ここでやることを、ちっちゃいことでもいいからやり続けなさい”って言われたんです。それからは家での発声練習など、小さい事でも毎日続けるように心がけています」

――ポーラスターは、レッスン中からオーディションや仕事の案件が与えられますか、ここで学んだことが実際の現場で役に立ったと感じたことはありますか？

「ドラマの撮影に何度か入らせていただくうちに、皆さんしっかり準備をしてらっしゃるということに気づいたんです。最初からテンションを上げていくことが出来なくて、低いラインで終わってしまったなと思うことがあって。そこから入り方を変えたときに時にうまくいったという手ごたえがあって、現場に入るまでの準備の大切さを実感しました」

――ポーラスターに通うことのメリットを教えてください。

「演技を趣味ではなく、商業的に、ビジネスとしてどう食い込んでいくか、演技のこと以外にも自分のプロデュースについても学べるので、最短距離で映像の俳優を目指せるんじゃないかと思います」

――自己プロデュースの点で参考になったことはありますか？

「素直すぎて、全部を受け入れてしまうところを指摘されたんですが、それはそれで、自分の個性として置いてみたらどうか？　というアドバイスをいただきました」

――今達成したい目の前の目標と、将来実現したい夢を教えてください。

「実際のオーディションを想定したレッスンを経験して、自分のあまりのできなさを痛感したので、今は演技以前に、人前で話すことや、相手を惹きつけることを重点的に強化したいと思っています。自分は綾野剛さんがずっと好きなので、そんな役者像をイメージしていたんですが、自分のことをだんだんと知る中で、今では全然違う俳優を目指そうとしています。今は指名でオファーされるような、個性、味のある俳優さんになりたいと思っています」

――最後に、これからポーラスターへの入学を考えている人にメッセージを。

「僕も演技未経験から入ったので不安もあったんですが、経験者の方の演技を見ることも勉強になりますし、講師の方もひとり一人を見て下さるので、自分に合ったアドバイスがもらえると思います。演技を全くやったことが無くて、ハードルが高いと思っている人でも、来てくれたらと思っています」

現在『ポーラスター東京アカデミー』は特待生オーディションの募集を行なっている。公式サイトの応募フォーム（https://psta.co.jp/audition/）からエントリーできる

■鯉幟竜志（こいのぼり・りゅうじ）
1998年8月7日生まれ、大阪府出身
2020年
CM ソフトバンク「青春放題 修学旅行」篇（EX）
ドラマ「俺たちはあぶなくない〜クールにさぼる刑事たち」（レギュラー刑事役）