野島伸司が総合監修を務める俳優養成校から、続々と新人がドラマデビュー 朝ドラ出演者も輩出 | ニュース | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

ニュース

2017/09/15 11:39

デビュー

野島伸司が総合監修を務める俳優養成校から、続々と新人がドラマデビュー 朝ドラ出演者も輩出

脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』の生徒、佐々木このみ(左)と奈緒(右)(C)Deview
脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』の生徒、佐々木このみ(左)と奈緒(右)(C)Deview

 脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』が、開校から約1年半で、ドラマへの出演を果たす生徒を多数輩出している。特待生の奈緒(22)が、平成30年度前期NHK連続テレビ小説『半分、青い。』にて、ヒロイン・永野芽郁演じる楡野鈴愛の親友・木田原菜生役に抜擢。また、野島がその個性的な演技に着目した生徒・佐々木このみ(18)は、野島が脚本を手がけ、16日から配信が開始されるHuluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』への出演が決定。俳優育成の実績が業界内でも注目される『ポーラスター東京アカデミー』で学ぶ、奈緒、佐々木このみの2人に話を聞いた。

■『ポーラスター東京アカデミー』奈緒&佐々木このみインタビュー

――『ポーラスター東京アカデミー』に通い始めたきっかけは?

佐々木「小さい頃からコメディのドラマが好きで。クドカン(宮藤官九郎)さんの『ごめんね青春!』は何回も見返したりしていました。高校2、3年生の授業で演劇を選択して、演じることが面白いなって思い始めたときに、母が偶然ネットでポーラスターのオーディションを見つけて勧めてくれたんです。“女優になりたい”って言葉に出して言ったことはなかったんですが、ちゃんと演技を勉強したいという気持ちを、母が察してくれたみたいで。母はもちろん野島さんのドラマの直撃世代なんですが、私も野島さんの作品を遡ってみたら、特に意識していなくても観ていたドラマがたくさんあって、すごい方なんだって知りました。そして募集記事に書かれていた『君は何者か?』っていう言葉がカッコいいなと思ってオーディションに応募しました」

奈緒「小さいときからとにかく早く働きたくて、女優に興味を持っていたんですが、ずっと親に反対されていて。地元福岡で高校生のときにスカウトされたのをきっかけに、親を説得して芸能活動を始めました。モデルやレポーターの仕事もしていたんですが、やっぱりお芝居が一番楽しい、お芝居をちゃんとやりたいと思って、20歳のときに決心して東京に出てきました。でも、上京してからしばらく、モデルのお仕事を減らして時間だけができてしまって。この時間をどう使おうと思いながら、福岡への帰省から戻って、羽田からのバスに乗っているとき、たまたまポーラスターについて、野島さんといしだ壱成さんが対談している記事を読んだんです。『本物の役者主義』という考え方が、素敵だな、私もこういう輪のなかに入りたいと感じて。野島さんが直接見てくださるオーディションなんて、田舎から出てきた私には想像もできないから、挑戦したいと思って、初めて自分でオーディションに応募しました」

――オーディションにはどんな心構えで向いました?

奈緒「いろいろ考えて、着飾って行くのはやめようって思いました。本物を見る方だから、内面的なことを見抜かれる気がして、怖かったんです。自分が思う一番飾らない格好をしていったら、今でもちょっとした七不思議みたいで“なんでオーディションのときだけあんなにダサかったんだ”ってめっちゃ言われます(笑)。黒いタートルに眼鏡、目にかかるぐらいのパッツン前髪のおかっぱ。下はダボッとしたカーキのカーゴパンツに、真っ赤なスニーカーだったんですけど。合格したからいいかなって、普通に外出する格好で行ったら。“2週間後に来た奈緒ちゃんが、全然違う格好でビックリした”って(笑)」

――審査はどんなものだったんですか?

奈緒「普通のオーディションとは違って、型にはめるというより、それぞれが自分の個性を出すオーディションでした。そういうものを受けるのは初めてで、みんな自分のアピールポイントをちゃんと持っていて、一緒に受けていてすごく刺激になりました。そして野島さんがオーディション中、ど真ん中にいるのに全然喋らないんですよ。最後に“みんな、野島さんの前に来てください”って言われて並ぶと、野島さんが一人ひとりの目を見て“じゃあ、お疲れ様でした”って。私は、それがなんだったのかが気になって。入ってからお話しする機会があったので直接聞いてみたら、眼がすこぶる悪いらしく“顔が見えてなかった”って言われて(笑)。でも本当はそれだけじゃないと思うんです。座っているときの佇まいも見てらっしゃる方なので」

――佐々木さんはオーディションでは何をしたんですか。

佐々木「オーディションを受けるのが全く初めてだったので、とにかくやり切ればいいと思って臨みました。よさこいを習っていて、劇団四季の歌マネが好きなので、ミュージカル『ウィキッド』の『ポピュラー』を歌いながら、鳴子を鳴らして踊るという、特技を合体させたものを、1分の自己アピールで披露しました。よし、やり切った! これで落ちてもやり切ったぞ!って思って。それでやっぱり、最後にみんな前に来てって呼ばれたときに、審査員の方から「あなたは心臓が強いんですね」って言われて…」

奈緒「(爆笑)」

佐々木「緊張で、やり切ったということしか覚えていないんですけど、ハートの強さは伝えられたかなって(笑)。合格通知のメールは学校で見たんですけど。そのときは友達に言うタイミングじゃなかったので、嬉みを一人で噛み締めて、家に帰ってからめっちゃバーンって爆発させました」

奈緒「私はオーディションが終わってすぐに“特待生として迎え入れたい”という連絡をいただきまして。大人の方々から説明を受けながら、一歩後ろから自分を観ている感覚で“芸能界っぽい”って感じてました。福岡での芸能活動とはちょっと違うところに足を踏み入れた感覚で。すぐお母さんに電話をしたら“そんなにウマい話があるわけないでしょ。騙されてるんじゃないの?”っていわれました。でも大丈夫じゃなかったら、今この場にはいないので(笑)」

――ポーラスターで印象に残っているレッスンは

佐々木「ドラマプロデューサーの伊藤一尋さん(『未成年』『高校教師』などで野島とタッグを組む)が特別講師として来て下さって、野島さんが書いたドラマの台本をテキストにした回があって。伊藤さんの中から出てくる優しい朗らかな感じで、自分もリラックスできて、初めて台本のなかにちょっと入れた気がしました。あと別の講師の方のときに、奈緒ちゃんと一緒に芝居をしたレッスンで…」

奈緒「私たちが置かれている状況に似た台本をいただいて。同じレッスン生として切磋琢磨をしているんだけど、一人は辞めて実家に帰っちゃって、それを呼び戻しに来るという設定が与えられたんです」

佐々木「今までのレッスンでは、なんとなくカッコつけて、いつも客観視している自分がいて、恥ずかしさもあったんです。でも、その授業で奈緒ちゃんとやってみて、奈緒ちゃんのパワーを受けて、初めて泣いちゃって。泣くのが正しい、正しくないとかじゃなくて、感情がわけわかんなくなっちゃって…」

奈緒「わけわかんなくなってたね」

佐々木「奈緒ちゃんはわけわかってたと思うんだけど。私、そのレッスンがあったから、どう思われてもいいし、初めてちょっと客観的な自分がなくなって、殻が破れた気がしました」

奈緒「ポーラスターの授業は“ウソをつかない”というところが共通していて。最初はミニゲームをやって、負けたら悔しい、その悔しい気持ちは本物だからと、自分の中にある怒りや悲しみに気付かせるところから始まるんです。それは、講師の先生がどんなに教えようとしても、生徒と生徒の間で、自分たちで気付くしかないんです」

――奈緒さんの印象に残っているレッスンは?

奈緒「ポーラに入って一番最初に受けたレッスンがこのみちゃんと一緒で。『何してるの?』っていう一言を相手に言わせるというレッスンがあって、そこでこのみちゃんが砂をかき集めるような動きをしているのを観て、それが本当に面白かったんです。普段のこのみちゃんを見ていても、動きや表情、独特なテンポがすごく面白くて刺激になる。だからずっとこのみちゃんのことは一方的に好きで…」

佐々木「いやー、うれしすぎますよ」

奈緒「さっき話してくれた一緒にやったお芝居は、セリフはあったんですけど、最終的に思いのままぶつかっていいということになって。とにかく私はこのみちゃんを連れ戻すという気持ちで、すごく素直な言葉が出てきたんです。このみちゃんが“嫌だ、行きたくない”って言ったときに、私は自然と“私が面白いって思ったこのみはなんだったの?”って言ったんです。そのときにこのみちゃんが“ブワッ”て泣き出して。その瞬間って本当にドキュメンタリーで。それが現場で通用するかって言ったら、もちろん違うのは分かっているんですけど、そういうことにレッスンという場で気付けたり、そんな瞬間が生まれたというのは、すごい大きかったなって思います」

――おたがいに刺激を与え合える場所なんだなっていうことが分かりました。

奈緒「1年ぐらい同じメンバーでレッスンをしていくので、お互いに刺激し合える仲間になれたなと思っています。

――佐々木さんの演技は野島さんにも認められて、野島さん脚本のドラマ『雨が降ると君は優しい』にも出演が決まりました。撮影はどうでしたか?

佐々木「ドラマに出演するのは本当に初めてで、周りはすごい方ばかりで緊張したんですが、ポーラスターでドラマのプロデューサーや、現役の舞台俳優の方、キャスティングや演出をやっている方々から、様々な角度から教えていただいたレッスンを活かして撮影に臨めたと思います」

――現場で実際に役立ったことは?

佐々木「伊藤さんの授業で、新人の子は、“セリフを言うときはこの位置にいろ”って指示を受けたら、本当にその行動にしか意識が向かなくて。何をやればいいかっていう考えだけになってると教えられて。確かにそれでは演技ではなくて、ただ配置されているだけになっちゃうということを思い出して。現場では“こう思ったからこう動く”ということを考えながら演じていました」

奈緒「一緒に出ていたので、このみちゃんの出演シーンは見ました。緊張は全然画面には映っていないです。爪あとをしっかり濃ゆーく残してました、佐々木ここにありという感じで。このみちゃんが面白いのは分かってるんですけど、それを現場で発揮するとなるとまた違うから、どこまでこのみちゃんの良さが伝わるんだろうって楽しみにしてたんですけど、さすがだなって思いました」

――ドラマ自体、結構ハードな設定なんですが、どんなシーンなんですか?

佐々木「私の登場するシーンは奇抜で、新人作家に飼われている女子高生の役という、ドラマのなかで一番現実っぽくない雰囲気なんです。監督も“他のシーンはリアルを追求しているけど、ここのシーンは思うままにやっていい”っておっしゃっていて。じゃあ思いっきりやりたいって。衣装も化粧も奇抜で、楽しかったです。でも、そんなにハードルはあげないでください(笑)」

――奈緒さんは来年度の朝ドラ出演が決まっています。もちろんオーディションでキャスティングされたんですよね。

奈緒「朝ドラのヒロインオーディションを受けるのは、地元にいたときに受けた『まれ』と、上京してから受けた『わろてんか』と今回で3回目なんです。『わろてんか』では最終審査で落ちてしまったんですが、近づいたような気がしていてもすごく遠く感じて。朝ドラはたくさんの人に観てもらえる機会だし、故郷に錦を飾りたい、東京にいても私は元気だよっていうのを、毎朝伝えられる作品なので、悲願だったんです。『半分、青い。』でも最終までいったんですが、結果的に落ちちゃって。今回のヒロインはすごくすごくやりたかったけど、無理なのかも知れないって思って…」

――そこから親友役へのキャスティングは大抜擢ですね。

「改めて親友役のオーディションがあって、“なお”(菜生)という役って聞いて、名前が一緒なのですごく運命を感じました。ヒロインのオーディションを受けるなかで、ヒロインの人物像を知って好きになっていて、その大好きなヒロインのことを、一番近くで見て、支えられて、地元も一緒っていう役は、絶対にやりたいと思いました。決まったときは、最初は信じられなかったですし、撮影が始まってないので、いまだに実感がないんです(笑)」

――反響は大きかったのではないですか?

「朝ドラのキャストは発表まで極秘なので、出演者が発表されたとき一番にお母さんに連絡しました。そしたら“まず、夢じゃないか、ちゃんと一晩寝て考えなさい”って言われて(笑)。ウチの母は現実的なので。でもホームページの画面を送ったら、本当に涙涙で泣いて喜んでましたね。本当に嬉しかったです」

――撮影に向けての期待は?

奈緒「撮影が終わるのは来年の8月と聞いてるんですが、1年後の自分って、普段でも考えられない感じなので。でも1年あるんだから、菜生と一緒に成長していきたいです。あとは役割として、ヒロインを支えていけるような菜生になりたいと思っています」

――これからの目標と夢を教えてもらえますか?

佐々木「学園ドラマが好きなんですが、大体学園ドラマって分かりやすいキャラクターがあるじゃないですか? 頭いいとか、可愛いとか。私は毎回おちゃらけているキャラクターの方を観てしまうんです。学園ドラマに出演して、そういうボケ的な役回りのキャラクターを演じたいです。夢としては、満島ひかりさんが好きで、好きというのもおこがましいんですが、ちょっとでも同じ空気を吸いたい(笑)。そして三木聡監督の作品も好きなので、わけのわからない小ネタをさらっとできるぐらいのレベルに、演技力を上げて、三木監督の作品に出てみたいです」

奈緒「映像のお仕事をさせていただいてるんですが、舞台は一回もやったことが無いので、舞台に出演してみたいです。夢は、お仕事で全都道府県を制覇したいです」

 現在『ポーラスター東京アカデミー』は現在特待生オーディションの募集を行なっている。10月13日〜15日に東京校・名古屋校で同時オーディションを開催予定。参加希望者は、公式サイトの応募フォーム(http://psta.co.jp/201710/)からエントリーできる。

関連写真

  • 脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』の生徒、佐々木このみ(左)と奈緒(右)(C)Deview

  • 『ポーラスター東京アカデミー』のレッスン場にて奈緒(左)と佐々木このみ(右)(C)Deview

  • 『ポーラスター東京アカデミー』のレッスン場にて奈緒(左)と佐々木このみ(右)(C)Deview

  • 佐々木このみ/1999年2月10日生まれ、東京都出身。18歳。(C)Deview

  • 奈緒/1995年2月10日生まれ、福岡県出身。22歳。(C)Deview

  

Pick up

オススメ

  
×